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第二章 研究の成果
 

2.1  回答者の概要

 回答者の性別・年齢について示したものが以下の図2-1-1、2-1-2である。回答者は女性が多く、また回答者の年齢は20歳以下が約7割弱を占めている。

 
 
 
 

2.2 学生の日常の飲酒状況

(1) お酒の好き嫌い、頻度について

 まず学生のお酒の好き嫌いと好きな人には好きな理由、嫌いな人には嫌いな理由について聞いてみた。結果は以下の図2-2-1、図2-2-2、図2-2-3である。
(以下お酒が好きな人のグループをお酒好感グループ、お酒が苦手なグループをお酒非好感グループと呼ぶ)

 図2-2-1を見ると、お酒好感グループが半数弱を占める結果となった。図2-2-2を見ると、お酒が好きな理由は味がおいしいからと回答した人は約57%、酔って楽しくなるのが好きだからと答えた人が約52%と続いた。
また図2-2-3を見ると、お酒が嫌いな人の理由で最も多かった回答はお酒の味自体苦手と答えた人が最も多く約52%、続いてすぐに酔ってしまうので苦手と答えた人が約43%という結果になった。いずれの場合もお酒の味が好き嫌いに繋がっているということがわかった。

 

 次にお酒を飲む頻度について調査した。結果は以下の図2-2-4の通りである。最も多かったのが月に1回で約33%と3割程度を占めた。続いて2週間に1回が約21%という結果になった。成人したての大学生にとって飲酒の習慣はまだ浅いようであり、週2回以上飲酒する人は1割程度であることがわかった。また頻度の平均値を算出してみたところ、お酒は約9割の人が飲んでおり、飲む頻度は「毎日」から「年1回」まで様々あるが平均すると約0.78/週であることがわかった。

 

(2)学生が一緒にお酒を飲む人
 
 学生が日常生活におけるお酒を飲む相手や、シチュエーションについて分析した。まず普段お酒を飲む相手について調査してみた。結果は図2-2-5の通りである。
 やはり環境のせいもあり、大学やサークルの人達とお酒を飲むことが大半を占めている結果となった。


 次に一人での飲酒状況について調査した。結果は以下の図2-2-6の通りである。全くないと答えた人が半分弱で約47%という結果になった。図2-2-4でも言えたが、大学生ではまだ飲酒が習慣的に行われていないというのが現状であり、一人でお酒を頻繁に飲む人はあまり多くないようである。


 

 次に先ほどと関連して一人お酒を飲む人を対象にその理由について聞いてみた。その結果が以下の図2-2-7の通りである。意外にもストレス解消という理由が最も多く約33%と3割を占めた。学生にとっても日常生活でストレスがたまることがあるという今の社会を写し出している結果と言える。

(3)飲酒するお酒の種類

 図2-2-8ではよく飲むお酒の単純集計、図2-2-9ではよく飲むお酒の単純集計の結果を示す。それを踏まえて好きなお酒が普段の飲むお酒と一致しているか集計したものが図2-2-10である。なお集計では上位4つ(ビール、チューハイ・サワー、カクテル、日本酒)に絞った。

 よく飲むお酒はチューハイ・サワーが特に嗜好されているようだ。また続いてカクテルが続き、学生にとってどちらかといえばお酒の味が強いものよりも甘いソフトドリンクに近いお酒のほうが嗜好されている傾向が見られる。また図2-2-10を見ると日本酒を除いては高い割合で普段好きなお酒を飲んでいるということがわかった。




 


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