堀田 敬介ゼミ

[ 数理最適化とその応用 ]

適切な問題の発見と定義が問題解決につながる

企業の経営活動では,さまざまな階層や部門において意思決定がなされます.意思決定の過程は,「問題の発見・定義」にはじまり,「モデル化」「解法の考案・求解」「結果の解釈・評価」とすすみ,全てが上手くいけば最終的な「意思決定」へとつながります.各過程で修正すべき点があれば,戻って修正・調整を行います.各決定を支援するために科学的・工学的な手法が用いられることが多くなっています.しかしながら,さまざまな問題に科学的にアプローチするためには,問題そのものについてその本質を理解し,目的を定めて分析できなければなりません.また,何が問題かを発見するためには,何を問題とするかということを適切に定義できなければなりません.目的は何か,本来どうあるべきかという視点を持たなければ,問題発見・分析は,労力の無駄になります. さらに,データの収集の仕方,問題点の列挙・取捨選択・精練の方法,改善点などが明確でなければ,その後の分析は机上の空論となります.本ゼミでは,このプロセスを仲間との議論・演習を通して身につけていきます.

学問をする上で大事な資質は色々あるでしょうが,好奇心と粘り強さが大事だと思います.様々な課題に触れて,目標までやり通す粘り強さを身につけましょう.