髙井 和夫教授

専門領域

  • スポーツ科学
  • 身体教育学
  • スポーツ心理学

自己紹介

こんにちは。私は、大学の授業では、就学前保育・教育分野の領域「健康」や小学校の体育科の概説を主に担当しています。乳幼児期からの発達初期は、「動くこと」がその後の認知発達や社会情動性の発達と密接なつながりがあります。子どもが「ワクワク」と「ドキドキ」のバランスをとりながら、主体的に「動くこと」そして仲間と「動くこと」を理論と実践を通じて学修できるよう心がけています。

また、幼稚園教育実習を担当しています。就学前の幼児の「理解」を踏まえて、遊びを通じた学びと成長をどうささえるか、お互い試行錯誤して、「主体性」と「相互性」を尊重する教諭への成長を期待します。

課外活動では、陸上競技とバドミントンの顧問をしております。課外活動で「同じ志」を持つ仲間と活動をともにする経験も授業とともに掛け替えのない学生生活の礎かと思います。

研究テーマ・研究活動

テーマ:子どものこころと体の調整力を育む心理社会的要因
概要:幼少年期にはめざましい運動発達が遂げられ、基本的運動技能の習得とともに、その後の専門的な運動発達へと進んでいきます。自己と周囲の環境を相互作用させながら、基本的運動技能の習得への継続的に取り組むことで、体力・運動能力への直接的な発達を促すとともに、各発達期の心理社会的発達にも直接・間接の関連性を及ぼすと示唆されます。この「こころと身体」、「認知と運動」の相互的な関連性については未解明な部分が多いですが、近年は実行機能(複雑な課題に対して思考や行動を制御する認知システム)の役割が注目されています。「動くこと」と「考えること」には密接な関連があることが明らかになりつつあります。

(参考)URL: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000383216/

担当科目

  • 幼児と健康
  • 教科概説「体育」
  • 保育内容「健康」の指導法
  • 身体表現演習
  • 専門演習
  • 卒業研究
  • 幼小教育実習I,II

ゼミ紹介

ゼミでは、学生が主体的に自身の研究テーマを探索しながら、文献研究や調査研究の手法を身に付け、研究目的の解明を試 み、そして他者に発表する、という一連の流れの中で自らの「理解」につなげます。

文献研究では、主要な文献を見つけ出し、多様な主張を読み取りながら、問題解決の方向性に見通しを立てます。調査研究 では、素朴な意見の収集を踏まえ、調査項目を作成し、調査用紙に回答を依頼し、分析に進みます.特に、面接調査では予め 想定した質問を用意しながら、被面接者の考えを伺うことができるよう工夫します。

卒業研究テーマ例

  • 乳幼児の主体的な身体表現を促すための保育者の相互的な関わりについて
  • 登園しぶりの理解と効果的な支援方法の検討
  • 「気になる子」の困難さを考慮した保育環境が幼児の個と集団の活動に与える影響
  • 遊び場所に見る幼児の遊びと仲間関係の関連と実践方策
  • 小学校における体育授業と学級経営の関係性
  • 小学校体育科における学び合いの指導実践
  • 母親の育児不安と育児ネットワークの可能性
  • 鬼ごっこから見る年齢別の集団遊びにおける保育者の役割

教員紹介