子どもの発達と学びの連続性を踏まえ、
「幼小接続」の視点から授業を実践できる
教師を育成する。

幼児教育から小学校教育につながる「学びの連続性」を見通して、子どもの体験や興味・関心を大切にする「幼小接続」の視点から授業を実践できる先生をめざします。幼児期の子どもの自立心や思考力は「遊び」の中で芽生えます。小学校では、子どもは各教科の授業を通して課題と向き合い、友だちとともに「学び」を深めます。「幼小接続」とは、遊びから学びへの発達上のつながりを捉える視点です。近年、幼稚園と小学校の交流にとどまらず。生活科を中心とするスタートカリキュラムや、総合的な学習の時間を中心として様々な教科を関連づけたカリキュラムの開発などが試みられています。こうした教育を担うことのできる専門性の高い教員を養成します。

POINT

  • 「子ども」や「教育」の在り方を学問的に探究し、広い視野を培います。
  • 幼児教育の各領域と小学校の各教科とのつながりを意識して授業を実践できる教師を育成します。
  • 小学校の「生活科」や「総合的な学習の時間」の授業づくりに力を発揮できる教師を育成します。

専修の分野構成

特色のある授業や取り組み

  • 教育実習報告会(幼稚園・小学校)

    初等連携教育専修では、3年次に「幼稚園教育実習」(2週間)、4年次に「小学校教育実習」(4週間)に行きます。現場の先生方のご指導の下、学生自身が「先生」として子どもたちと向き合い、保育や授業の実践も経験します。実習後、貴重な経験を一つ下の後輩に伝える「教育実習報告会」では、「人に伝える」ことで自らの経験を振り返り、学びの意味を捉え直す機会にもなっています。

  • 初等連携カリキュラム論

    幼小接続を、幼・小の段差をこえて学びが連続していくことと捉え、個々の子どもの姿を観察や記録によって捉え直すことのできる「鑑識眼」(かんしきがん)を鍛えることをめざす授業です。鑑識眼とは、単に子どもの姿を観察・記録するだけではなく、そこから子どもが発揮している力を読み取って味わう力です。これを通して、学生は、子どもの「個の学び」を支えることのできる教育者へと成長していきます。

取得できる免許・資格

  • 幼稚園教諭一種免許状
  • 小学校教諭一種免許状
  • 学校図書館司書教諭

教員紹介