事業計画の概要

 生活科学研究所は、生活に関わるさまざまな事象や問題を学術的に研究及び教育することを通じて、人々の生活の向上及び地域社会の進歩発展に貢献することを目的としている。その具体化を図るために、2023年度も引き続き研究紀要「生活科学研究」(第46集)の刊行、学内外の研究員の定期的研究会と研究報告会、公開講座の開催等を計画している。なお、当研究所のWeb上のホームページからの情報発信の一層の活発化を促進する他、研究所紀要投稿論文の中から引き続き「水島恵一賞」の選考を行う。

主な事業

  • ①生活科学研究所紀要「生活科学研究」 第46集の刊行
     生活科学、及び関連領域における研究成果である論文、研究ノート及び資料の掲載を予定している。
    紀要の項数200頁程度、発行部数400部を予定。
  • ②生活科学研究所運営、定例研究会及び研究報告会の計画・実施
     研究員を対象に毎月定例会を計画・実施する。研究所の各種事業に関する審議の他、各研究員、客員研究員及び準研究員の研究経過報告を中心に行う。研究員の輪番で研究の周辺について話題提供の時間を取り、所内の研究報告会も実施する。また共同研究プロジェクトに関する進捗状況の報告も行う予定である。さらに例年通り、学内外の研究員等による研究成果公開の機会として研究報告会を12月に開催する予定である。
  • ③生活科学研究所ホームページ(以下、HP)の充実
     生活科学研究所のHPは情報発信のため定期的な更新を行うと共に、そのデザインの変更や機能の充実を図る。今年度はHP更新を昨年度に継続して実施し、オンライン研究員申請、オンライン投稿システムの運用の改善を目指す。より機能的で見やすく、さらに充実した情報提供を行いたい。あわせて研究所の研究・教育の状況を国内外に発信するように努める。
  • ④研究員の受け入れ
     2023年度も研究員、客員研究員等の受入を行う。いずれも生活科学研究所で関わった研究を中心に研究計画の提出、及び年度末に研究報告の提出を求める。なお昨年度同様にオンライン申請システムを活用し、例年通りの期間で公募を実施することとした。
  • ⑤公開講座の企画及び実施の計画
     今年度も、市民一般を対象とする公開講座を計画・実施する予定である。実施時期は今後の三役会・定例会で検討する。対面を中心として実施する予定であるが、オンライン併用のハイフレックス型で実施する件もあわせて検討する実施とする。
  • ⑥研究プロジェクト(8)の公募と実施
     2023年度から新たに研究プロジェクト(8)「DX(デジタルトランスフォーメーション)による生活環境の変化が若者の意識とライフスタイルに及ぼす影響に関する実証的研究」を計画・実施する。本研究は、若者世代におけるこうしたDXによる生活環境の変容が、彼らの意識やライフスタイルの選択をどう変えつつあるのか、具体的には従来「世間」と名付けられてきた日本の準拠集団のあり方をどう変えたのか(あるいは変えていないのか)等の問いに関して、量的・質的調査を通じて実証的に分析することを目的とする。3年間計画の初年度として2023年度は、大学生に対する質問紙&インタビュー調査の実施を予定する。状況的に可能であれば、本学の海外人間科学研修でコネクションのあるフィンランドなど、国内外での比較調査を実施する。
  • ⑦「水島恵一賞」に係る選考、及び表彰
     2016年度に設置をみた若手研究者の優れた研究成果(紀要論文に投稿された論文から選出)の中から、「文教大学生活科学研究所水島恵一賞」に該当する論文を選出し、表彰を行う。2017年度に第1回、2019年度に第2回、2022年度に第3回受賞者の計4名が選考された。2023年度は引き続き第4回受賞者の選考を行う予定である。
Copyright(C) Institute of Living Sciences Bunkyo University. Allrights Reserved.