3章:解決方法の提案


 今までの現状を踏まえた上で、この問題点を解決する方法としては、学生の履修計画 の作成における負担を少しでも減るように履修計画をサポートしていきたいと思う。こ れを今回の研究目的とし、学生のための履修計画サポートシステムについて考えていく。 そこで私は、学生の履修計画を簡単に作成できる履修登録ソフトを提案する。この履修 登録ソフトを作成することによって、全体的な問題点の1つめにあげた学生の負担の増 加を解消することができると思われる。パソコンをほとんど使ったことの無い1年生で も、簡単に操作できるソフトを作成することにした。どんなに良いソフトを作成したと ころで、誰もが使えるようなソフトでないと逆に学生に負担をかけてしまうからである。 2つめとして、履修登録表にエラー表示されないエラーの存在を考える。この中の1つ である自分のクラスとは異なったクラスの科目で登録を行った場合に関しても、履修登 録ソフトを作成することで解決できると思われる。学籍番号からその学生のクラスに対 応する科目を抽出するため、異なったクラスの科目を誤って履修してしまうということ は無くなる。しかし、もう1つの履修しようと思っていない科目で存在する時間割コー ドを登録した場合は、履修登録ソフトでは対応できない。これは学生のマークミス、記 入ミスによるものと思われる。それは、履修科目届の記入した時間割コードと履修登録 用マークシートの時間割コードを異なって記入してしまった事によって起こるのである。 この解決方法としては、履修登録ソフトで作成した履修計画を履修登録用マークシート 形式やバーコード形式でアウトプットしたり、教務課とのネットワーク接続することで 履修計画のデータを送るということが考えられる。しかしこれらは技術的な問題がかな り多く、学生の負担を解消するという目的とは異なるため、今回の研究ではあえて触れ ないでおく。

 次に、3つに分けた履修登録用マークシートにおけるエラーについて考える。まず1 つめの制度エラーについては、履修登録ソフトを作成することで解決できると思われる。 細部にわたって設定されている履修登録制度の制限を全て履修登録ソフトに組み込ませ てあるためである。2つめの学生エラーについては、既得科目の履修登録以外のエラーに 関しては全て対応できると思われる。既得科目の履修登録の場合、学生がその前までの 学期にどれだけ単位を修得したのかを入力する際に、誤って入力してしまっては正しい 履修登録が行えないからである。3つめのマークエラーについては、履修しようと思って いない科目で存在する時間割コードを登録した場合のところでも述べたが、技術的な問題 に依存してしまうので今回の研究では触れないことにする。
 以上の解決方法を作成する履修登録ソフトに対応させていきたいと思う。