1.1 研究の目的と背景
インターネット上には様々な口コミサイトや掲示板サイトがある。そこから得られる口コミ情報は、売り手が意図的に発したものではなく、消費者同士で行われる人的コミュニケーションから生まれている情報であり、ネット上であるが故に伝達のスピードも早い。そこで、これらの口コミ情報はどの位の影響力を持っているのか・どのような人に対する影響力が強いのか、また、インターネット以外での口コミとの差はあるのか、といったことを調べてみることとした。
1.2 研究の方法
(1)進捗経緯
2003年 4月 今年度のテーマ決定のための情報集め開始
5-6月 調査テーマ企画案の作成準備・資料集め
7-8月 調査テーマ企画案作成・調査票作成
9月 ゼミ合宿にて、調査票1次案発表、その後修正案作成
10月 調査票の配布・回収。SPSSへデータ打ち込み・集計
11月 SPSSによるデータ分析・研究報告作成
12月 第一次研究報告提出・修正
2004年 1月 研究報告 提出
(2)調査の概要
●調査の意図・インターネット利用状況によって口コミサイトの使い方は変化するか。
・口コミサイトは購買行動に影響を与えているのか。
・口コミサイトを利用する人/しない人の特徴の違い。
・インターネット上の口コミ/インターネット以外の場での口コミの違い。
・インターネットに対して感じている印象は口コミサイト利用状況に変化を与えているか。
●調査対象者
文教大学生
●調査方法
直接、学生に手渡しで配布
●主な質問項目
・インターネット利用状況について(利用場所/接続方法/時間 等)
・口コミサイトについて(利用しているか否か/利用する目的/口コミサイトのジャンル/印象 等)
・インターネット以外の場における口コミについて(信じるか否か/口コミの内容/他者に伝えるか 等)
・対象者の性格について
・インターネットに対する印象
・性別
・学年
●依頼数と回収数依頼数:130 回収数:105
●調査の特徴的な点
・性格についての設問をおくことによって、インターネット上の口コミ・インターネット以外の場での口コミをどういった特徴を持つ人が利 用する/利用しないということがわかるようにした。
・インターネットについて感じる印象の設問によって、インターネットに対して持っている印象は、口コミサイトの信憑性にも影響を与え ているのかどうかがわかるようにした。
・インターネット利用状況/口コミサイトについて/インターネット以外の場での口コミについて/性格について、以上の4つの項目に わけて調査票を作成した。
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