2025年11月13日
人間科学部では、「人間科学の日常での学び:ビジュアル学習」を目指して、12号館2階ショーウインドー展示を行っています。

2025年11月8日から2025年12月26日まで、人間科学部人間科学科の星野晴彦先生にご担当いただき、『クリスマスの本当の輝き』を展示しています。

クリスマスは本来、キリスト教において「救いの時」として、深い意味をもって祝われてきました。 一方で、星野先生が展示で語られているように、現代の日本社会では自己責任論が強調され、人々が孤立しやすい状況にあることも否めません。 だからこそ今、クリスマスが本来持つ意味に改めて目を向けていただきたい――星野先生は、そんな願いを込めて本展示を企画されたそうです。

展示では、チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』が取り上げられています。 物語の主人公スクルージは、「貧困は個人の努力不足によるものであり、社会は過度な支援をすべきではない」と考えていましたが、幽霊たちとの出会いを通じてその価値観が大きく揺らいでいきます。 ディケンズが生きた時代の反省を踏まえ、今日では、自己責任論だけでは貧困を解決できないという認識が広がっているともいえますが、皆さんのお考えはいかがでしょうか?
星野先生の展示を通じて、社会の責任として貧困問題に向き合うことの大切さを、クリスマスを迎えるこの季節にぜひ考えてみてください。

「あなたの心にも、小さな灯がともりますように。」


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