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第1章 研究の概要
1.1 研究の背景と目的
 最近の携帯電話は、単に通話をするだけの機械ではなくなった。カメラ、ゲーム、画像など多機能化の勢いは止まらない。その中のひとつ、「着信メロディ(着メロ)」の発展に興味を持った。着メロの多様性は日々勢いを増している。アイドルやお笑いタレントなど、有名人の声が着信音にできるという『着声』(チャクゴエ)、また昨年12月には着メロの代わりにCDの音源が流れる「着うた」もスタートし、注目を浴びた。

携帯電話のマナーについて騒がれている昨今、普段はバイブレーションにしていて、着メロを利用する機会は少ないにもかかわらず、急成長を遂げている着メロ業界である。

 私は、定期的に着メロ専門サイトにアクセスする。そして時々ダウンロードするのだが、それらを着信音に設定することはない。何となく、ただ聞くためだけにダウンロードしている。また、友人の中には人に聞かせてその反応を楽しんでいる者もいる。

 このように使い方も様々であり、今や着メロは単なる呼び出し音ではなくなった。音にまつわる機能が充実した携帯電話の登場は、私たちにどのような影響を与えているか。着メロの進化に伴う利用の変化や利用者間の性格の違いと使い方など実態を調べてみようと思う。


1.2 研究の方法

 (1)進捗経緯

4〜6月: ゼミでのトピックス紹介やテーマ研究報告をもとに、興味関心のある分野を定め、討論を       重ねた。

   7月: ゼミでの討論を中心に文献やインターネットなどで資料を集め検討し、テーマを決定させ      た。

   8月: 自分で集めた資料の他に友人などの話も参考にし、テーマ企画案を完成。

   9月: 調査票を作成し、ゼミ合宿にて予備調査を行った。その後訂正箇所や問題点について討      論。下旬には調査票を完成させた。

   10月: 文教大学に調査→回収。(約一週間)

    11月: 集計・分析をし、研究報告書作成


 (2)調査の概要

  ◇調査の意図

着メロが進化することによって、利用の仕方にも種類があるのではないか。現在と過去の利用の仕方にはどのような違いあるか、何がそうさせたか、などを調査すると共に、着メロを“聞かせる”人にスポットを当てる。
*調査対象者: 文教大学生
*調査方法  : 学内で手渡しによるアンケート調査
*配布数    : 120  
*有効回答数: 105
○主な質問内容

・ダウンロード(DL)の平均曲数
・DLする頻度・目的・こだわり
・着メロの利用の仕方とその変化
・着メロを進んで人に聞かせた経験の有無



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