文教大学国際学部


【報告】2012年3月31日掲載
「南京!南京!(City of Life and Death)」の陸川監督、文教生とトークのため来学
2012/03/15

【3月15日、中国北京から陸川監督が来学した。2年来の願いがかなった瞬間である。「南京!南京!」はまだ日本では一般上映されていない。この日13時30分から6401教室で「南京!南京!」日本語字幕版の自主上映会が行われ、そのあと16時から陸川監督の講演と学生たちとのトークが行われた。以下はこのときの講演とトークの模様の記録である。(取材・写真撮影はクミス)】

講演は椎野ゼミ3年・水柿直美さんの司会で始まった。通訳を務めたのは奥田ゼミの金美英さんに加えて譚瑤さん、王琳さんの3人、いずれも中国からの留学生である。陸川監督から、始めから学生たちの質問に答える形で進めてはどうかとの提案があった。提案を受ける形でトークが始まった。

学生:日本兵の視点を多く取り入れているのはなぜですか。
陸川監督(以下「監督」):中国人の視点、日本人の視点という2つの視点を映画づくりに取り入れています。日本人の視点を中心にしました。
学生:日本兵も被害者なのでしょうか。
監督:南京の出来事は中日関係であることは事実ですが、人間と戦争という普遍的な関係を同時に考えなければなりません。誰でもあのような(南京における日本兵のような)戦士になる可能性があるということです。知らない人を殺す可能性のことです。人間としての反省が必要です。日本兵の日記を見ました。普通の生活がしたい、羊羹をもらうと嬉しい。捕虜を沢山逃がした兵士がいました。街のひとを逃がした兵士もいます。普通の人間、いい人です。すべての参加者が鬼というわけではないです。人間としての反省が必要です。日本兵の視点から反省ができるのです。

学生:普通のひとにあのようなことができるのはなぜですか。
監督:ふつうの民衆を戦争に参加させるためにスローガンが必要になります。戦争は国家利益と民族利益で人びとを動員します。そして敵を死なせないと自分は生きられなくなります。


陸川監督イン文教(1)


陸川監督イン文教(2)


陸川監督イン文教(3)


通訳の学生たちと


学生:日本軍の祭りのシーンは戦争と関係があるのですか。
監督:祭りは戦争と人間の関係を考えるとき重要です。この映画では日本と中国の戦争だけではなく、映画を通じて人と戦争との関係を伝えたい、表現したいのです。日本兵のカドカワ(角川)さんは祭りの(高揚)の中で自分の思想が無くなっていきます。戦争が起こる前に文化によって洗脳が行われます。中国でもありました。文化革命のときに「忠字舞」という(隊列を組んだ)踊りが自由な思想を無くす働きをしました。

学生:日本兵の日記は中国語に訳されているのですか。
監督:多数訳されています。

学生:戦争は自分から遠くにある存在でした。近くに感じるようになりました。
教師:「南京!南京!」を一般上映していない日本の現況をどう見ていますか。
監督:一番低い部分を超えた部分はカットしています。日本の映画館で上映してほしいです。70年前の傷があります。文化交流があります。戦争かあったよと伝えたいです。ヒロシマ・ナガサキと同じように中国人は知っています。この映画で日中共通の歴史的記憶を持ってほしいです。「共同的歴史記憶」です。
(南京の)被害者の数字について、中国政府は30万人と言います。世界の学者は違う数字をあげています。東京裁判では20万人でした。日本の学者は4万人〜5万人と言います。燕子矶という場所だけで4万人の骨が確認されています。自分としては14万人〜30万人のあいだと認識しています。
日本人俳優について。ある有名な俳優は出演をやめました。出演してくれた俳優のみなさんはとても勇気のある人たちです。感謝しています。

市民:日本兵カドカワがよかった。最後の子どもの笑顔がよかった。監督さんはとてもやさしい方だとおもいます。
市民:在日韓国人です。いまこそ記憶を記録にしたいです。

司会:最後に一言おねがいします。
監督:大学に来てみて学生たちのテニス(風景)がとてもいいとおもいました。私がここに来た理由を言います。日本は戦争を経験しました。原爆で街を平らにされました。中国も戦争を経験しました。2000年のあいだ中日の人民には文化と価値の共有がありました。つらい代価がありました。全世界のどこの国も戦争を経験したことがあります。しかし永遠の勝利というものはありません。戦争はどこの国の人にもつらい代価を払わせるのです。

ウエブマスター注:「南京!南京!」は日本兵の人格を主題にした画期的な作品です。現代中国における市民社会の成熟度の指標とも言える作品です。市民社会は国家から独立した存在です。「国民」ではなく「人びと」同士の関係が問われています。「人びと」同士の関係はあの大日本帝国時代のほうがかえってあったのではないかとすら思えます。孫文が南方熊楠に標本をプレゼントした逸話があります。これは国家間関係とは無縁です。陸川監督と文教生とのトークは歴史的かつ画期的もものでした。激務の中、3月14日深夜東京のホテルチェックインそして15日のトークをはさんで16日未明にチェックアウトし帰国という強行日程での来学でした。陸川監督、お疲れ様でした、そして心より御礼申し上げます。


【報告】2011年10月18日掲載
日本国際文化学会(JSICS)秋季大会開催
2011/10/2


2011年10月2日(日)午前10時から午後3時半まで、日本国際文化学会(JSICS)秋季大会が文教大学湘南キャンパスにて行われました。午前中は自由論題発表3セッション、午後には共通論題発表「草原の国際文化−グローバリゼーションの源流を求めて−」が行われました。

特別企画ワークショップ
ソーラークッキングインちがさき


jsics_2011
ワークショップの模様:(左端から)Eugen Boostrom氏、濱田屋の岩澤氏(立って挨拶)、横川氏(立って司会、すぐ後ろにソーラーシステムのパラボラ)
【写真提供は日本国際文化学会事務局】


午前9時半から11時半まで、特別企画として、小川寿美子、Eugen Boostrom氏(名桜大学)を中心にしたソーラークッキングの実演指導と講演が行われました。

あいにくの天候(曇りで日光が得られなかった!)で当初予定していた屋外実演は行わず、器具の利用法解説ガイダンスを中心とした企画となりました。

太陽光・太陽熱を利用した調理器具活用はクッキングに留まらず、雑菌処理による食物の保存や安全な飲料水の確保など、とりわけ第三世界の生活文化向上に大きな役割を果たせるのではないかとの期待を持たせてくれるものでした。

また、エネルギーの地産地消とも言うべき「分権的・自主的エネルギー」に基づいた文化の創造可能性は、今日私たちが直面している困難としての「フクシマ」に象徴される「集権的・依存的エネルギー」文化への有力なアンチテーゼとしても、重要な意味を持っているのではないかとも思われます。

(報告:大会実行委員長・奥田孝晴)

特別企画ワークショップ&ランチ
地域から始まる食文化の創造:名護やんばる弁当から茅ヶ崎文教弁当へ


jsics_2011
服部市長の挨拶【写真提供は日本国際文化学会事務局】

ランチタイムには現在進行する食のグローバル化とは異なる角度からの食文化創造の試みについて、実践を踏まえて発表、意見交換が行われた。服部信明市長から市代表としてご挨拶を頂き、メディアでの大きな反響ぶりが紹介された。

文教大学横川ゼミでは茅ヶ崎市の協力の下、(株)濱田屋、茅ヶ崎市農家と連携し、「茅ヶ崎文教弁当」の開発を進めている。1月中に市主催の朝市で第一弾(茅ヶ崎レインボー弁当)を発売、夏には地元の朝市で第二弾(茅ヶ崎ラタモコ丼)を販売。

また7月沖縄名桜大学での全国大会では同大の小川寿美子氏、ユージーン・ブーストロム氏、「北部やんばる女性農業者友の会」、東洋大学の道畑氏の協力を得て、ソーラークッキングの活用による地産地消弁当を披露。ソーラー・クッキングや地産地消の報告を行った。

今回は計3回に及ぶプロジェクトを踏まえ、横川ゼミによる発表、(株)浜田屋の弁当(地域振興型商品=地元出身・川上音二郎と貞奴に因む弁当)の賞味、小川氏並びにブーストロム氏によるレクチャーが行われた。

製作予定のキャロットケーキは曇天のため、健康栄養学部の協力を得て、横川ゼミ、奥田ゼミの学生が製作。材料の人参は地元農家の三橋清高氏から提供を受けた。 最後に東洋大学の道畑氏から東日本大震災に関して、同大と被害地農家との連携の実例が紹介され、奥田孝晴氏よりソーラークッキングへの期待が語られた。

(報告:ワークショップ司会進行・横川潤)

【報告】2010年11月17日掲載
2010聳塔祭開催:林薫ゼミ・塩沢泰子ゼミ・チーム☆くじら、出展
2010/10/22-24


林薫ゼミ
インド・スタディーツアーの報告発表


林ゼミ
今回の聳塔祭で林ゼミはインド・スタディーツアーの報告発表を行いました。スタディーツアーでは8月23日から約二週間にわたり、インド南部のバンガロール、コインバトールを中心に、JICAが支援しているプロジェクトやNGOの活動を訪問して学びました。これらのプロジェクトや活動は、経済発展はしているもののまだ多くの人々が貧困に喘いでいるインドで、人々が環境と調和して生活を向上させ、さまざまな社会問題と向き合っていく上で極めて重要なものです。発表では、JICAプロジェクト4件、NGOの活動2件を模造紙にまとめ説明するとともに、毎日午後、1時間ほどのプレゼンテーションを行いました。

展示では、インドだけではなく、ゼミ生がアフリカや中国など世界各地で集めた民芸品や、珍しい紙幣など、多岐にわたる内容とすることができました。在学生のみならず、高校生、卒業生、一般の方々などに訪問してしただき、会場の教室内は終日賑わっていました。

政府開発援助(ODA)は税金を通じて行われていますので、実質的には国民全体が参加していることになりますが、多くの人々にとって国際協力はまだ疎遠なものであり、協力や支援をしているという意識は薄いように感じます。ましてや、協力の現場を見るということはなかないないことです。私たちが訪問できたものも、多くの政府開発援助プロジェクトやNGO活動の一部にしか過ぎません。しかし、この体験を通じて、遠い国の現状によりいっそう興味が持てました。また、いらっしゃった方々に説明することを通じて、世界の現実の一部を伝え、問題提起ができたことは、私たちが「「持続可能な発展」という課題をより深く理解しながら、国際協力を見つめなおすきっかけになったと思います。

(報告:国際理解学科3年 小野 美紗子)

塩沢泰子ゼミ
僕らのクラスは、1つの世界だった


塩ゼミ
舞台は差別の絶えないクラス。生徒は突然、誕生月で優劣を分けられる。最初こそ不服に思うが気づけばお互いを差別していた。ある日生徒のボイコットをきっかけに担任は話し合いの場を設けるがお互いの気持ちが交錯し言い争ってしまう。その時彼らを正気に戻したのは唯一差別をしなかった女生徒の訴えだった。そして担任は真相を明かす。やがて差別や偏見の怖さ、身近さ、痛みを思い反省し、彼らは新しい一歩を踏み出すのだった。

塩沢ゼミ生たちは、3年のゼミ開始とほぼ同時に学園祭に向けて劇を作りはじめた。ゼミ生12人意見を出し合い、現代社会の問題を取り入れながら、身近な内容を取り上げることで一致。教育の問題に焦点をあてて試行錯誤を重ねた結果、台本から作りあげたのが今回の作品。ゼミ生12人が、自分自身に「差別」「偏見」とは何かと常に問いながら演じた。効果的な照明と映像もあいまって聴衆は引き込まれる。塩沢ゼミ生が個性を生かしながら熱演した本作品は、まさに1つの世界だったのではないだろうか。

チーム☆くじら(文教大学国際学部博物館学芸員資格課程の「博物館実習」受講生)
「クジラとぼくらの物語」&サイエンスカフェ&交流


くじら
「クジラとぼくらの物語」という日本各地を巡回している展示を、NPO法人ミュージアム研究会からクジラに関する様々な資料や展示品が入ったお茶箱をお借りし、公開しました。私たちは3つのチームに分かれ、ストランディング(クジラの座礁)、クジラと神奈川の関係、クジラの食文化についてというテーマで調査を行い、展示を作りました。

23日は絵本読み聞かせ隊〜チームくじら号〜に「クジラ号のちきゅう大ぼうけん」という絵本の読み聞かせを、生演奏の歌に深海生物の動画を交えて披露していただきました。

24日は沖縄リゾート代表の村田彰造氏と帝京科学大学准教授の森恭一氏をゲストにお迎えし、サイエンスカフェ「くじらLab」を開催し、実体験を交えながらクジラに関する対談をしていただきました。入場は無料で、クジラ肉が試食できたり、クジラのおもちゃに触ったり、蚊帳でできたサンゴホテルに入って遊んだりと、幅広い世代が五感で楽しむ体験型の展示も多くありました。展示への感想を書いていただいた方にはミンククジラのひげをプレゼントし、なかなか好評でした。

三日間を通して400名ほどの来場者があり、盛況ののち、幕を閉じました。
(報告:み@チーム☆くじら)

【報告】2010年5月10日掲載
新入生キャンプ復活:本学八ヶ岳寮で

【新入生キャンプが行われました。現地からのライブ報告です。】

4月8日〜18日、計4回にわけて新入生全員が本学八ヶ岳寮の新入生合宿に参加し、1泊2日の歓迎イベントを楽しんだ。

各回とも、出発は1日目の朝9時30分、高島事務局長・天川教育支援課長らに見送られて湘南校舎を出発。午後2時に八ヶ岳寮に到着。

初日は、研修はじめの会・宮原学部長講話・新入生ゼミⅠと続く。新入生ゼミⅠでは自己紹介・ゼミ長決定のあと2日目の全体発表の準備に入る。
夕食・入浴のあと午後8時過ぎから「ウェルカム・パーティー」、先輩3年生のプレゼンが親切で大好評。最後のクイズ大会はゼミ対抗で大いに盛り上がる。


文句無しにウマい


元気にはい・はい


ウェルカムパーティー


みんなでチーズ!

2日目。ハイライトは新入生ゼミⅡ(全体会)だ。ゼミ対抗で新入生が夢を語るのだ。語りあり、ドラマあり、ミュージカルあり、実に多彩だ。
終わりの会でシメタあと、お弁当をいただきながら帰路につく。午後5時までには全員無事に湘南台駅・湘南校舎に到着。

今回。特筆すべきは先輩3年生の活躍だ。進行・プレゼン・誘導・さまざまなケア。すべて心のこもったそして繊細で見事な出来だった。ありがとう!(取材はクミス、写真撮影はマサヒロ)



【報告】2010年3月24日掲載
2009年度卒業式:華やかに開催される

【3月19日、恒例の卒業式が華やかに開催された。卒業生たちはなごりを惜しみつつ希望を抱いて旅立った(取材はRyo&クミス、写真撮影はRyo記者)】

午後1時。会場の体育館前には、たくさんの卒業生が友人達と卒業の喜びを分かち合っていた。いかにも卒業式らしいなと思った。

午後1時30分。卒業式開式。吹奏楽部の演奏と共に式が始まった。皆笑顔で生き生きとした表情をしていた。答辞では、情報学部卒業生代表の有賀里実さんと、国際学部卒業生代表の黒崎恭子さんがあいさつをした。有賀さんは、「大学で経験したことをこれからの人生の糧にしていきたい」。と述べた。一方、黒崎さんは「4年間で3回の短期留学を経験したことで、世界中に多くの友達を作ることができた。留学を通して視野が広がり、成長できた」英語で語った。2人があいさつを終えると、盛大な拍手が起こった。その後、湘南の歌を斉唱し、閉式した。

午後3時。学部ごとに分かれて集まりが開かれた。国際学部は、6401教室に集まった。宮原学部長の挨拶の後、成績優秀者の表彰が行われた。優秀者の名前が呼ばれるたびに、教室中から歓声が上がった。国際関係学科の山井めぐみさんは、「大学での思い出はゼミ活動。自分の好きなことをより専門的に学べて面白かった」と4年間を振り返った。また、これからの抱負について聞かれると、「今は期待と不安が入り混じっている。ゼミで培った力をこれからに生かしていきたい」と笑顔で話していた。


式場へ向かう卒業生


開式直前の国際学部卒業生たち


学長に英語で「ありがとう」(左が黒崎さん)


宮原学部長からお祝いの言葉(6401)

午後3時30分。ゼミごとに各教室に分かれて、卒業証書授与が行われた。同じ志を持つ人同士が集まっているからなのか、ゼミ内ではみな仲が良いように思えた。

卒業というのは、複雑なものだ。今までの仲間との別れるつらさがある。一方で、これから始まる新たな人生への期待もある。

人は感情を顔に出すことが多い。泣いたり、笑ったり・・。卒業式では皆が笑っていた。大学生活が充実していた証のような気がして、誇らしく思えた。(Ryo)

午後4時半から体育館で「卒業乾杯」が行われた。国際学部卒業生代表として大橋学長の前で堂々と英語で「ありがとう」のスピーチをした黒崎恭子さんに乾杯会場でインタビューした。

クミス:ご卒業おめでとうございます。答辞の大役見事に果たされました。英語のスピーチの準備について教えて下さい。
黒崎さん:2日かけました。言いたいことをたのしく言えました。
クミス:大学時代の一番の思い出は。
黒崎さん:何と言っても留学(オーストラリア)です。いろいろな国の人たちと一緒に学んだり笑ったりしていい時間をすごすことができました。ハワイでの国際学会にゼミで参加できたこともよい思い出になりました。
クミス:授業の思い出は。
黒崎さん:学生との対話を大切にしている授業がよかったです。同じ仲間のコメントが聞けたりして。参加できること。学びあえることが最高でした。
クミス:就職について聞かせてください。
黒崎さん:(株)日食という食品関係の商社の総合職に決まりました。組織の中の「ただひとり」ではなくて。自分の存在意義を感じられるように。そんな生き方をしたいです。
クミス:よい門出になりました。どうもありがとう。


【報告】2009/04/13掲載
2009ウェルカムレセプション
華やかに開催、茅ヶ崎市観光協会が協賛、ケーブルTVジェイコム湘南で放映
2009/04/01 (湘南校舎体育館特設ステージ)


大村会長
茅ヶ崎市観光協会の大村日出雄会長(中央)
2009年4月1日 午後4時〜5時30分、文教大学国際学部2009ウェルカムレセプションが、茅ヶ崎市観光協会の協賛を得て、湘南校舎体育館特設ステージ会場で開催された。

全体はトークショー形式で学生(国際学部4年生)の司会で進行した。

ゲストに迎えた茅ヶ崎市観光協会会長・大村日出雄さん(大村紙業株式会社社長、元文教大学学園理事)のメッセージは新入生たちに大いなる希望を与えた。

1年生は「新入生ゼミ」ごとのテーブルにそれぞれ担任の先生を囲んで着席した。乾杯の音頭は宮原辰夫国際学部長。トークには2名の国際学部先輩も駆けつけてくれた。

和太鼓サークル「楓」、ダンス部 BUZZ、アカペラサークル CyAN、吹奏楽部、の4サークルの友情出演に300名の新入生たちから熱い歓声が送られた。

この日の華やかなレセプションの模様は4月6日夕刻のケーブルTVジェイコム湘南で放映された。

【報告】
2008聳塔祭
花開く湘南の祭り、留学生・ゼミ展示も充実
2008/10/24-26 (湘南校舎特設ステージほか)


メインステージ
聳塔祭風景スライドショーはこちら(各写真クリックで拡大)

10月24から26日までの3日間、第24回『聳塔祭』が湘南キャンパスにて行われました。今回は例年になく天候にも恵まれ、大勢のご来場をいただきました。

毎年恒例の部活動、サークル、同好会による出店や各ゼミによる研究発表会など多種多彩な活動が多く拝見できました。

また、聳塔祭実行委員を中心に本キャンパスが毎年推進しているゴミの分別作業など、学祭という場を活用して公に実施されました。

今回、取材記者として感じたことは、表に出て学祭を盛り上げてくださる学生もいれば、表には決して出ないけれど、陰で一生懸命支えてくださる教職員の方々、学生もいるということでした。学祭は多くの人の手によってつくられるのだと実感しました。

今回の学祭に携わった教職員の方々、学生の皆さん本当にお疲れ様でした。また、学祭を中心になって運営してくださった聳塔祭実行委員メンバーの皆さん本当に有難うございました。
【写真は熱気溢れるメインステージ】

●留学生会


水餃子とチヂミ


留学生会スライドショーはこちら(各写真クリックで拡大)


毎年毎年一番頑張っていると僕個人ですが思います。
ただでさえ慣れない日本語で売らなくてはならないのに、流暢な日本語と接客の上手さは凄い!本当にお祭の屋台で買っている感じになるほど。



最終日に取材に行ったからチヂミは残念ながら売り切れていたけれど水餃子は美味しかったです!チヂミもきっと美味し過ぎて完売したんでしょう。



水餃子の中身は手作りでニラや豚肉などを使っていて、チヂミはキムチ、小麦粉、ニラを使っているそうです。



あとゆでたまごもありました!
このゆでたまごは6種類のスパイスと醤油と茶葉で茹でているみたいで、その茶葉は何か留学生の方に聞いたところ、『質の良い茶葉』と言っていました。



この質の良いお茶の名前は……



龍井茶!!!



わからないですよね(笑)

僕もわかりません(笑)。

ただ質の良いお茶だということしか。



そのゆでたまごをラーメンに入れて食べるとさらにウマいそうです。



同じ記者仲間のタカはこの卵にハマってしまい5個買っていました(笑)



それだけウマいということですね!



最後に留学生の方の感想

『疲れる(笑)。でもみんなと一緒に一つのことを出来るから楽しいです。それに野村先生に会えるから嬉しいです。』

『普段会えない人とコミュニケーションがとれてワイワイ楽しくできる。』




その野村先生にも感想を伺いました。

『留学生会の中でもコミュニケーション不足があるから学祭に参加してもらいたいな。そんな中でも一年に一度の学祭をみんなが楽しくやってくれてるのは嬉しいです。』



野村先生から読んでるみんなへ

『大学生活は4年間しかないから、もっと学祭に参加して欲しいです。もっと楽しみましょう!学祭期間はただの休みではありません!』



学祭はみんなで盛り上げるものですからね。学祭に来ない人は一日でもいいから学祭に参加しましょう!



そんな留学生会のみんなは学祭が終わるギリギリまで販売してました。



このやる気を見習いたいです。



しかしながら野村先生は厳しかった。
僕らは何度ダメ出しされたことか……



でも今回の取材で記者として大きく成長できた!!!!!



…………と思います。

●林ゼミ


『林ゼミの地球の歩き方。〜part2〜』



■林ゼミスライドショーはこちら(各写真クリックで拡大)

林先生のゼミでは地球の歩き方と題し、様々な国々の現状などを話していただきました。まず教室に入ると民族衣装を着たゼミ生が出迎えてくれました。
教室内は林先生が行ったことのある国の書いてある大きな地図が貼ってあったり、アフリカの人々が作ったアクセサリーがあり、このアクセサリーを実際に買うことも出来ました。このアクセサリーを買うと、そのお金はそのまま作ってくれた方々に届くというシステムになってました。
この方がただ募金をするよりも買った方も作った方も幸せになれますね。



そして林先生がやって来て『アフリカの今と日本』について話していただきました。



HIVエイズが蔓延の背景には、不十分な知識、政府の対応の遅れなどが上げられ。
そのHIVエイズの影響は、平均余命の低下、政府の行政能力の低下、経済停滞など様々な問題があります。



そして、先生の話はさらに興味を引き寄せられます。



なぜアフリカは歴史であまり語られないのかというと、文字がないから歴史で語られないそうです。



壁画に書いて歴史を残してあるものもあり、サハラ砂漠にあるタッシリ・ナジェールの先史時代壁画には狩りをする人々の絵とカバの親子の絵があり、このことから、かつてはサハラにも相当の降水量があった証拠になります。



そんなアフリカに対して日本の課題は
・アフリカ産品の輸入

・人材育成

・援助増大

・ローカルレベルでの交流

・企業のアフリカへの進出

・アフリカへの観光客増


です。



日本の課題を大きく考え過ぎないことが大切で、個人でもやれることはたくさんあることに気付きました。



今回、林先生の伝えたいこと
「ボランティアではなく自分達も勉強して学び、相手の問題点を考える。その中で自分の役割を考える。それをグローバルスタンダードごっこではなく、本物を発表することが大切。理解だけではなく自立に繋げる!」



林先生の感想

「毎回もっと発表を聞きに来てほしいけれど、熱心に聞いてくれる人がいることも嬉しいが、なにより学祭で報告するチャンスがあるのは嬉しいです。」



発表の後、実際にアフリカの方々が作った物を一つ買いました。
とてもキレイに仕上がっていて安過ぎない?と思うほどでした。



誰が作ってくれたかわからないけど



ありがとう!!!



最後に

エチオピアの首都は標高が高いそうで、林先生は文教大学にエチオピアから留学生が来れば駅伝で優勝できるのに、と言っていました。



来ますかね〜(笑)

●塩沢ゼミ


『劇でマナーぶマナー講座』


塩沢ゼミスライドショーはこちら(各写真クリックで拡大)

タイトルからして興味深いですね。
しかも台本作りからすべてゼミ生が行い、さらに、自己紹介から説明まですべて英語!!



このマナー講座では就職活動での面接において守らなくてはならないマナー、社会人になってから守らなくてはならないマナー(名刺交換、お茶の出し方、電話対応、食事)をマナーとしていけないものを映像で流してから、どこがいけなかったのかを実演しながら説明するというものです。



もう一度言います。すべて英語なんです!!!



そして、その悪いマナーが出てくる度に塩沢先生が



『レッドカード!!』

とアクションを交えているところが僕も、そして見に来ている人みんながツボでした。

なにしろ毎回、塩沢先生のアクションが変わるからツボなんです(笑)。



このマナー講座は就活している方々だけでなく、これから社会人になる方々にも役に立ちます。



見逃してしまった!と言う方、大丈夫です。12月24日に発表会があるみたいなので!



塩沢先生の感想
『練習不足だけど、磨きをかけて12月の大会に向けて頑張りたい!』



学生の感想

『編集作業が大変で台本から全て0から作り、ドラマ仕立てにしてやるのがとても大変でした。6月から準備をしてきてとりあえず今は終わってホッとしてます。学祭ギリギリだったけど間に合ってよかったです。12月24日の大会に弾みをつけることができたました。』



これぞ塩沢ゼミと言わんばかりの発表で、話の内容も演技も上手で見ていてとても楽しかったです。12月の大会も頑張って欲しいですね!



僕も全編英語で書こうと思いましたが無理でした(笑)
(取材/撮影:タカ&マサ記者)

【報告】
2008文教大学国際学部ウェルカムレセプション
フード&トークショー「美しく食べて元気なスタート」華やかに開催
2008/04/04 (体育館特設会場)


2008年4月4日午後4時30分から6時まで、体育館特設会場において国際学部新入生歓迎実行委員会主催のフード&トークショー「美しく食べて元気なスタート」が開催された。メインキャラクターに園山真希絵さんを迎え、茅ヶ崎市商店会連合会&濱田屋の協賛をえて終始はなやかに新入生歓迎のショーが進行した。

友情出演の和太鼓サークル「楓」・ダンス部BUZZ・アカペラサークルCyAN、のパフォーマンスが満場の新入生を魅了した。ステージデザインは湘南校舎スタジオチーム、企画協力は(株)文教サービスというキャンパスをあげての歓迎イベントである。トークショーには濱田屋ご主人・岩澤裕さんがゲストとして特別出演。

【連続写真は当日の模様:拡大するときは各写真をクリックしてください】
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この日ののメニューは園山真希絵デザインの BEANS BOX

  • ビーンズフロマージュサンド
  • チーズ焼きおからエッグ
  • 厚揚げ生ハムロール
  • ミニトマトピンチョス
  • さきいかキャベツナムル

    園山さんは、「ひとが食べ物へ愛をあたえることにより、ひとは食べ物から愛をうけとることが出来る」という、ステキなメッセージを新入生にのこしてくれた。

    ●メインキャラクター 園山真希絵
    1978年生まれ。(株)MAKIEAT代表取締役社長。料理研究家、フードプロデューサー、フードジャーナリスト、タレント。東京恵比寿にあるレストラン「園山」、「希希。。。」オーナー。『食べてキレイ』、『Ms.BEAN 楽々豆ダイエット』、『外食の教科書』などの著書、雑誌寄稿。テレビ番組出演多数、現在「朝はビタミン(テレビ東京)」等にレギュラー出演。全国各地で、料理教室、トークショー、大学学園祭での講演を行う。スターダストプロモーション所属。

    ●ゲスト 濱田屋ご主人・岩澤裕
    (株)浜田屋代表取締役。茅ヶ崎市商店会連合会前会長。茅ヶ崎駅南口に濱田屋本店店舗、和風処「花はん」経営。ECO&ECO(Ecology・Economy)を掲げた地域活動に取り組んで10年。2007年3月、湘南国際マラソンで初マラソンに挑戦、10kmを59分23秒で、今年は30kmを3時間16分で完走。「商連 サイクルライフ研究委員会」委員長をつとめ、潮風を感じて走る自転車のまちづくりのリーダーとして活躍。「学生時代は山登りに夢中でした」とのこと。

    ●トーク出演 椎野信雄・国際学部長

    ●総合司会 宮嶋仁美(国際関係学科4年)・岡本大夢(国際関係学科4年)・高見澤乾(国際関係学科2年)


    【報告】
    文教大学国際協力研究科主催 国際観光シンポジウム「観光立国日本に向けて−大学観光教育への期待と条件−」
    2008/01/11 (6401教室)


    2008年1月11日午後3時から6時まで6401教室において、文教大学国際理解学科・国際観光学科創設記念国際観光シンポジウム「観光立国日本に向けて−大学観光教育への期待と条件」(文教大学大学院国際協力学研究科主催)が開催された。

    シンポジウムは海津ゆりえ先生(国際観光学科准教授就任予定)の司会進行で始まった。冒頭、主催者を代表して中村恭一国際協力学研究科長の開会挨拶があり、第1部「3名の講師による講演」に入った。

    水嶋氏
    演題「観光立国の推進」
    国土交通省総合政策局観光資源課長の水嶋智氏:


    「観光立国」は小泉内閣以来一貫した政府方針として推進されてきた。

    観光立国の意義として、ソフトパワーの強化、少子高齢化時代の経済活性化、交流人口拡大による地域活性化、国民生活の質の向上、などを指摘できる。

    国の取り組みとして、「観光立国推進基本法」(平成19年1月1日施行)をあげることが出来る。その第16条においては「人材の育成」について国が施策を講ずることが規定されている。

    観光立国を支える人材の育成について、高等教育段階の人材育成の推進、通訳案内士の登録者の5割増、等は画期的な施策である。

    最後に「ビジットジャパン」をはじめとする観光立国推進の中心組織として「観光庁」設置(本年10月予定)は時宜を得たものであり、その意義は大きい。

    田川氏
    演題「観光をデザインする〜五感に響くシナリオづくりから〜」
    株式会社JTB専務取締役の田川博己氏:


    観光は、シナリオをつくりデザインする「旅の創造」の時代に入ったことをまず強調したい。

    五感に訴えるシナリオとはこれまで感じたことのない感覚を創造するものであり、「かつてない体験」などを重要キーワードとして指摘できる。観光をデザインするJTBの目指すスタイルは「交流文化産業」に集約できる。

    交流文化産業とは、「人と人との交流」を基軸にお客様の課題解決や、精神的満足のご提供に関する提案を行うビジネスなのである。

    旅のデザインの事例として「小野川温泉」、「JTB 杜の賑わい」、JTB交流文化賞を受賞した「小樽雪あかりの道」「豊後高田 昭和の町」、エコツアー商品「GREEN SHOES」、等がある。

    求められる人物像は『お客様から信頼され、交流文化産業への進化を推進してゆく人』にほかならない。

    古谷氏
    演題「神奈川県の観光振興について〜県の概要・取り組み理由を踏まえて」
    神奈川県観光振興担当課長の古谷幸夫氏:


    最初に、川崎、横浜、鎌倉、丹沢大山、等の観光資源について抱える課題も含めて説明。

    かながわツーリズムの推進について、国際観光県「かながわ」の実現を掲げており、取り組み事例「かながわ名産100選シリーズ」が紹介された。
    『葉山牛トロと三崎マグロのトロ尽くし』グルメ編、『みうらの浅づけタクワン』編〜淺づけタクワンをつくる〜、の紹介が行われた。

    エコツーリズムの企画例として『神奈川県・丹沢山塊でのエコツーリズム推進』の取り組みをあげることができる。既に実施された企画として、「体験・モロクボ沢で沢歩き」、「山北の歴史と自然を訪ねて」が紹介された。

    観光行政において貢献度が見える統計資料の整備充実が必要である。

    ★「第2部 パネルディスカッション」★

    山口一美先生(国際観光学科長就任予定)の司会でディスカッションは進んだ。

    シンポ会場
    国土交通省の水嶋氏: 観光で必要とされる人材は「幅の広さ」が特徴であり、特に観光と地域作りが密接に関連している。観光系の大卒者の20%以上が観光分野に職を求めていることは特筆に値する。今後はニーズにあった人材の輩出に期待したい。

    JTBの田川氏: デザインは形ではなく心をデザインするものでなくてはならない。新しい旅をつくるにはあらゆることが役に立つのだということを知ってほしい。考える力が基本であり、最後まで極める、調べきるには「マニアック」であることも必要なのだ。金の流れ、物の流れに加えて、人の流れ(=人流)を作ろう。

    神奈川県の古谷氏: 観光業界に来る人は、嫌いなものでも挑戦してみる心意気を求められている。大切なのはホンモノを見分ける力であり、ホンモノ志向を忘れないでほしい。観光業はまさに育てるべき産業である。

    会場からの質問に答えて。

    水嶋氏: 中国からのお客様が数の上でも重要性を増しており,羽田・成田の国際空港の拡充が喫緊の課題となっている。観光と環境が永続的に両立する仕組みが大切だ。日本のよき物を残す、残したいものをその活用により保存するという考えも大切である。

    田川氏: 地元住民との触れあい体験が観光デザインの基本にあるとおもう。 旅のデザインは交流文化を基本としていることを忘れないでほしい。 物事の結果を見るだけでなく、プロセスを勉強することがデザインの勉強である。たとえば歴史を学ぶ、温故知新というではありませんか。マネジメント力、総合力がデザインには要求される。

    古谷氏: 地元の方々の生活との共存も大切だ。たとえば鎌倉で、人が来ていただくのはうれしいのだが、マナーを守りながら来ていただくことも大切である。

    最後にひとこと。

    水嶋氏: 住んでよし、訪れてよし、のくにづくり。

    田川氏: 人を楽しませること。エンタテインメント。そして人流。

    古谷氏: 観光の仕事はたのしい。観光は人間形成のいい場である。

    シンポジウムのまとめとして、山口一美先生は「本日は観光立国日本そして国際観光の可能性について多くのことを学べるよい機会となりました。講師の3人の先生方のご尽力に心より御礼申し上げます」としめくくった。

    最後に椎野信雄国際学部長の閉会あいさつで全予定を終了した。


    【報告】
    ★高校生・大学生対抗英語ディベート大会 in 文教大学湘南校舎★
    優勝はスーパーイングリッシュランゲージハイスクール・埼玉県立伊奈学園総合高等学校Cチーム
    Best Speakerに生田ゼミ3年の塩沢孝哲君


    ディベート大会
    白熱するディベート会場
    2007年11月18日、文教大学湘南校舎で高校生・大学生対抗英語ディベート大会が行われました。普段は本校の国際学部生で賑わう6号館3階がいつもとは違う雰囲気で熱く賑わっていました。

    この大会には文部科学省指定スーパーイングリッシュランゲージハイスクールである埼玉県立伊奈学園総合高等学校(3チーム)と渋谷教育学園渋谷高等学校(2チーム)、早稲田大学の教育学部英語英文科2年F4、グローバルリテラシー演習の2チーム、そして文教大学国際コミュニケーション学科の阿野ゼミ、生田ゼミの2チームの、計9チームが参加し、"All elementary and secondary schools in Japan should have class on Saturdays."という論題でディベートは行われました。

    決勝戦は埼玉県立伊奈学園総合高等学校Cチームと渋谷教育学園渋谷高等学校の高校生同士の白熱した戦いであり、それはオーディエンスにも緊張が伝わるほどでした。見事優勝カップを満面の笑顔で勝ち取ったのは、手作りのグラフや資料をオーディエンスに伝え、最後まで論点を通した伊奈学園Cチームでした。相手の矛盾に気づく確かなリスニング力、高校生とは思えない堂々と主張する姿、そして限られた時間の中で発揮されるチームの助け合い。両チームには本当に圧倒されました。

    ジャッジを担当されていた中川智皓さんは今回のディベート大会は昨年に比べ質問の受け答えが的を射ており、レベルが高かったと述べられ、同じくジャッジをされた鈴木雅子さんは「ディベートはモチベーションを上げるためにとても効果がある。伸び悩む時期はあるけれど、練習する場を自分で求めて参加し、継続していくことが英語習得そしてディベートの質を上げることに繋がる」とおっしゃっていました。

    文教大学の阿野ゼミ、生田ゼミの2チームは残念ながら予選で負けてしまいましたが、今回のディベート大会にあたり準備は春セメから始め、予定を互いに合わせ休日に集まったり、模擬ディベートを行ったり、前夜まで先生と密に連絡を取るなど、優勝をめざして活動していました。

    試合中の机には事前に調査、用意した英文や日本文のたくさんの資料、短時間勝負の強い見方である電子辞書を並べ、試合中は相手の言葉を聞きながらメモを取り、同時に自分の主張も考える作業を行っていました。 予選の試合で立論を担当し、Best Speakerに選ばれた生田ゼミ3年の塩沢孝哲君は、「立論の中身を考えたのはみんなであり、みんなで勝ち取った賞。高校生からたくさんの刺激をもらった。自分はまだまだだと思った」と語っていました。

    このディベート大会は本校の阿野幸一先生が数年前に始めたことがきっかけで行われるようになりました。年々参加校が増え、高校生と大学生の交流の場にもなっています。蒔かれた種に肥料と時には雨とたくさんの時間を与え続けたら、必ず芽を出し素敵な花が咲くのでしょう。そしてこれからもディベートで得た「チームワーク」を皆で育み、互いに切磋琢磨する関係を築いていって欲しいです。
    (シホ)