会報「芙蓉」第56号
「どうしていらっしゃるかしら?」?あの先生、この先生?
に全文が掲載出来なかったバンフォード先生からのメッセージです。
会報には、メッセージの一部を掲載いたしました。
英文科・英語コミュニケーション学科(文教大学 国際学部)
ジュリアン・バンフォード先生
*上記( )内は現在の所属学部
私は1980年代の中頃に旗の台キャンパスの文教大学女子短期大学部で英語を教えていました。当時の私は若く、そして日本での生活や文化に関してまだ「初心者」でありました。そんな私に学生の皆さん、同僚の皆さん、そして職員の皆さんから親切な助けにより、私はこの異国の地での英語を教えるという仕事をやっていける自信と決意が生まれました。
そして、文教大学で長きに渡り英語を教え、私は数年前に教授職から退職をしました。退職するまで多くの時間を英語教育に捧げてきました。そして今、その当時を振り返ると、やはり私は自分の仕事を楽しんでいた、好きだったからあんなに一生懸命になれたのだと気づきました。学生、英語を習得しようと努力している人、のサポートをする、手助けをする、ということは私の最大の喜びでもありました。このような仕事をすることができたことは自分自身がとても幸運だったと思います。
私の日本という国に住むことにより、人生を、生きるということを好きになるようになりました。私の母国である英国と比較すると日本は、より地域社会であり、個人主義的な要素がより弱いように思います。これらは、とてもいいバランスだと私には映ります。日本的な生活様式、仕来り、習慣に自分を徐々に馴染ませていくことにより、私は安全かつ心地いい生活環境を得ることができました。
退職をした私の今の生活がのんびりと暮らすことができるこの国とこの国での生活にありがとうと言いたい気持ちです。感謝の気持ちを表現する一つの方法として日本での日々の生活を英語での俳句にしています。今週は梅の花に関する俳句を作りました。
On a freezing day
the plum blossom resembles
a flurry of snow
凍える寒さの日
梅の花は
吹雪の中の雪のよう
そして長年の目標であった、日本語学習に真剣に取り組んでいます。最近、やっと自分自身に合った日本語学習法と出会ったからです。インターネットには多くの有料、無料の学習教材があります。英語学習を継続したと思う方々は、一度インターネットでご自身に合う教材を探してみてください。自分に合う教材とは、続けていくことができる教材です。
私は英語の学習方法について質問を受けます。そんな時は私は必ず「継続することが成功へのポイントです」とお話しします。そして、気楽に、自分に否定的な烙印を押さず、その時その時の自分のレベルと自分の上達具合を楽しんで、わからないことは気にせず学習を止めずに続けることが大切です。言語はコミュニケーションをするために存在するので、今の自身の英語スキルで英語を実践することが大切だと思います。
1985年に旗の台キャンパスで授業をしている私の写真が一枚あります。この写真の授業に出席していた当時学生だった皆さん、また情報学部、国際学部、女子短期大学での私の他の授業を履修していた皆さん、そして当時から現在まで他の先生方や職員の皆さんへ感謝の意を表し、皆さんのこれからの人生を益々健康で充実することお祈り致します。
