文教大学 情報学部・メディア表現学科/大学院・情報学研究科竹林紀雄 研究室

竹林紀雄ゼミナールの学生が制作した映像作品が 国際的な学生の映像アワードで受賞しました

2022年01月22日更新

2022年1月21日(金)、グランフロント大阪にて、INTERNATIONAL STUDENTS CREATIVE AWARD2021(略称ISCA)の受賞作品発表会が開催され、情報学部メディア表現学科在籍(現在、デンマーク留学中)の森田紀さんの映像作品『Survive』が松本俊夫賞を受賞しました。本作品は竹林紀雄ゼミナールの授業課題として制作したものです。

ISCA(イスカ)は、国内外の大学や大学院、専門学校の学生を対象にした国際的なデジタル映像コンテンツのアワードです。「国内映像コンテンツ部門」、「海外映像コンテンツ部門」、「デジタルコンテンツ部門」の3部門で構成され、今回のISCA2021には、海外から75ヶ国702作品、国内から59校245作品と過去最高の応募があり、このなかから受賞作品が選ばれました。

今回森田さんが受賞した松本俊夫賞は、映像理論家として松竹ヌーヴェルヴァーグをはじめ1960年代以降の革新的な映像表現に大きな影響を与え、映像作家としてドキュメンタリー映画、実験映画、劇映画、ビデオ・アートをボーダレスに行き交い、どの分野においても先駆的な映像作品を遺した故・松本俊夫が評価するであろうという基準で選ばれる賞です。

今後、この作品はショートフィルム(短編映画)の分野で、世界で最も歴史のあるオーバーハウゼン国際短編映画祭(国際映画製作者連盟公認、ドイツ)への出展も予定しています。

その他受賞作品と竹林教授、森田さんのコメントは以下の通りです。


■ISCA2021【国内映像コンテンツ部門】受賞作品
<最優秀作>『憶えていて』武蔵野美術大学 魏 蔓
<優秀作>『About you』多摩美術大学 チェ ソヨン
<優秀作>『八十一』武蔵野美術大学 劉 芮佳寧
<松本俊夫賞>『Survive』文教大学 森田 紀
<佳作>『メロディー』イメージフォーラム映像研究所 羅 佳麗
<佳作>『In full bloom』多摩美術大学 高橋 美帆
<佳作>『軟膏母さん』 大阪芸術大学 阪上 彰馬
<入選作>『戯れ子ばこ』名古屋学芸大学 西尾 秋乃
<入選作>『ここに私、あなたと。』立命館大学 角木 理紗
<入選作>『WACHA WACHA THE MOVIE』沖縄県立芸術大学 新垣 玲実

※下記URLより受賞作品を観ることができます。
 https://kc-i.jp/activity/award/isca/2021/award/

■ISCA2021受賞作品発表・上映会
https://youtu.be/RFwvyLdcY9U

■作品を指導した竹林教授のコメント
「森田紀さんの作品『Survive』はアートとしての映像表現に軸足をおいた実写のコマ撮り作品です。実際の撮影においては緻密さ、そして膨大な時間をかけて一コマずつ撮影する忍耐力が必要です。森田さんの努力が実を結んだことを大変嬉しく思います。私にとっても恩師である故・松本俊夫先生の名前を冠した賞をゼミ課題作品にいただけたことは嬉しいことです。また、森田さんが情報学部のキャリアアップ奨励金を活用して、日本におけるアート映像の拠点であるイメージフォーラム映像研究所の研究生となり、ゼミとダブルスクールで学び、イメージフォーラムからもサポートしていただけたことも功を奏していると思います。この先、この『Survive』は、5月に開催予定のオーバーハウゼン国際短編映画祭からのオファーを受け、この映画祭のインターナショナルコンペティション部門に出展準備中です。結果はともかく、ヴィム・ヴェンダース、マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、ヴェルナー・ヘルツォークなど著名な映画監督も参加した映画祭に作品を出展できれば表現者としての森田さんの未来を大きく拓いてくれると思います。」

■受賞した森田さんのコメント
「今回、松本俊夫賞をいただけたことを本当に嬉しく思っています。そして、竹林教授、ゼミの仲間はじめ文教大学の皆様、そしてイメージフォーラム映像研究所の皆様にも心より感謝申し上げます。この受賞をきっかけにドイツのオーバーハウゼン国際短編映画祭にこの作品を推薦していただいたことも大変光栄に思います。今後も作品の独自性を高めて自分の表現や世界観を持った映像作家になれるように努力を続けていきます。」

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