2019年4月10日
オーストラリアで難民支援のコンサルタントをしているオムさん(Om Dhungel)と彼の奥さんが来日し、4月3日に森恭子ゼミを中心とした学生たち、大学院生、大塚学科長と交流しました。

オムさんは、もともとブータン出身で、シドニーに難民として定住し、現在は難民の支援をしています。オーストラリアの難民の状況や援助の視点について熱く語ってくれました。援助される側を経験されたオムさんは、ニーズベース(その人に何が必要か)の援助ではなく、ストレングスベースドアプローチ(その人の強み・長所を生かす)を力説されました。

また、日本の状況については、難民支援をしているソーシャルワーカーの櫻井さんが話して下さいましたが、オーストラリアに比べて日本の難民の待遇の悪さがわかりました。英語でのレクチャーは学生にとっては、少し大変でしたが、気さくで明るいオムさんと楽しく懇談ができました。

次の日、オムさんはNPO法人難民支援協会(JAR)を訪問し、日本の支援者たちと交流し、活発な議論を展開しました。今後、日本の外国人人材の拡大によって、外国人の生活課題や共生社会の在り方が問われてきますが、オムさんの援助方法を私たちは見習うべきでしょう。

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