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2.2 雑誌とインターネットの特性

1) 「よく読む雑誌/よく見るHP」のジャンルからみる特性
 

 よく読む雑誌のジャンル、よく閲覧するHPのジャンルを調査した結果を図2-2-1に示した。この中で棒が1本のみのものは、そのジャンルが雑誌かインターネットのどちらかにのみ存在する場合である。
 雑誌で多いジャンルはファッション、趣味、マンガ、音楽、TV・映画の順である。ファッション情報を雑誌に依存している度合いは極めて高い。
 HPの方は、趣味、音楽、TV・映画、ファッションの順でファッション以外は雑誌より比率が高い。


(2) 「雑誌/インターネットを利用する理由」から見る使い分け
 

  雑誌を利用する理由、インターネットを利用する理由について調査し、その結果が図2-2-2である。
 調査の方法はそれぞれの項目ごとに、1.当てはまる、2.やや当てはまる、3.なんとも言えない、4.あまり当てはまらない、5.当てはまらない、と5段階にわけて回答をしてもらい、その選択肢番号の平均値をとった。また同図で雑誌またはインターネットのみの点があるものは、利用理由がそのメディアだけに存在する場合である。従って2つある理由では、2つのメディアの適性を考えることができる。
 雑誌で比較的評価が高いのは「立ち読みができる」、「写真が綺麗」、「読み返しに便利」、「値段が手ごろ」である。
 一方HPでは「必要なときだけ見られる」、「即時性」、「情報量が多い」、「使い勝手が良い」、「情報料が0円」が特に評価されている。
次に、2つのメディアが共通している理由では、「写真が綺麗」、「読み返しに便利」は雑誌が有利だが、「使い勝手が良い」ではインターネットが有利、「保存性」、「文字が読みやすい」では両者が拮抗している。

(3) 定期的に利用する雑誌/HPへの評価
 
 「特定の雑誌を定期購読する理由」「特定のHPを定期的に閲覧する理由」を調査した。その結果が図2-2-3である。調査の方法は、図2-2-2と同じである。
 「HP/雑誌にはない内容があるから」は、「雑誌を定期購読する理由」の質問には「HPにはない内容があるから」、「HPを定期的に閲覧する理由」の質問には「雑誌にはない内容があるから」、の回答である。
 雑誌、HPの2つを比べて差が出た項目は、「流行に遅れない」、「充実した内容が毎回得られる」、「まとまりがあり読みやすい」、「デザイン」は雑誌が有利。「HP/雑誌にはない内容がある」はHPが有利。
 「興味のひく内容がある」、「知識が広まる」、「詳細な内容」、は両者共に評価が高く拮抗している。
 全体的に見ると「HP/雑誌にはない内容があるから」以外は全て雑誌の方が、若干評価が高いことが分かる。




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