第3章 携帯電話
3.1 携帯電話所持状況について
まずは全体的な傾向から見ていこう。携帯電話を持ち始めてどのくらい経つかという問いに「4年」と答えた人が約32%、「5年」と答えた人が約28%、3年と答えた人が約13%いた。4年前と言えば1999年。ちょうど「iモード」が誕生した年である。また、その2・3年前から高校生の間にPHSが普及している。調査対象者の年代(4年生は4年前には高校3年生、1年生は中学3年生)と考えると約67%の人が高校時代に携帯電話を持ち始めたことになる。
| ![]() |
現在の機種を使い始めてどのくらいかという問いには34.7%の人が「半年〜1年未満」と答えている。
次が「半年未満」で約33%。以下「1年〜1年半未満」約14%、「1年半〜2年未満」約10%と続く。
34.7%の人が「半年〜1年未満」と答えている。次が「半年未満」で約33%。以下「1年〜1年半未満」約14%、「1年半〜2年未満」約10%と続く。
また、一つ前の機種の使用期間を聞いたところ「1年〜1年半未満」が一番多く約37%で「2年」約18%、「1年半〜2年未満」・「半年〜1年未満」が共に約15%と続く。これまでの使用台数や買い替え理由、多機能派・シンプル派(以下の項参照)に関係なく1年〜2年の間に買い替えをする傾向がある。
現在の機種が携帯電話を持ち始めて何台目かという問いには「3台目」と答えた人が一番多く約29%。次は「4台目」で約25%、「2台目」約21%と続く。上記のとおり買い替え周期は大体1~2年のため、所持台数は持ち始めてからの年数と共に多くなっている。
表3−2.携帯電話所有年数別
累計所有台数平均値
|
2年 |
3年 |
4年 |
5年 |
台数 |
1.7 |
2.4 |
3.5 |
3.7 |
また、現在使用中の携帯電話会社は「NTTドコモ」が思ったよりも少なく約5割だった。auが約29%。J-フォン(現在vodafone)は学校内が圏外であるにも関わらず約16%もいた。
現在の携帯電話に買い換えた理由も聞いた。「新しい魅力的な機種が発売されたため」が約27%、「故障」が約26%、「電池の寿命」が約25%、「機種に不満があったため」が20%と、大体がこの4つに分かれる。
しかし、この問いは、当てはまる項目が2個以上あった場合でも全て答えてもらっている。なので、電池の寿命や紛失などやむを得ない事情の際に「買い換えるなら新しくて魅力的な機種を買おう」という人も「魅力的な機種の発売」の項目にいるのである。全体的に見れば「魅力的な機種の発売」の数値は一番多くなっているが、単独でそのためだけに買い替える人は26人中12人だった。単独で一番多かったのは「故障」で25人中23人であった。
また、買い替え前の機種の使用年数と掛け合わせて集計してみた。
1年経たないうちに買い換える理由で一番多いのは「故障」である。「故障」の数値はそれ以降も常に25%前後ある。半年を過ぎ、1年〜2年未満が新機種発売により買い換えるパーセンテージがピークを迎える。ちょうどそれまで使っていた機種に飽き出す頃なのだと予測する。また、1年を過ぎると電池の寿命により買い換えなくてはいけなくなるケースも増えてくる。上にも記したがこれ以降は「買い換えるなら新しいものを」と考える人が増えるのではと考える。