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第2章 研究の成果

2.1 回答者の概要

 ここではまず、この調査に回答していただいた人の性別、学年を見てみる。まず、回答者の性別を集計した結果を図2-1-1に示す。男性が約46%、女性が約54%となっている。
 次に、回答者の学年を集計した結果を図2-1-2に示す。1年が約5%、2年が約64%、3年が約14%、4年が約17%となっている。2年生が中心である。

2.2 サッカー、野球の現状意識

(1)サッカー、野球の現状
 

 ここでは、サッカーと野球の現状を見てみる。まず、Jリーグと海外リーグの視聴頻度を比べた結果を図2-2-1に示す。Jリーグは「1回/月未満」、「1回/月」、「2〜4回/月」、「5〜8回/月」、「9回/月以上」を合わせて約49%となっており、半数程度の人が見ている。海外リーグは「1回/月未満」、「1回/月」、「2〜4回/月」、「5〜8回/月」、「9回/月以上」を合わせて43%となっており、4割程度の人が見ている。

 
 
 次に、日本のプロ野球(以下NPB)とメジャーリーグ(以下MLB)の視聴頻度を比べた結果を図2-2-2に示す。NPBは「1回/週未満」、「1回/週」、「2〜3回/週」、「4〜5回/週」、「6回/週以上」を合わせて約55%となっており、半数程度の人が見ている。MLBは「1回/週未満」、「1回/週」、「2〜3回/週」、「4〜5回/週」、「6回/週以上」を合わせて約28%となっている。MLBはNPBの約半分である。

 
 
 次に、サッカーと野球の視聴変化を比べた結果を図2-2-3に示す。サッカーは、「増えた」・「やや増えた」を合わせて50%、「減った」・「やや減った」を合わせて約13%となっており、ここ数年のサッカー中継視聴は増加している。野球は、「増えた」・「やや増えた」を合わせて16%、「減った」・「やや減った」を合わせて約52%となっており、ここ数年の野球中継視聴の減少傾向が顕著である。

 
 
 次に、サッカーと野球の好意状況を比べた結果を図2-2-4に示す。ここでは、サッカーのJリーグを「国内」、海外リーグを「海外」、野球の日本のプロ野球を「国内」、メジャーリーグを「海外」とする。サッカーは、「国内」が約40%、「海外」が約37%となっており、ほとんど変わらない。野球は、「国内」が約67%、「海外」が約10%となっており、「国内」の方が好きと回答した人が圧倒的に多い。

(2)サッカーと野球に対する意識
 

 ここでは、サッカーと野球に対する意識を見てみる。まず、サッカーと野球の今後の発展可能性を集計した結果を図2-2-5に示す。「サッカー」という回答は約73%、「野球」という回答は約27%となっている。

 
 
 次に、サッカーが発展すると思っている人と野球が発展すると思っている人による、サッカーと野球を比べた見方の違いについて図2-2-6に示す。スポーツの発展性を決める要因には、いろいろなものが考えられる。例えば、「地域が競技の普及拡大に熱心である」という面が、スポーツの発展を支える可能性もある。そこでこの項目に対して、「1.サッカーの方が強い」、「2.ややサッカーの方が強い」、「3.ほぼ同じ」、「4.やや野球の方が強い」、「5.野球の方が強い」の5つの選択肢を設け、回答者に強弱を選択してもらうことにした。項目は12個を設け、これらへの意見分布から、スポーツ発展の見方を分析することとした。

 サッカーが発展すると思っている人は、「国際間の試合が多い」、「チーム設立・昇格が活発」、「地域が競技の普及拡大に熱心である」、「地域の活性化に貢献」、「感動する試合が多い」、「選手を育てる仕組みが優れている」、「競技者志願層が多い」、「競技関連の産業成長が大きい」、「スター選手が多い」、「海外で活躍するプレーヤーが多い」の10項目でサッカーが強いと見ている。

 野球が発展すると思っている人は、「感動する試合が多い」、「選手を育てる仕組みが優れている」、「スター選手が多い」、「海外で活躍するプレーヤーが多い」、「競技場、球場が多い」、「メディア露出度が高い」の6項目で野球が強いと見ている。

 両者の発展に対する考え方の違いが出ているのは、「地域が競技の普及拡大に熱心である」、「感動する試合が多い」、「選手を育てる仕組みが優れている」、「スター選手が多い」の4項目となっている。


 
 
 
 次に、サッカーと野球の社会にとっての重要性を集計した結果を図2-2-7に示す。「どちらも重要」と回答した人が最も多く、約53%となっている。「サッカー」が重要という回答は約20%、「野球」が重要という回答は約15%だった。

 

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