星野のささやき
文教大学付属中学校 付属高等学校の
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【2017/07/22】 「星野のささやき(SAのささやき)-その13-」

 暑いですね・・・・。今年の夏は例年以上に暑いように感じているのは私だけでしょうか。外で作業をすると、作業着は汗でびしょびしょになってしまいます。できれば、このように暑いと草刈りは遠慮したいのですが、この季節草の伸びは早く、手を抜くと後が大変なことになってしまいます。

 この炎天下の作業で頭の中まで暑くなった私を癒してくれるのは、茅葺き屋根(外観は屋根を張ってあります)の家です。家に入ると涼しく、外気温とは確実に5度以上の差があるのではないかと思われます。夜、寝る時に東京ではクーラーをつけて、なおかつ夏掛け一枚でも暑いのに、田舎の家はふとんをかけて寝ています。さらに、ジメジメした雨季のカビの発生を防ぐため、クーラーの除湿を一台のみかけています。これ一台で50畳以上ある家が涼しいのですから恐るべき茅葺き屋根の家です。

 それでは何故涼しいのでしょう。勿論調べてみました。茅葺き屋根は夏場の一時期、梅雨時期に茅葺き屋根の萱に溜め込んだ大量の雨水を、高い気温や太陽熱によって猛烈に蒸発させます。この蒸発する際の気化熱(蒸発潜熱とも言うが、人間の肌に揮発性の高い液体を垂らすとヒヤッとするのは気化熱で体温を奪うから)で家屋内の熱を外部に放散させます。気密性のまったく無い茅葺き屋根では自然冷房の役割を果たしているのだそうです。当然、住む人の身体からも体温を奪うために、気温が高くとも涼しく感じられるそうです。さらに、茅葺き屋根は空気層を持つ自然素材が50㎝以上も重ねられているうえ、水はけをよくするため屋根の急こう配が求められ、結果として屋根裏にも大きな空間を持っています。このため夏は太陽からの輻射を室内に伝えにくく、茅葺き屋根ならで鴨川(1).jpgはの涼しさが得られるのだそうです。乾燥する真冬には、茅葺き屋根から湿気を家屋内へ放出して調湿を行い、住む人の身体から体温を奪う事を防止する効果を発揮してくれるのだそうです。ただし、床下や窓、壁、天井などの断熱が施されていないうえ、すきま風もある昔の家は断熱性能のある現在の家屋に比べると寒いそうです。我が田舎家ではこの点を考慮し、薪ストーブを用意しました。何れにしても、茅葺き屋根は家屋内の調湿を行ない、冬暖かく、夏涼しく、四季を通じて快適な居住空間を保持しているのは間違いないようです。 

昔の人はここまで考えて茅葺き屋根の家を作ったのでしょうか。それとも偶然の産物なのでしょうか。いずれにしてもすごいことだと思いませんか。