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第3章  まとめと今後の課題

 よくタバコを吸っている人が「禁煙したい」と言っているのはよく聞くが、実際調査してみると、喫煙者の約7割が普段から禁煙しなければいけないと思いながらも吸っているという結果には驚いた。またタバコに害を感じる人が7割強、タバコのデメリットを調査した質問でも、ほとんどの項目で6割以上の人がデメリットと感じているという結果だった。

 しかし反対にタバコのメリットを調査した質問では、「気持ちや行動を切り替えることができる」「うまい」の項目では7割以上の人がメリットと感じ、その他の項目でも過半数を超える項目が多かった。
 タバコは健康に害を及ぼし、デメリットも多いが、喫煙者はそれと同様にメリットも感じているから、なかなか禁煙できないようだ。

 またニコチン依存度テストで、依存度が高いと出たのは、わずか1割である。
依存度が低い人は、外的要因で変化する状況のとき吸いたくなるという結果になった。つまり、禁煙できないのは、依存ではないということだ。周りの環境を変えたり、自分にゆとりを持てば、少しは禁煙しやすくなるだろう。

 また喫煙者の8割以上がタバコは迷惑だと感じていることにも驚いた。そして、喫煙者の多くが周りの人に気を配っているつもりが、非喫煙者からするとあまり気を配れていないという面白い結果になった。

 喫煙という行為は害があって、周りに迷惑、「やめたくてもやめられない」と言われているが、実際依存度が高いのはごく少数で、かなりの人が禁煙できる可能性がある。「やめたくてもやめられない」人はもっと禁煙する努力が必要である。
 
 

参考文献

  ・ 「煙草おもしろ意外史」 日本嗜好品アカデミー編 文春新書 平成14年
  ・ 最新たばこ情報 http://www.health-net.or.jp/tobacco/front.html
  ・ ニコチン依存度判定法 http://www.health-net.or.jp/tobacco/risk/rs210000.html
  ・ たばこ総合研究センターhttp://www.tasc.or.jp/
  ・ Tobacco Web Magazine http://www.jti.co.jp/JTI/tobacco/TWM/
  ・煙草について http://www.town.kawabe.akita.jp/kenko/ciga.html#kangaeru
 

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