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2-4 親しくなりたい相手への顔文字利用

(1)親しくなりたい場合の顔文字利用。
 

親しくなりたいと思った同性と異性の相手への顔文字利用の調査結果を、図2-4-1に示す。



 
 親しくなりたいと思った相手への顔文字利用、をみてみると、親しくなりたいと思った異性には普段より多く使う、と答えた人が20.8%に対し、親しくなりたいと思った同性には普段より多く使う、と答えた人が11%であった。親しくなりたいと思った同性と異性では、異性の方が親しくなりたいときに普段より顔文字を多く使うようだ。
  
 

(2)親しくなりたい同性への男女別の顔文字の利用。 
 

 親しくなりたい同性への男女別の顔文字利用の調査結果を図2-4-2aに示す。
親しくなりたい同性への顔文字利用を男女別でみたものをグラフにしたものが図2-4-2aである。



 
 
 

顔文字利用を男女別にみたものをグラフにしたものが図2-4-2bである。

 
 


 同性と親しくなりたいときに顔文字使うかというのを男女別にみてみると、女性は普段より多く使う、と答えたのが15%に対し、男性は7%という結果になった。
図2-3-2bをみるとわかるように顔文字は女性の方が使う傾向にあるが、親しくなりたいときにも、若干男性より女性の方が顔文字を使う傾向があるといえる。
 




 

2-5 メールの長さと顔文字利用

(1)メールの長さと顔文字利用
 

 メールの長さと顔文字利用の関係の調査結果を図2?5?1に示す。
 メールの長さで「わからない」(3.4%)、を無効化し、「100文字未満」(80.2%)、「100文字以上」が(16.4%)、で2グループをつくった。 
また顔文字利用は、「時々使う」(23.3%)、「まれに使う」(10.3%)、「使わない」(12.9%)で“時々〜つかわない”グループを作って、よく使う(52.6%)と2グループとした。
上記のグループごとにメールの長さと顔文字利用を見たものをグラフ化したものが図2-5-1である。
 




 

 メールの長さと顔文字利用の関係をみてみると、メールの長さが長い方が顔文字をより多く使うという傾向があることが図2-4-1からわかる。これは顔文字がメールの文章の末尾に使うことが多いからだと考えられる。


 



 

2-6 顔文字利用の相手

 (1)顔文字利用の相手
 

顔文字利用の相手の調査結果を図2-6-1に示す。相手ごととの顔文字利用で、「よく使う」を1、「時々使う」を2、「まれに使う」を3、「使わない」を4として、その回答の平均値をグラフ化したものである。




 
 

 相手ごとの顔文字利用頻度をみてみると、一番使う相手が親しい友人、その後に恋人、サークルやバイトの仲間、親しい年上の人、親しい年下の人、・・・と続く。学校の先生、両親、兄弟などはどちらかというとあまり顔文字を使わないような結果がでた。
 学校の先生ははやり立場的なものからふざけていると取られると思っているのか使わない人が多いというような結果になった。両親や兄弟にはあまり素を見せたくないとか、軽くみられると思っているのかどちらかというと使わないような結果になった。

 

(2)男女別の顔文字利用頻度

 男女別の相手ごとの顔文字利用頻度を図2-6-2に示す。
図2-6-2と同じように平均値化したものを男女別にみてグラフ化したものが図2-6-2である。
 




 

 (1)の相手ごとの顔文字利用頻度を男女別にみてみると、だいたいの結果は(1)と同じだが、やはり女性のほうが顔文字の利用が高いのがわかる。恋人以外の相手へは女性のほうが男性より顔文字をつかう頻度が高くなっている。恋人への顔文字利用は男性の方が少し高いくらいでほぼ同じくらいであった。 




 

2-7 性格と顔文字利用の関係
 
(1)性格と顔文字利用の関係
 

性格と顔文字利用の関係の調査結果を図2-7-1に示す。
顔文字利用の関係をわからないと答えた14.9%を無効化し、「相手が使うと自分も使うことが多い」54.5%、「相手が使わなくても自分が使うことが多い」30.7%の2グループとする。
性格を「そう思う」を1、「ややそう思う」を2、「どちらともいえない」を3、「あまりそう思わない」を4、「全くそう思わない」を5として平均値化して、上記のグループごとにグラフ化したものが図2-7-1である。



 

性格と顔文字利用の関係をみてみると、大きな差があるのは“自己主張がつよい”と“社交的である”という項目である。自己主張が強いと思う人や、社交的であると思う人は相手が使わなくても自分が使うことが多い傾向があるようだ。

 

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