大学の授業とは、初等中等教育で蓄積あるいは構造化されてきた「知」をいったん解体し、再編成することを目的とするものであろう。無意識に備わっている常識や物事の見方に知的揺さぶりをかけ、多元的に見る力(他者への想像力)を養い、自立した人間としての価値観・人生観を作り上げていくための“お手伝い稼業”こそが、大学人としての教育的使命である。その一環として、身近な地域社会から世界諸地域までの「現場」とかかわり、そこへ“浸み出して”いく教育実践を模索している。本文はその中間的報告(あるいは失敗談?・・・)。
国際学部 奥田 孝晴
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