このソフトを作成するにあたり、パソコンの操作にもあまり慣れていない1年生であろうと、誰でも簡単に操作できる履修登録ソフトを作成できるようにした。 特に複雑な操作や入力作業を行わず、マウスのみで履修登録が行える操作内容となっている。 このソフトを使用することで、履修登録時に履修計画を作成する学生の負担を減らすことができると思われる。
実際に今回の研究で作成したソフトの画面を使い、どのような手順で履修登録が行われるかを説明する。
最初にこのコマンドボタンをクリックし、履修登録をスタートします。
まずは、学生の学籍番号を入力します。今後履修登録を行う上で、ここで入力した学籍番号を元に今後の履修登録を行っていきます。 このソフトはAccessをベースとして作成しているため、入力形式は全角、半角、大文字、小文字という制限はありません。
学籍番号が正しく入力された場合、その学生の氏名・フリガナ・学科・学年・クラスが表示されます。 ここで自分の名前が表示される事により、再度自分の学籍番号が合っているかを確認する事が出来ます。
次に英語のクラスを選択してもらいます。英語のクラスは学籍番号からでは判別する事が出来ないため、学生の自己申告という形をとっています。
英語のクラスを学生がキーボードで入力すると入力ミスが起こる恐れがあるので、コンポボックスという形をとりその中から選択します。 今回のソフトでは経営情報1年の学生のみに対応しています。そのため、英語のクラスは学籍番号と対応させて変化させるという事は行っていません。
最後に、今回の履修登録が1セメスターか2セメスターかをダイアログボックスからチェックします。 これらの基本データの入力が終わったら左のコマンドボタンをクリックします。
もし学籍番号が入力してなかったり、存在しない番号であったり、または英語のクラスが選択されていない場合は以下のエラーが表示されます。 この場合、正しく入力するまでこの先へは進む事が出来ません。
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選択必修科目の英語A(聴講)は1セメスター、2セメスターともに存在するため、今回のセメスターで履修するかどうかというチェックを行います。
登録された科目の表示形式は、学生が最も見やすいものとして以下のような時間割表という形に作成しました。表示項目としては科目名と講師名の2つにしています。
ここで表示されている科目が、学生が履修すべき必修科目、選択必修科目という事になります。
このソフトでは最初に学籍番号を入力し表示したクラス以外にも、学科を2つに分けた合同クラスや体育のクラスの判別を自動的に行っています。
実際に学生が履修登録を行う際は、これらのクラスに対応した科目を各自で探し選択するといった手間がかかります。 また、ここで異なったクラスの科目を選択した場合でも、教務課はエラーとして扱ってくれずそのまま登録されてしまうのが現状です。
これまでに必修科目、選択必修科目が登録されましたので、右のコマンドボタンをクリックして次の選択科目を選択します。
選択科目を選択するのは各学生の意思決定により行われるため、一般的にどのような考え方で抽出するかというものはモデル化することができません。 そこで選択科目を選択する際に、学生が少なくとも意識する授業の評価方式を採用しました。
選択科目の選択条件は、試験や評価形式を条件とした5つの条件とそれ以外のその他という計6つの条件を設定しています。
この中で条件をクリックして選択すると、条件の書かれた文字が反転されます。学生が好みの条件を選択したら、抽出とかかれたコマンドボタンをクリックします。
クリックすると、それに対応した科目が右の空欄にすべて表示されます。そして、右下にあるコマンドボタンをクリックします。
先ほど条件選択で抽出された科目が左の枠に表示されます。その中からさらに学生が履修したいと思う科目をクリックします。すると右の枠にその科目が表示されます。 ここで右の枠に移った科目は、実際に学生の意思決定により選択されたものであり、ここに表示された科目が選択科目として登録されます。
履修したい科目を全て選択したら、一番右側のコマンドボタンをクリックします。
この時間割表には、最初に表示された必修科目に選択された選択科目が加わって表示されています。
以上が今回の研究で作成した履修登録ソフトの簡単な流れと操作方法です。
履修登録ソフト(サンプル)のダウンロード
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