文教大学人間科学部は1976年わが国私立大学最初の人間科学部として発足しました。人間行動の分析的理解だけでなく、人間をひとつの全体とみて総合的に理解しなければ人間の支援や育成にはつながらないという強い実践的な志向に基づく学部設立でした。もともと、科学の「科」とは、「分ける」という意味であり、対象を細かく分けて分析するところにその本質があります。一方、人間科学の対象となる人間は要素に還元しきれない全体性をもつ存在です。全体性をもつ人間でありながら、その理解のためには分析的探究が欠かせないという問題意識に人間科学の出発点があります。
 人間科学部は、心理学、社会学、教育学を土台とし、社会福祉学、文化人類学、精神医学などの知見を交えながら問題に接近し、それらの総合によって問題を解く営みを続けてきました。人間科学部の学生はこうした幅広い視野からの学びを通じて人間の尊厳や、異なる価値観をもつ人々の共生、人間中心の社会規範の重要性などを体得して巣立っています。
 人間科学部には人間科学科、臨床心理学科、心理学科の3つの学科があります。人間科学科の卒業生は、小・中・高校の教職や公務員職に就く人が多いという特徴があります。臨床心理学科の卒業生は臨床心理士や公認心理師などの心理支援専門職を目ざして大学院に進学する人が多いという特徴があります。心理学科の卒業生は、幅広い分野の企業に就職して人材開発やマーケティング分野などのスペシャリストを目指す人が多いようです。
学部生の皆さんが、人間に関する幅広い学びを通じて文教大学の建学の精神である「人間愛」を育み、それを社会の中で実現していけるよう人間科学部の教職員は全力で応援します。

人間科学部長 益田 勉
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