◎おなかがすくと、記憶力アップ
東京都医学総合研究所チームが、おなかがすくと記憶力がアップする現象をショウジョウバエで発見した。
空腹で血糖値が下がり、インスリンの出る量が減ってくると、記憶に必要なタンパク質CRTCが活発に働く。
朝食前の空腹時に勉強すると効率よく記憶できるかもしれないのだ。
(『日本経済新聞』2013年1月25日付け)
◎褒め言葉は「報酬」
自然科学研究機構・生理学研究所の研究チームが、褒められた際の脳の動きをとらえ、
褒められることを脳が「報酬」と受け止めるという。褒められると、喜怒哀楽をつかさどる部位よりも、
お金や食べ物をもらった時に反応する「線条体」という部位の血流が活発になった。対象は平均21歳の男女19人。
(『日本経済新聞』2008年4月24日付け)
◎入社3年「昇進いや」が37%
一般社団法人の日本経営協会の調査で、「現在の会社でどこまで昇進したいか」の質問に対して、
就職3年前後の社員の37.4%が「昇進したくない」と考えていることが分かった。
その他の結果は次の通りである。
「社長や理事」 12.7%
「部長・課長」 25.4%
「係長・リーダー」 22.3%
44.5%は学生に戻れたら「もう一度就職活動する」と答えた。
(『日本経済新聞』2012年8月13日付け)
◎糖尿病患者はがんリスクが高い
日本糖尿病学会と日本がん学会は、糖尿病ががんの発症リスクを高める要因になると発表した。
全国各地で実施された男性約15万人、女性約18万人分の健康状態の追跡調査のデータを解析したものである。
糖尿病の人はそうでない人に比べ、ガンになるリスクが男女とも1.2倍高かった。そのなかでも、大腸ガンは1.4倍、
肝臓ガンと膵臓ガンはそれぞれ約2倍高かった。
(『読売新聞』2013年5月15日付け)
◎大学生 親にべったり
ベネッセ教育研究開発センターが2012年に実施した調査によると、学生生活や就職などで「保護者の意見
に従うことが多い」と答えた学生が45.9%にのぼった。担当者は「少子化に加え、就職難で親子関係が密接になる
傾向がさらに強まっている」と分析している。
大学生活でも受け身的な姿勢が目立つという。「学生生活は大学の教員が指導・支援する方がよい」(30%)、
「教員が知識を一方的に教える講義形式の授業がよい」とした学生は83.3%の上り、「発表などをする演習形式」
の16.7%を大幅に上回った。また、「興味がなくても楽に単位を取れる授業がよい」は54.8%になっている。
(『日本経済新聞』2013年5月28日付け)
◎証券営業の資格 受験者が急増
株式売買業務に必要な証券外務員資格試験(第1種と第2種がある)の受験生が増えている。
2012年度は15万2000人が受験した。増加は4年ぶりという。ピーク時には26万5000人近くが受験。
この試験は平日毎日実施されている。
株式市場の活況にともなって人材が不足しているとのこと。ある大手証券は「顧客の株式売買の注文がさばききれない時
がある」と語っている。
(『日本経済新聞』2013年5月21日付け)
◎自己資本比率 最高に
財務省が3日に発表した法人企業統計によると、2013年1〜3月期末の企業(金融・保険業を除く)の自己資本比率が
38.3%となり、統計で遡れる1954年以来で最大となった。
企業が借入金を返して財務体質を強化しているためだ。自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくくなる。
(『日本経済新聞』2013年6月04日付け)
◎日立 女性管理職2.5倍に
日立製作所は20日、2012年度までに国内の女性管理職(課長相当職以上)を現状の2.5倍となる
1000人に引き上げると発表した。
遅れていた女性の活用に積極的に取り組むことで優秀な人材を確保し、組織の活性化につなげるという。
日立本体の従業員数は約3万3000人、管理職は1万1000人でそのうち女性は400人どまりであった。
(『日本経済新聞』2013年5月21日付け)
◎女性の大学内定率 男性を抜く
文部科学省と厚生労働省の調査によると、2013年2月1日時点での大学卒業予定者の就職内定率は、女性が82.0%と
初めて男性(81.3%)を上回った。
男性が多い製造業が採用を抑える一方、介護や医療など女性が多く働く市場が拡大していることが背景にあるようだ。
(『日本経済新聞』2013年5月11日付け「Wの未来」より)
前頁に 最初に