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第1章 研究の概要

1.1 研究の背景と目的

 現在、サッカー界では徳島ヴォルティス・ザスパ草津の2チームが2005年よりJリーグに新規入会することが決定し、2001年の横浜FC入会から4年ぶりのチーム数増加となった。野球界では近鉄バッファローズの命名権売却問題から1リーグ制移行に発展し、選手会による初のストライキが決行された。最終的には2005年より仙台を本拠地とした東北楽天ゴールデンイーグルスが新規参入することが決定した。このように、サッカー界・野球界の今後に影響を及ぼすさまざまなことが起きている。
また、日本のプロスポーツ界を引っ張って来た野球、その野球界を常に引っ張ってきた読売巨人軍の視聴率が最近低下してきており、野球界の将来性が見えなくなってきている。サッカー界はJリーグ発足後急速に発展し、その後一時停滞していたものの、今後もチーム数を増加し地域密着を念頭にさらに発展しようとしている。
日本のプロスポーツ界を支えているこの2大プロスポーツがどのように受け取られているか、2大プロスポーツに対する意識を調査した。

 現在、サッカーの日本代表監督を務めている賛否両論のジーコ監督。監督をしたことのない人が就任したことで、サッカーファンから厳しい批判もあったが、アジアカップなどを通じて勝てることをファンに見せ、賛成の声を大きくした。しかし、まだジーコ監督に対する批判が弱まったとは思えない。実際人々がどのように感じているのかを知るために調査を行った。
 

1.2 研究の方法

(1)進捗経緯
・ 6月:研究テーマ決定。
・ 9月:調査票最終案完成。
・10月:学内で調査票配布、回収。
・11月:回収した調査票の集計。
・12月:研究結果提出。

(2)調査の概要
・調査対象者 :文教大学の学生。
コミュニケーション論の授業:約100名。
休み時間の厚生棟・食堂  :約20名。
・調査方法  :授業内、休み時間に配布させてもらった。
・主な質問項目:・Jリーグ視聴頻度。
        ・海外リーグ視聴頻度。
        ・日本のプロ野球視聴頻度。
        ・メジャーリーグ視聴頻度。
        ・サッカー、野球の今後の発展性。
        ・サッカー、野球の社会にとっての重要性。
        ・ジーコ監督の長所・短所。
        ・ジーコ監督賛否。
・依頼数   :123票
・回収数   :123票

1.3 成果の概要

 Jリーグと海外リーグの視聴頻度はあまり変わらないのに対し、日本のプロ野球とメジャーリーグの視聴頻度は、日本のプロ野球が大きく上回っている。

 サッカーと野球の今後の発展可能性では、サッカーの方が発展するという回答が7割となっていた。また、社会にとっての重要性は、どちらも重要である。
 ジーコ監督賛否では、賛成が反対を若干上回った結果となったがほぼ同じ程度であった。
 

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