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 皆さんは「人間科学」とはどのような学問だと思いますか?人間科学とは、人間やその行動を科学的・多面的にとらえ、総合的に理解する学問です。その切り口は様々ですが、本学部においては、心理学、社会学、教育学、社会福祉学、さらに文化人類学やスポーツ、コミュニティなど、多様なアプローチが用意されています。在学生はそれぞれ専門とする中心的な学問領域がありながらも、それに留まらず、多様なカリキュラムと様々な体験的学習によって、人間を包括的に理解するための学びを深めています。

 特に大切なのが2つのキーワード、「総合性」と「科学性」です。皆さんもご存知のように、今はVUCAの時代、先行きが不透明で将来の予測が困難な時代と言われています。日々目まぐるしく発展する科学や社会情勢の変化に伴い、既存の価値観やスタンダードと思われていたことが通用しなくなってきています。このような時代においては、生じた問題や新たな状況を、既成の枠組みを超えて自分で解決する力が必要になります。

 人間を科学的な視点から総合的に捉えるという人間科学の学びは、まさに今の時代を生きるための能力を養うことに他なりません。科学的な視点で冷静に事象を分析しつつ、多様性を尊重して柔軟な視点で人間や環境を考える姿勢を身に付けることは、学問的な能力を高めるのみならず、自らの人間としての可能性を広げることにつながります。本学部の在学生・卒業生はそのような力を蓄え、社会において人々と協働したり、支援したり、育成したりすることを目指し、また実際に活躍しています。

 私たち教員は、本学部で学ぶ学生の皆さんが、今も将来も幸せな人生を送るために、人間科学を学んでほしいと願っています。文教大学人間科学部で私たちと一緒に学ぶことを考えていただければ幸いです。

人間科学部長 大木 桃代
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