◎海外で活躍 「私はもう無理」
 この3月に、海外進学を目指す小中校生向けの学習塾IGSなどがインターネット調査したところによると、

大学生の半数以上が「自分はもうグローバル人材になれない」と諦めていると回答した。

全国の高校2年生・大学生3年生(当時)の男女412人と、小学校から高校までの児童・生徒の保護者

618人が回答した結果である。

 「今からグローバル化のための教育を受けても自分は間に合わない」と感じている割合は、高校生で50%、

大学生で55%だった。保護者も24%が「我が子は手遅れ」と諦めていた。「将来グローバルに活躍したい」

という大学生は3割、高校生も4割にとどまり、内向き志向や語学力への自信のなさがうかがわれる。

                                            (『読売新聞』2013年6月8日付け)


◎続かない 脱メタボ
 2013年版「食育白書」によると、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防や改善のために

「適切な食事や定期的な運動などを、半年以上継続している」と回答した人の割合は、

12年12月の内閣府調査で40.2%と前年を2.4ポイント下回ったことがわかった。

 政府は11年3月に、国民の食生活改善のための施策や目標を示した「第2次食育推進基本計画」で、

メタボ予防・改善のための食事・運動を継続する国民の割合を15年度までに50%にするとしていた。
                                           
                                                    (『読売新聞』2013年5月31日付け)


◎歯周病で認知症悪化
 
名古屋市立大学大学院らの研究チームが、歯周病が認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させる

ことをマウスの実験で明らかにした。このことにより、「歯周病治療で、認知症の進行を遅らせられる

可能性が出てきた」としている。
                  
                                           (『日本経済新聞』2013年6月2日付け)


◎国立がん研究センターのがん予防法
 国立がん研究センターが日本人のためのがん予防法を示している。

そのポイントをあげる。

1.喫煙
 ・たばこは吸わない。
 ・他人のたばこの煙をできるだけ避ける。

2.飲酒
 ・節度のある飲酒をする。目安はアルコール換算で1日当たり約23グラム程度。日本酒1合、ビール大瓶1本程度。

3.食事
 ・偏らずにバランス良く摂る。
 ・食塩の摂取は最小限に。1日当たり男性9グラム、女性7.5グラム未満。
 ・野菜・果物不足にならないように。
 ・飲食物を熱い状態で摂らない。
    ※サプリメントの過剰摂取に注意

4.身体運動
 ・適度な運動を心がける。

5.体形
 ・適正なBMIの範囲内に。
   ※太りすぎもやせ過ぎも良くない。
   ※肥満が大腸がんや肝がんのリスクを上げるのはほぼ確実。

6.感染
 ・肝炎ウイルス感染検査を受け、感染している場合には適切な処置をとる。

 これら項目のうち感染を除く「非喫煙」「節酒」「塩分を控える」「活発な身体活動」「適正なBMI(体格指数)」

の5つの健康習慣のうち実践している数が多いほど、がんリスクが低かったという調査結果が示されている。
                
                                             (『日本経済新聞』2013年6月2日付け)


◎寝る子は脳も育つ!

 
 睡眠時間の長い子供ほど、記憶や感情を司る「海馬」の体積が大きい、と東北大学の研究チームが突き止めた。

研究チームによると、うつ病や高齢者のアルツハイマー病患者では、海馬の体積が小さいことが明らかになっており、

「子供のころの生活習慣を改善することで、健康な脳を築ける可能性がある」と言う。

                              (『日本経済新聞』2012年9月18日付け)


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