2024年11月9 日
人間科学部では、「人間科学の日常での学び:ビジュアル学習」を目指して、12号館2階ショーウインドー展示を行っています。

2024年11月9日から2024年12月26日まで、人間科学心理学科の田中真理先生にご担当いただき、『住民参加型賃貸住宅~現代版のNAGAYA暮らし~顔を合わせるふれあいの大切さ:人づきあいを再考する』と題しまして、鹿児島県にある現代版ナガヤといわれる集合住宅のナガヤタワーについて、ご紹介いただいています。

田中先生の展示では、以下のような内容が詳しく示されています。
人づきあいの乏しさ(社会的孤立)や仲間とのつながりの希薄さ(孤独感)は、心身の健康に影響を及ぼすことがわかっています。孤立や孤独感が、死亡リスクやうつを高めたり、中でも孤立は認知症発症と関連するといわれています。また、仲間とのつながりの希薄さによる孤独感は幸福感、生活満足度、絶望などのウェルビーイングと関係することも報告されています。

今回の展示で田中先生は、孤立・孤独の対策を、日々の暮らしを通じて実践しているユニークな賃貸住宅(マンション)を紹介してくださっています。それがナガヤタワーです。ナガヤタワーに住む人は、できることは自分でしながら、若者、高齢者、子どもなど多世代が、互いにさりげなく手を貸しあって暮らしているようです。江戸時代の長屋のように、住人同士が知り合いで、多様なバックグラウンドのある方々が一つ屋根の下で、支え合いながら暮らしているのだそうです。

「微笑みを交わす人がいれば、人生は幸せ」とのこと。
皆さんは、このような暮らしをどう思いますか?ぜひご覧いただき、考えてみてください。



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