基礎を身につける科目

●2年次
臨床心理面接・検査演習
適切な援助のために用いられる心理学的理論・技法体系として、基本的な理解を修得。面接法では、ロールプレイを通して面接法の基本的な技術を習得します。また、検査法では、代表的な検査法を取り上げ、随時課題を織り込みながらその役割、目的、限界などを解説します。
心理学実験
心理学における科学的な方法の中で最も重要な実験的研究法を学習。自ら基礎的な心理実験および調査を体験し、データ収集・処理、さらには推計学的検定、レポート作成などを実施することで心理学への理解を深めます。

●3年次
人間科学演習I・II
2年次までの学習をふまえて学生が主体的に研究テーマを考え、課題に取り組んでレポートを作成。人間科学演習Iはグループ研究で基礎的技法の修得を目指し、人間科学演習IIでは個人別にテーマを決定。いずれもクラス内で発表します。



専門を学ぶ科目

●1年次
心理学研究法
臨床心理学にはさまざまな研究方法があります。実験を行ったり、大規模なアンケート調査をしたり、面接の内容を詳細に分析したり……。いろいろな研究方法を臨床心理学科の教員が交代でやさしく丁寧に解説していく授業です。

●2年次
家族心理学
私たちは生まれ育った家族から大きな影響を受けて自己形成しています。子どもの健やかな成長のために家族の支援は必須です。家族ライフサイクルやDV(ドメスティック・バイオレンス)・虐待などが起こる要因や家族支援のあり方について学ぶ授業です。
青年期の臨床心理
さまざまな発達課題を乗り越え、心理的問題を起こしやすいとされる青年期。時代や文化の影響を受けながら、様相を変えてきているなか、この時期に現れることが多い異常心理や臨床心理学的援助の方法について検討します。

●3年次
精神分析
人のこころや病気を無意識の観点から理解しようとする精神分析。この広大な体系を、創始者フロイトを始め重要人物をピックアップし、その人となりを紹介しながら、なぜこのような理論が生まれていったのかを解説します。
心理的アセスメント
知能検査、質問紙法、投映法などの心理検査についての基礎知識、施行手順や解釈方法を習得。臨床実践を想定したロールプレイでは、少人数のグループでカウンセラー役とクライエント役に分かれて、心理アセスメントのフィードバックを行います。
産業カウンセリング
産業構造や人々を取り巻く環境の変化が、働く人々と家族に大きな影響を与えています。こうしたメンタルヘルスの問題について認識を深め、その対処法の理論と実際について学びながら、キャリア開発についても検討します。
音楽療法
私たちの生活に欠かすことのできない音楽を使って、他者に寄り添い、共感しながら相手の表現を導き出す音楽療法の理論と実践について学びます。授業では、講義にワークショップ、実際のセッションを紹介する映像の視聴も行います。


身につけた知識を応用し、体験する科目

●4年次
心理実習
公認心理師になるための必修科目です。大学外の施設で80時間の実習を行います。病院などの保健医療機関での実習を必須とし、福祉分野(児童相談所、福祉施設)、教育分野(学校、適応指導教室、フリースクール)の学外施設から一つを選んで見学実習や体験実習を行います。
卒業研究
3年次までの学習をふまえ、総仕上げとして学生が主体的に研究テーマを考え、課題に取り組み卒業研究を行います。関心のあるテーマに基づき指導教員を選びますが、臨床心理学科の教員ではなく人間科学部全体から指導教員を選ぶこともできます。そのため、幅広いテーマに対応することができます。
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