岡田 斉

専門領域
知覚心理学、認知心理学
自己紹介
生まれは大阪で19歳まで関西にいました。その後、仙台、新潟にそれぞれ10年くらい住み、越谷に来て7年がたちました。中学・高校のころはテレビをばらしたりアマチュア無線に没頭する「電気屋さん」でした。しかし、高校生の終わりごろ本屋でふと目にした催眠の本を買ったことがきっかけでフロイトのことを知って心理学にはまり、「理系」の生徒であったにもかかわらず無謀にも「文系」の心理学を学ぼうと方向転換し、何とか目的に近い大学に進学できました。しかし、心理学の専門課程に進むにあたって専門の先生の面接があったときに意気揚々と「精神分析を学びたいです」と言ったところ、鼻であしらわれて、複雑な気分になったものでした。その後、専門を学んでその意味がわかりました。心理学ではフロイトの言うような「深層心理」どころか、見たり聞いたりするというような疑いようがないと思われる心の働きすらよく解明されていないということでした。その当時の研究室では視知覚の研究が盛んだったのですが、私は皆とは反対に見えないものの研究をしたいと考え、聴知覚を研究テーマに選びました。最近では物理的には音源がないのに音が聞こえるイメージや空耳、幻聴といった現象に興味を持って研究しています。さらに、それに加えて「夢見」についても研究しています。夢の分析とか夢の意味といったことではなく、夢を見ているときの脳の働きや夢をよく見る人と見ない人はどのように違うのかついて興味があり、調査を中心とした研究を行っています。車好きです。勢いで屋根の開く車を買ってしまったので、真冬でも全開で走るように心がけています。漫画も好きです。座右の本は「ぼのぼの」です。
専門分野・研究のテーマ
1.聴知覚、聴覚的イメージ、空耳・幻聴についての実験的研究
2.夢見の認知心理学的研究 夢見の形式的特徴に関する調査研究
学生諸君へのメッセージ
1.「君の行動がどういうふうに変わっていくのか、私にはわからいね。」
「人にできることというのは本当に驚くべきものがあります。人は自分が何ができるかを知らないだけなのです。」ミルトンエリクソン。
2.越谷キャンパスには四季折々に食べられる果物がたくさんあります。ぜひ探して味わってみてください。
推薦図書
●ジョージ・A・ミラー著『心理学の認識 ミラーの心理学入門』白揚社
残念ながら絶版で、しかも1967年の翻訳の本で大変古いのですが、心理学の基礎をとてもわかりやすく学べる教科書です。
●いがらしみきお著『ぼのぼの』竹書房
漫画です。しかし、臨床心理学を勉強すればするほどその深さを考えさせられます。私の座右の本です。特に1995年の11巻が特にお薦めです。
●ポール・ワツラウィック著『希望の心理学 そのパラドキシカルアプローチ』法政大学出版局
臨床心理学にはこういう発想もあるのです。薄い本で一見簡単そうですが、その真意を知るためには、かなりの頭の体操が必要になるでしょう。
池田 暁史

専門領域
精神分析、精神医学
自己紹介
数学の論理的な世界と、人のこころという極めて複雑な世界と、両方に魅力を感じていた私でしたが、浪人中に薄々気付いていた自分の数学的才能のなさを大学に入って早々に確信させられると、残る選択肢は哲学科か、精神科かとなりました (私の母校は3年生になるときに最終的な専攻が確定するのでした)。結局、精神科を選んだ私は、研修医として何人かの担当患者さんと臨床漬けの日々を送っているうちに、すっかり臨床が大好きになっていました。それでも哲学少年の面影がどこかに残っていたのでしょう。単に薬物療法で治療するだけでなく患者さんのこころに直截向き合う精神科医になりたい、そんな想いにとらわれて、精神分析を選び今日まで臨床と研究とを続けてきました。総合病院を中心に培ってきた精神科医としての経験と、精神分析の楽しさとを皆さんにお伝えできることをとても楽しみにしています。
専門分野・研究のテーマ
精神科医としては、双極性障害 (躁うつ病) の薬物療法や病態生理を専門としていました。もっともより力を注いできたのは、精神分析です。中でもスキゾイド・パーソナリティや境界パーソナリティなどの重症パーソナリティ障害のこころのあり様と、それに対する精神分析的心理療法の探求が中心テーマです。現在は、その流れで、メンタライゼーション理論という、精神分析の中でももっとも新しい概念の研究とその臨床応用に努めています。
学生諸君へのメッセージ
私の先の上司は、学生諸君を前にしてしばしば「よく学び、よく遊べ」と語っていました。こうして皆さんにメッセージを送る立場になった今、私もこの言葉を送りたいと思います。特に大学院進学を考えている人は、専攻以外のことをいろいろ経験しておくとよいでしょう。読書、映画、音楽、落語、歌舞伎、オペラ、絵画、陶芸、名建築めぐりなど、世の中には素敵なものが沢山あります。そして大学院は考えていないという皆さん。遊ぶだけでなく、自分の専攻のうちどれか1つでいいので徹底的に学んでみましょう。学問的な軸足を1つ持っていると、社会に出てからきっといろいろな場面で助けになると思います。
推薦図書
●ロバート・A・ハインライン著 福島正実訳『夏への扉』ハヤカワ文庫
私が専門とする精神分析は実際に臨床現場に出てからでないと理解が難しい本が多いので、人の心について深く触れている一般書を3冊紹介します。人は生きているといろいろなことで傷つき挫折します。私たちの前に現れる患者/クライエントと呼ばれる人もそうです。私たち臨床家は彼らの傷つきや絶望から目を背けず、そこに向き合う必要があります。それはなかなかにしんどい作業です。そのときに私たちを支えてくれるのは、心の奥で火を灯し続ける希望の力です。この本は若い皆さんが苦しみに出会ったとき、大切な希望の種となるでしょう。小尾扶佐による新訳がありますが、是非、従来の福島訳で読んでください。
●中井英夫著『新装版 虚無への供物』(上)(下)講談社文庫
この本は、ある意味、どこをどう切り取ってきても見事に作り上げられた絢爛たるミステリーです。その一方で、「日本三大アンチ・ミステリー」の1つとされる本書はミステリーを超えた何かでもあります。ミステリーなのであまり内容には言及しませんが、ここで描かれる人間の哀しさや美しさ、誠実さ、といったものに、臨床の世界で生きていきたいと思っている人たちは広く触れておいて欲しいと思います。個人的には、この世で2番目に美しい小説だと思っています。
●小川三夫著『不揃いの木を組む』文春文庫
本書の語り手・小川三夫は、「最後の棟梁」と呼ばれた西岡常一に師事した宮大工(寺社仏閣を専門に請け負う大工)です。そして、鵤(いかるが)工舎を起こして弟子を育成した親方でもあります。皆さんは臨床の仕事にどんなイメージを抱いているでしょう。人助けができるスーパーマン? 華やかで格好いい? どれもちょっと違います。臨床とは一言でいえば、職人の仕事です。師に出会ってそこから学び、それを後進に伝えていく。地味だけど、まさにプロフェッショナルな仕事です。一流の職人の学び方、仕事の仕方、人の育て方。これらは領域を問わず共通するところがあります。是非、読んでみてほしい一冊です。
石橋 昭良

専門領域
非行臨床、犯罪心理学
自己紹介
群馬県高崎市で生まれて高校まで過ごし、大学以来ずっと東京暮らしが続いています。学生時代に読んだK.Lorenz著「攻撃」の影響を受けてから動物やヒトの攻撃性に関心を持ち、少年非行が社会問題となっている時の教職を経て、ヒトの犯罪や非行とその援助に興味が傾き、その後、警察における少年部門の心理専門職として30年間従事しました。実践活動としては、①警察の少年相談窓口を通じて受理した非行問題などの相談事案について、家族療法・交流分析・ブリーフセラピイなどの技法を中心とした非行少年や家族への心理的援助活動、②特異な少年事件の心理学的分析、③非行少年の特性やトピッックな少年問題についての調査研究などを行ってきました。非行臨床は、前提として法的な枠組みがあり、少年自身の改善意欲が低いため、援助の際の工夫や知恵が求められます。そのため、カウンセリング、ガイダンス、ケースワークなどを柔軟に取り入れて、目の前にいる少年や家族に対する必要な援助を行ってきました。なお、身体を動かすことが好きで、小学校時代からサッカーをはじめ様々なスポーツにトライし現在も続けている体育会系の臨床心理士です。
専門分野・研究のテーマ
専門領域は、青少年の非行臨床を対象としたカウンセリングなどの心理学的援助活動、及び事例研究を中心とした犯罪心理学です。また、治療教育としてのソーシャルスキルトレーニング、家族画、修復的司法プログラムなどを実践してきました。現在の研究テーマとしては、犯罪少年の事例研究、青少年のインターネット利用への影響などに関する研究を進めています。
学生諸君へのメッセージ
時には「回り道」をしてみることをお勧めします。回り道は、専門以外の興味ある領域を学ぶ、これまで経験のない遊び、アルバイト、人との付き合いなど、日常生活には様々にあります。これから皆さんが学生生活を経て社会人となった時、仕事や人間関係で大なり小なりの壁にぶつかることがあるかもしれません。壁にぶつかり躓きそうになった時、回り道をした経験が、壁を乗り越えていく精神的な筋肉として、きっと役に立つと思います。
推薦図書
●ニキ・リンコ著『俺ルール!―自閉は急に止まれない』花風社
最近、青少年の発達障害についての関心が高まり、法律も整備されるなかで、多くの専門書が出版されています。発達障害を学び、問題を抱えている人を理解するためには、これら専門書とともに、当事者が書いた本を読むことで、具体的なイメージを持つことができ、障害を持つ人の心情が伝わってきます。そんな心情を理解するための役立つ1冊です。
●少年犯罪被害当事者の会著『話を、聞いてください―少年犯罪被害当事者手記集』サンマーク出版
「ある日を境に、彼らの生活は一変しました。まさかそんなことが起ころうとは、想像すらできないことでした。しかも、彼らの子どもを奪った加害者は少年だったのです」この冒頭から始まる本書には、読む側が思わず引き込まれるとともに、本会代表である武さんの最後の言葉「もうこれ以上、子どもたちを被害者にも加害者にもしないようにと願いながら」には、改めて子どもを健全育成する大人の責務を強く再認識しました。被害者の方々の声に耳を傾け、その支援について考えていく上での貴重な一冊です。
●苅谷剛彦著『知的複眼思考法』講談社+α文庫
これまでに「自分の考え方やものの見方を身につけたい、自分の考えを言葉に表して伝えたい」と感じたことはないでしょうか? これからの大学生活では、常識や決まりきったものの見方だけでなく、ものごとを複数の視点で考え、日常の決まりきったことを鵜呑みにしないで、どのような意味を持つのかを考えていくことが求められます。本書は、「考える力を身につける」「ものの見方を変える」をテーマとして、身近な例を取り上げて平易な文章で書かれたものです。
鍛冶 美幸

専門領域
臨床心理学
自己紹介
子どもの頃から音楽や踊り、絵画、文学に興味を持ち、空想の世界にふけることが好きでした。そのせいか、学生時代は芸術系の趣味に熱中し、あまり勤勉な学生ではありませんでした。そんな私が臨床の道に入り、とにかくここまで歩み続けてこられたのは、いくつものかけがえのない出会いのおかげです。初めの出会いは大学四年の時でした。将来に向けて明確な目標もないまま、卒論のテーマ探しに訪ねたフリースクールでの生徒たちとの出会いに強く心動かされたのです。思春期臨床に関心をもった私は精神病院に就職し、人格障害や精神病を病む方たちを対象にした臨床に取り組むことになりました。またその病院で、ダンスセラピーという新しい治療技法にも出会いました。心病む方たちが即興的な踊りや身振りを通じて豊かな内面を表現する姿は、とても美しいものでした。この療法に魅せられた私は、実践と研究を深めるため遅まきながら大学院に進学することにしました。 その後は、学びと研究を続けながら医療現場やスクールカウンセリング、学生相談やカウンセリング専門機関での臨床実践に携わってきました。やがて経験を重ね、もう一歩研究力と実践力を高めたいと思い始めた時に、またもや転機となる恩師との出会いがありました。こうして出会いに導かれ再び大学院で学び、研究員としての勤務を経て、この度文教大学でお世話になることになりました。 この先にはどんな出会いがあるのでしょうか。今から楽しみでなりません。
専門分野・研究のテーマ
心理療法における身体性について研究しています。臨床では、医療・教育領域での思春期・青年期臨床。スクールカウンセリングでの認知行動療法。成人を対象とした力動的心理療法。ダンス/ムーブメント・セラピーを中心とした身体的アプローチ。集団精神療法。
学生諸君へのメッセージ
素敵だと感じたもの、面白いと思ったことを大切にしてください。そしてそれを追いかけてください。その先にはきっとあなただけの景色が見えてくるはずです。 謙虚に、でも貪欲に学び、楽しんでください。そして悩むことにたくさん時間を使ってください。心も身体も、動かし鍛えるほどに、強く豊かになっていくはずです。
幸田 達郎

専門領域
臨床心理学、社会心理学、経営学
自己紹介
高校・大学と、ひたすらぼんやり過ごしてしまい、就職活動の時期になってとても慌てました。自分はいったい何をしたらいいのだろう?自分にはいったい何ができるのだろう?
押し流されるように大量採用の総合電器メーカーに就職。でも、疑問ばかりでした。なんでこの人はこう動くのだろう?なんであの人のいうことはみんな聞くのに、こっちの人のいうことはいつも無視されるのだろう?
疑問を解決したくなって、生まれて始めて勉強しようと思いました。会社を辞めて大学院に入りました。一生懸命、経営学を勉強しました。いくつもの謎が解けた気がしました。謎が解けた気がしたら、今度は習ったことを自分で使ってみたくなりました。
今度は放送局で一生懸命働きました。仕事が面白いまま、あっという間に15年が経ちました。その間、あれっ?と思うことが何度もありました。これまで習ってきたことだけでは分からないことがたくさんありました。角度を変えて”人間”について勉強したくなりました。働きながら、心理学に分野を変えて、大学院で勉強しました。習ったことを色々な会社に応用して社会の役に立ちたいと思いました。組織・人事のコンサルタントになりました。夢中で働いてきました。まだまだ解決しないことだらけです。
専門分野・研究のテーマ
・組織の中の人間行動
・組織風土とリーダーシップ
・仕事と能力
・キャリア発達
・産業カウンセリング
そんな分野の周辺に関心があります。
学生諸君へのメッセージ
私自身、学生時代から、将来何をしたいのかについて迷い続けてきました。たくさんの回り道をしました。その時々、その最中には、まったく無駄に見えたことばかりでした。でも、無駄に見えたことでも一生懸命やってきたことのほとんどは、ずっとずっと後になって役に立ってきました。 “今”が無駄に見えたとしても、それは少しずつ少しずつ自分の将来を形づくる原材料として蓄積されています。どんな経験でも将来の自分の基になっていきます。皆さん自身と同じような経験をしている人は、他にもたくさんいるかも知れません。でも、経験に意味をつけるのは自分自身なのです。私自身の反省を込めて、皆さんには大学時代を意味のある4年間にしてもらいたいと思います。そのためにも、できれば何かを一生懸命やってもらいたいと思います。一緒に勉強しませんか?
推薦図書
“組織と人”について、歴史的な経緯や、あまり華々しいスポットライトが当っていない人の立場から考えさせられるような本や映画を選んでみました。
●司馬遼太郎著『坂の上の雲』文藝春秋
わたしたちが生きている現代日本て何だろう? 人はなにを目指して生きるのだろう? そういった疑問に答える原点のようなものがこの本の中にあると思います。長い本なのでしり込みしてしまう方もいるかも知れませんがとても面白い本だと思いました。私は、みなさんより少し若いときに夢中で読んで、いろいろと考えさせられました。
●戸部 良一、寺本 義也、鎌田 伸一、杉之尾 孝生、村井 友秀、野中 郁次郎著『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』中央公論社
太平洋戦争についての本です。でも、かっこいい戦車や戦闘機の話ではありません。読みにくくて難しい本かも知れません。誰も悪い結果になることを望んでいないのに、結果が悪い方向に向かってしまうことってありますよね。集団とか組織で、いつでも物事が正しく決められるとは限りませんよね。組織の逆機能を冷徹に分析した本です。集団・組織について真剣に考えようと思っている人には、集団というものが間違った決定を下してしまうことの実例を分析した本として興味深く読めるのではないでしょうか?
●城山三郎著『落日燃ゆ』新潮社
戦争をくい止めようと必死で取り組んでいたとされる広田弘毅の伝記小説です。この人は、A級戦犯として絞首刑になってしまいました。組織に対して個人は一体、何をどこまで出来るのか?組織と個人はどう向き合うべきなのか?そんなことを考えさせられる本だと思います。自分の人生を悔いなく生きるには、どうしたらよいのか?そういうことも考えさせられます。
髙尾 浩幸

専門領域
臨床心理学、ユング心理学、精神分析、精神医学
自己紹介
多感な学生時代を雪深い北陸で過ごしました。受験勉強がきっかけで読み始めた小林秀雄に感激し、大学時代、森有正とともに愛読。医学部を卒業し、精神医学を選んだのには、「人間をものとしてでなく、身体とこころを兼ね備えた存在として理解したい」という動機があったからです。そこで、精神病理学の伝統のある東京医科歯科大学神経精神医学教室に入局しました。東京医科歯科大学医学博士。医科歯科大での研修に刺激を受け、ユング派の精神分析に強く惹きつけられ、のちに心理療法をさらに深めるため、チューリッヒ・ユング研究所に留学。4年間にわたる専門的トレーニングを受け、ユング派分析家の資格(Diploma)を授与されました。帰国後は、精神病院で臨床の仕事をしていましたが、文教大学臨床心理学科に移り、ユング心理学の教育・研究を続けています。所属学会は、IAAP(International Association for Analytical Psychology)、日本心理臨床学会、日本ユング心理学会、日本箱庭療法学会、日本家族研究・家族療法学会など、です。私自身、ものを覚えることがあまり得意でなく(皆さんの名前を忘れたら、ごめんなさい)、組み立てて考えるほうが好きなので、刺激的なディスカッションを楽しみにしています。絵を見るのが好きで、意外にテニスも少しやります。
専門分野・研究のテーマ
専門は、ユング派分析、ユング心理学です。人間の魂が神話、昔話、物語などの言語表現、そして箱庭、コラージュ、夢、絵画などの非言語的な表象のなかに象徴として現れてくる「こころの創造的機能」の証人として厳かに立ち会い、また分析する研究を通して、迷路のようなこころの不思議を解き明かしていきたいと願います。
学生諸君へのメッセージ
夢を見よう。夢のために働こう。すると、喜びも悲しみも含めた人生が開かれます。道はそこにあります。大学時代は、夢を見る能力を共に高めましょう。
推薦図書
●河合隼雄著『こころの処方箋』新潮社
日本における代表的な臨床心理学者。河合先生の語りは、常識の枠を超えながらも、「そう言えばそうだなあ」と妙に納得してしまう。世間で窮屈な思いをしている方は、臨床心理学的発想で癒されます。
●山田ズーニー著『あなたの話は、なぜ「通じない」のか』筑摩書房
人と話が通じなくて困った経験はだれでもあるはず。コミュニケーションのゴールを「自分の内面に基づく、相手とのつながり」においた筆者のサジェスチョンは具体的で実践向き。臨床心理学科教育での「実践的コミュニケーション能力の向上」に通じる発想です。
●中村雄二郎著『臨床の知とは何か』岩波書店
臨床心理学には固有の「知」があります。点数、偏差値から実績評価まで、世の中は「数字」中心主義。でも、数字で割り切れないところに人間の価値があります。簡単には数値化、一般化することのできない、個別・固有の人間の真実に向き合うことから「臨床の知」が生まれます。ちょっと難しいけど、大学での学びの予習のつもりでチャレンジ。
田中 志帆

専門領域
臨床心理学、精神分析的心理療法
自己紹介
大学時代の恩師との出会い、精神病院での長期実習の中で精神分析的アプローチに興味を持ち大学院から現在を通して学び続け臨床実践をしております。大学院時代は総合病院の精神科、精神科クリニックの心理士、まだ委託研究だったスクールカウンセラーをして学費を稼ぎました。その後、群馬県の女子大と,その後は都内の短大で教鞭をとりました。主に精神科クリニックや学校臨床の仕事をしながら、臨床実践と研究との両立を続けて今に至ります。
専門分野・研究のテーマ
精神分析的心理療法、思春期から中高年までの心理臨床、子どもの心理臨床
動的学校画の基礎研究と実践、摂食障害の臨床とリサーチ研究、臨床描画法の研究、他にも教育相談や学生相談など。
大学の教員ではありますが、研究者というよりも、日々臨床実践者としての「私」を核にしていたいと思っています。
学生諸君へのメッセージ
心理学に必要な想像力を養うためには、様々な視点から深く考え、自分の言葉で語ることが重要ではないかと考えます。大学時代に沢山の経験をして大いに悩み、迷い、喜び、たとえ躓いてもタダでは起き上がらずに、それぞれの大切な発見や気づきが得られますように。皆さんの豊かな人格が育ちゆくためのお手伝いができると幸いです。
推薦図書
●夏苅郁子著『心病む母が遺してくれたもの:精神科医の回復への道のり』日本評論社
心を大きく揺り動かされながら,読み進めてゆかれるだろう本です。理論や学習のみで人の心をわかったような気になってしまわぬように,この本を読んで心の病とは何か,人の心の闇と恐ろしさ,悲しみ,生きてゆくための勇気の大切さを考えてみることをお勧めします。もちろん,人の心を扱うという職業を目指すことの問いも含めて。続編のような『もうひとつの心病む母が遺してくれたもの』という2014年出版されたものもあります。
●山本有三 企画・編『世界名作選1・2』新潮文庫
美智子皇后の子ども時代の読書の思い出,のご講演の中で紹介された本です。子ども向けの内容ですが,大人になって読んでも,読みごたえあります。子ども時代から,私たちは必死に毎日の生活を生きて,感受性豊かにものごとを考えている。そして,沢山の想像力と好奇心をもっていることを思い出させてくれます。また,海外の作家が書かれた物語なので,文化を超越した心のテーマについて,実感することができるでしょう。児童臨床を目指す人にはぜひ読んでいただきたいものです。
●小川捷之・福島章・村瀬孝雄編『臨床心理学体系 第16巻 臨床心理学の先駆者たち』金子書房
大学生のころ,この臨床心理学体系のシリーズを読み漁りましたが,そもそも心理療法を提唱した人たちがどんな人だったのか,その人となりを知る機会に恵まれたのがこの1冊でした。とても面白かったのを覚えています。皆さんがこれから学ばれる著名な心理臨床家たちの人生と,提唱された理論が深く関わりあっていることが,わかることでしょう。理論を知ることのみならずその背景を知ることは,人の心を立体的に捉えることの練習に繋がってゆくのではないかと思います。
名尾 典子

専門領域
乳幼児期から青年期の臨床心理学、障害児・者の発達支援、家族への援助、ファンタジーグループ
自己紹介
北海道生まれの埼玉育ち。上智大学大学院在学中より、子どもの心理臨床に関する現場との出会いが多くあり、自然に子どもの心理臨床へ深く関わっていくことになりました。教育相談所、児童相談所、小児科や精神科の病院、保健所、保育園、小学校、障害者施設などの現場に非常勤で勤務し、様々な問題を持つ子どもや家族への心理的援助、及び異業種の専門職の方々へのコンサルテーションを行ってきています。また、保育者の養成の仕事にも縁があり、保育者養成の専門学校の兼任講師を経て、保育者・小学校教諭を養成する短大に専任で5年間勤務し、学生の教育の傍ら、学生相談も担当してきました。縁あって、今年から文教大学に勤務することになりました。今までの経験を学生さんに伝えつつ、一緒に学んでいきたいと思っています。 趣味は、音楽鑑賞、サッカー観戦、旅行。現在子育て中で、家庭生活の中心は専ら子どもとの関わりなので、今まで自分が臨床の場でしてきたことが役に立っていたのか?日々検証中です。
推薦図書
●ル=グウィン著『ゲド戦記1 影との戦い』 岩波書店
全6巻シリーズの第1巻。ジブリによるアニメ映画化で一躍有名になりましたが、見た人も見ていない人にもぜひお勧めの1冊です。不思議な力を持つ少年ゲドは、魔法使いになるための修行をするが、禁じられた呪文を唱え、影を呼び出してしまうというストーリーです。ゲドが影との戦いを通じて成長していく姿は、私たちが生きていく上での心の糧になることでしょう。その後の大賢人ゲドが活躍する第2巻以降もお勧めです。
●村上春樹著『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 新潮文庫
高い壁に囲まれ、外界との接触がない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語〔世界の終り〕と、老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。二つの世界の物語が同時進行します。物語の世界に引き込まれながら、自分自身について、また、生きるということについて深く考えさせられることでしょう。
小泉吉宏著『ブッタとシッタカブッタ』(シリーズ) メディアファクトリー
悩めるブタ、シッタカブッタに導かれて、人生について学ぶ本。漫画ですが、悩んでいるとき、疲れたときに読むと、心が軽くなります。そして、自分自身の幸福や不幸、悩みの正体を知ることでしょう。
布柴 靖枝

専門領域
臨床心理学、家族心理学、家族療法、スーパービジョン学
自己紹介
福岡県生まれ。幼い頃は、路地裏や古い家が大好きで、そこに暮らしてきた人の気持ちや暮らしを想像しながら遊ぶことが大好きな変わった子どもでした。学生時代は、京都で学生ガイドとして神社仏閣巡りを堪能しつつ、遊戯療法や精神分析的アプローチを学ぶ機会を得ました。卒業後8年間、神戸市で多問題家族の援助に関わってきました。その中で、家族を支援することの重要性を痛感し、家族療法を学ぶようになりました。その後、渡米し、大学院を修了し、家族療法の本格的なトレーニングを受ける機会を得、5年弱のアメリカ生活を経て帰国しました。その後、仙台の大学で教鞭をとりつつ、産業、医療、教育、福祉、私設心理相談分野でカウンセリングやコンサルテーションに従事してきました。また、博士後期課程に編入学し、家族の統合的心理療法や、スーパービジョンの実践研究に取り組み、学位(博士)を取得しました。今まで、様々な場や領域で人の心に携わる仕事をしてきました。臨床が何より好きで、私にとっての最大の師は、今まで出会った多くのクライエントの方々であり、学生達です。ラージャーシステムの活動として国連の諮問機関であるNGOでの活動もしています。臨床心理士・家族心理士・上級教育カウンセラー・社会福祉士の資格を持っています。
専門分野・研究のテーマ
家族心理学・統合的家族療法・多世代的視点から症状の意味・家族神話(世代を超えた家族の物語)研究・スーパービジョン学・学生支援プログラム・ハラスメント相談対応の実践的研究
学生諸君へのメッセージ
気の合う友人とだけ付き合うのではなく、「むむっ!?」と思う友人との出会いこそ大切にして下さい。「異(い)なるもの」との出会いは、時に混乱をもたらすこともありますが、新たな自分を知り、自己を確立することに役立ちます。多様な人たちと出会えるのも学生時代に味わえる醍醐味です。皆さんとの出会いを楽しみにしています。
推薦図書
●河合隼雄著『カウンセリングの実際問題』誠信書房
カウンセリングの初学者からベテランまで、どのレベルで、いつ読んでも毎回新たな発見ができる良書です。将来、臨床心理士などのこころの援助に関わりたいと思っている人には座右の銘として是非とも読んでおいてほしい本です。カウンセリングでは実際どのような視点で、何を重視して行われるのか学ぶことができます。
●柏木惠子・平木典子編著『日本の夫婦―パートナーとやっていく幸せと葛藤』金子書房
「結婚=幸せ」というのは今や幻想になりつつあります。幸せな家庭を築いていくためには、夫婦・カップル関係を真剣に考えて築きあげる必要があります。子どもの健やかな成長も夫婦・カップル関係が大きく影響を与えます。本書は、家族心理学を専門とし、夫婦・カップル・家族の心の支援をしてきた専門家によって書かれています。夫婦・カップル関係の諸問題を取り上げ、幸せな家庭を築くためのヒントをくれる良書です。
●モリス・バーマン著 柴田元幸訳『デカルトからベイトソンへ―世界の再魔術化』国文社
哲学者デカルトから、文化人類学者で家族療法の発展に大きな貢献をしたベイトソンに至るまでの、哲学・文化人類学、そして心理学がいかに影響しあい発展してきたか、その歴史を包括的に理解したい人にお勧めの本です。難解で、手に入れにくい本ですが、チャレンジ精神のある人は是非とも読んでみてください。一人で読破することが難しい時は仲間と一緒に読むことをお勧めします。
三浦 文子

専門領域
臨床心理学、人間性心理学
自己紹介
東京下町生まれ、福岡育ちです。もともと太りやすい体質のため、学生時代の通学は片道約7㎞を自転車で往復しておりました。まったく痩せませんでしたが、自転車通学の効果か丈夫な身体に育ちました。大学院の後は、愛知県の女子大学で勤務し、ご縁があって2017年より文教大学にて勤務させていただくことになりました。実家が川沿いだったこともあり、文教大学越谷校舎からのリバーサイドの眺めがとても気に入りました。 何でもすぐに笑ってしまい、その笑い声が大きいからか学生時代は「笑い袋」と呼ばれていました。趣味はF1観戦で2006年以来毎年鈴鹿サーキット(もしくは富士スピードウェイ)に足を運んでおります。いつかモナコで観戦したいです。もちろん運転も好きです。
専門分野・研究のテーマ
ひきこもり者・若年無業者への支援と研究、青年期の職業決定への支援と研究、エンカウンター・グループをはじめとしたグループ臨床など。質的研究法にも関心があります。
学生諸君へのメッセージ
「あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」(『ドラえもん』結婚前夜のしずかちゃんのパパの発言より)。”あの青年”とは大人になったのび太くんのことですが、臨床心理学でいうところの共感的理解、すなわち共感する能力が高いということだと思います。共感力が高い人は人間として魅力的だと思います。心理学を学び、体験することで共感力は高めることもできます。心理学を学んでともに”より”魅力的な人間に成長していきましょう!
推薦図書
●ヴィクトール・E・フランクル著『夜と霧』みすず書房
著者の強制収容所への収容から解放までの約半年間の実体験が書かれています。どんなに絶望的な状態にあっても、人生を意味あるものにできると思える本です。読むだけで不思議と生きる力が湧いてきます。初学者は新版(池田香代子訳)がおすすめです。
●竹内敏晴著『声が生まれる―聞く力・話す力』中公新書
どうして声は聞こえているのに心に届かないということが起こるのでしょうか。生後すぐに難聴になり、16歳で右耳の聴力を獲得してからも言語習得に苦労した演出家である著者からのメッセージは、本を通しても力強く心に届きます。ことばを交わすということを改めて考えることができると思います。
●エーリッヒ・フロム著『愛するということ』紀伊國屋書店
愛は技術である、という冒頭部分から衝撃を受けるかもしれません。愛されるために一生懸命に努力をしている方、愛せないと嘆いている方など愛について悩むすべての人にぜひ読んでもらいたい1冊です。自分の成熟度についても気づくきっかけになると思います。
谷島 弘仁

専門領域
学校心理学、コミュニティ心理学
自己紹介
大学院で教授学習過程を専攻しようと思い、入った研究室に発達相談室が設置されていたため、学習障害や自閉症の子どもと遊んだり勉強の相手をしたりすることになりました。親との面接では年下の大学院生であるためか相手にされず、途方に暮れたこともありました。当時、カウンセリングの知識をほとんど持っていなかったので、まさに実践から飛び込んだわけです。その後、大学に勤めながらスクールカウンセラーを6年ほど兼任し、やっとカウンセリングがわかってきたかなと思えるようになりました。
専門分野・研究のテーマ
学校心理学とコミュニティ心理学を専門としています。現在関心を持っているテーマは「スクールコンサルテーション」です。どのようにすれば教師とスクールカウンセラーがうまく協働できるのか。スクールカウンセラーとしての自分の課題でもあります。
学生諸君へのメッセージ
あまり興味のないことでも機会があれば経験しておくことをお勧めします。もう一つ、学生時代から自分なりのストレス解消法を見つけておくと、後々、役に立ちますよ。
推薦図書
●ミヒャエル・エンデ著『モモ』岩波書店
人はかつて誰もが子どもだったのに、年を取るにつれて余裕がなくなり、子どもの頃を忘れてしまい、子どもの心がわからなくなってしまいます。この本を読むことで、もう一度子どもの心を思い出すことができるでしょう。また、心理学を学んでからもう一度読み直すと、新しい発見がありますよ。
●小沢牧子著『「心の専門家」はいらない』洋泉社
スクールカウンセラーの制度は、賛成論がある一方で不要論や有害論もあります。この本は、スクールカウンセラーを中心とする「心の専門家」を導入することで、かつてはあった人々の連帯が失われていくのではないかと問いかけています。スクールカウンセラーをめざす方にこそ読んでもらいたい本です。そして、あなたなりの答えを出した上でスクールカウンセラーをめざしてください。
●佐藤信著『推計学のすすめ』講談社
心理学を勉強するときに避けて通れないのが統計学です。「数学は苦手」という人も多いと思いますが、この本は統計を基礎からわかりやすく、おもしろく解き明かしてくれます。数学が苦手な方でも、統計学は十分に理解し、使えるようになります。この本は、そのきっかけを与えてくれるでしょう。
渡邉 優子

専門領域
教育学、教育思想史
自己紹介
専門は教育学ですが、学校が苦手でした。
学校が苦手なのに、大学では教育学部でした。
大学在学中に留学したフランスでは、何度も「あなたの専門は何?」「フランス語やフランス文学の専攻でもないのによく来たね?」と言われました。
「なんとなく」や「来たいから来た」は、とても大事なことだと思っています。でも、その先――何がしたいのか、何に興味があるのか、何ができるのか/何ができないのか、何に興味がないのか、何をやりたくないのか/それは何故か――についてじっくり考えることも同じくらい大事だと思います。同時期にタンザニアに留学していた友達と声が枯れるまで本気でそんなことをお喋りしていたら、いつの間にか教育学が面白くなっていて、今に至ります。
専門分野・研究のテーマ
教師がどのような考えや信念をもって実践にのぞんでいるのかということに興味があり、思想史的観点から研究してきました。
20世紀初頭のフランス語圏ヨーロッパと日本の教育思想について「表現」の概念に注目しながら検討しています。
学生諸君へのメッセージ
楽しいことや面白いことばかりでなく、辛いことや悲しいこと、大変なこともたくさんあると思います。まずは、今の自分が面白いと思うことや面白いと思う人を見つけてみてください。そして、もしよかったらですが、それがどんなことかどんな人か教えてください。
小原 千郷

専門領域
臨床心理学、認知行動療法、家族支援
自己紹介
札幌市出身。幼いころから水泳を始め、中学生までは半ば本気でオリンピックを夢見ていました。夢はかないませんでしたが、水中が大好きで大学時代はスキューバダイビングに熱中しました。
臨床心理士になるために進学した大学院修士課程時代に、今につながる大きな出会いがありました。摂食障害という痩せや過食をもたらす疾患の家族会へ見学に行く機会があり、そこで家族の支援ニーズの高さと家族会が持つ熱量に圧倒されました。その勢いのまま、在学中の2003年に摂食障害の家族会を立ち上げ、今も運営を続けています。臨床心理士になってからは、大学病院・精神科クリニック付属のカウンセリングルーム・中学校・大学の学生相談室などで幅広い心理臨床を行ってきましたが、中でも摂食障害の家族支援はライフワークとなっています。そして、家族支援を広げるには、その根拠となる研究が不可欠なことを痛感し、2011年に博士課程に進学し、2015年に博士(医科学)を取得しました。今は心理臨床に加えて、臨床の向上に貢献する研究を行うことを目指しています。
専門分野・研究のテーマ
臨床心理学が専門です。これまでの臨床経験は、認知行動療法、家族療法、家族に対する集団心理教育が中心で、研究テーマも同様です。また、摂食障害の患者及び家族に関する様々な研究(心理教育プログラムの開発、認知行動療法の効果検証、疫学調査、認識調査、事例研究等)を行っています。
学生諸君へのメッセージ
人生の波乱万丈を楽しんでください。私はうっかりミスが多く、また好奇心をすぐ行動に移してしまうタイプなので、様々な失敗を経験しています。ケアレスミスのせいで住む場所や人生の方向性が変わったこともありますが、人間万事塞翁が馬、楽しみながら波乱を乗り切れば、いずれ何とかなると信じています。皆様と一緒に学ぶのを楽しみにしています。
小柴 孝子

専門領域
臨床心理学、学校教育臨床
自己紹介
新潟県新潟市生まれ。大学から憧れの東京に進出し、現在は埼玉県在住です。
学部の学生時代は教育学部で書道を専攻し、毎日大量の墨にまみれて芸術活動をする一方、アルバイトにも精を出していました。卒業後、社会人として様々な人との繋がりが広がっていく中で「人間」に興味を持つようになり、大学院に入り直し臨床心理学(教育学研究科 学校教育臨床)を学びました。臨床心理士の資格を取得した後、スクールカウンセラーとして学校現場で先生方と一緒に不登校やいじめの問題に取り組み、2011年の東日本大震災後は、仙台の女子大学で学生相談を通して、東北の女子大学生の心の復興と成長に向き合いました。直近では、ハラスメントの専門相談員として、主に「セクシュアル・ハラスメント」への対応と正しい理解の啓発に力を注いできました。日々、臨床心理士・公認心理師として新しい分野へチャレンジすることで、「人間」をより深く知ることが面白く、自分の臨床実践家としての幅が広がっていくことを実感しています。
専門分野・研究のテーマ
学校や教育現場での「教育相談」「特別支援(主として発達障害)」が専門分野で、特に「不登校」「いじめ」「虐待」について興味があり、どの問題も子どもの「アタッチメント」との関連について研究しています。
学生諸君へのメッセージ
ある一流芸能人が『「知」は一生減らない財産!』と言っていました。私もその通りだと思い、おもわず手を叩いたのですが、「知」には「知識」だけではなく「自分を知り他人を知る事」という意味があると私は思っています。皆さんが「臨床の知恵」を学び、しっかり自分と向き合って成長できるようサポートできれば幸いです。
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