文教大学大学院 人間科学研究科

「人間愛」-私たちが最も大切にしていること

研究科長 挨拶



本学の「人間科学部」は、私立大学で、全国で初めて1976年に設立されました。そして、さらに高度な学びを続ける場として1993年に大学院人間科学研究科(修士課程)が、2000年には臨床心理学専攻に博士(後期)課程が設置されました。

人間科学研究科では、人間性の絶対的尊厳と生命の尊厳を重視する本学の建学の精神「人間愛」を基盤にした豊かな人間性を育てながら、人間科学に関わる専門性と学際性・統合性を活かし、様々な人々と協働して社会に貢献できる人材を養成することを目標としています。特に偏見や差別を廃し、人間の多様性を尊重した社会の実現に向けて貢献できる人材作りに力を注いでいます。多様性は時に葛藤をもたらすことがあります。それゆえに対話を通した共生を模索し、人間科学の高度な学びや研究、実践の中で得た知見を活かした問題解決能力を身に付けていくことはますます重要になってきています。

奇しくも2015年に国連(国際連合)では、17のゴールと169のターゲットをもつ「2030アジェンダ・SDGs(持続可能な社会開発目標)」が、全会一致で採択されました。子ども、女性、障がいを持つ人々、LGBTI、様々な社会的脆弱性を抱える人たちの生命の尊厳を保障し、「誰一人取り残さない社会」の実現を目指すための壮大な理想社会の目標です。まさに文教大学が建学の精神のもと長年追及してきたことが、ついに世界のグローバルスタンダードになったと思っています。

臨床心理学専攻(修士・博士後期課程)では、広範な知見、研究、実践技法を身に付け、多様な視点をもち、課題に取り組むことが出来る高度専門職業人(臨床心理士・公認心理師)を養成することを目的にしています。また、人間科学専攻(修士課程)は、様々な社会的要請に応えるべく心理学・社会学・教育学を中心とした総合的・学際的観点からの人間探求を目指しています。心理系、社会文化系、教育系、福祉系、スポーツ・コミュニティ系の各専門領域から、人間の心身の健康、人間生活の向上と発展、地域活性化等をめざして研究を進めていきます。
本研究科は様々な領域で研究、実践を積んできた教員を配していることも大きな特徴としています。
教員、学生同士の対話を通して、本研究科の目標を達成すべく、研鑽を積んでいくことを期待しています。



臨床心理学専攻

臨床心理学専攻では、以下のことを教育・研究理念としたカリキュラムを整え、指導にあたっています。
■修士課程においては、心理学及び臨床心理学の学識を身につけるとともに、臨床体験によって習得した臨床技能及び臨床を踏まえた研究を通じて、高い専門性と豊かな人間性を備えた心理臨床家を養成すること。
■博士後期課程においては、一層高度の研究・学識・技能を通じて、臨床心理学領域における自立した研究者及び心理臨床家の指導ができる高度専門職業人を養成すること。

真の実力を身につけた臨床心理士を養成
私たち臨床心理学専攻は、臨床心理士養成のために以下のことを重視します。
1.考える力を育み、心理臨床の基礎力を涵養すること
2.医療・教育・発達・福祉・産業などさまざまな領域で求められる知識・技術を伝えること

特色
1.専任教員による幅広い領域の授業カリキュラム
現場経験豊富な教員や、研究者として実績を重ねている教員が、バランスよく配置されています。基礎的な心理学や研究指導も、よき臨床家となるために重視します。
2.医療系を中心に教育・司法施設での充実した実習先
M2になると、実習を受ける機会があります。本大学院では、病院やクリニック、司法相談施設などを中心に多様な臨床施設と協力関係を結んでいます。大学病院や私立の精神神経科病院、クリニックなど多彩な医療機関などで継続的に実習を行なう外部実習と、学内の臨床相談研究所で、ケースを持ち指導を受ける内部実習があります。
3.スーパービジョン・ケースカンファレンスの充実
実習指導のスーパーバイザーとして、現場の実務家を多数登用しており、少人数グループで、スーパービジョンを毎週2回受け、授業内のカンファでも検討する機会があります。また、必要に応じて教員が個別にスーパービジョンを行ない、充実したスーパービジョン体制をとっています。

専攻長からのメッセージ
岡田 斉(認知心理学/専攻長)
 私たち臨床心理学専攻の教員は、幅広い心理学の知識と科学的な研究力に裏打ちされた冷静な思考力と、建学の理念である「人間愛」に満ち、常にクライアントのことを中心に考える温かい心を持った臨床心理学のスペシャリストの養成を目標として日々学生さんに向き合っています。公認心理師・臨床心理士となって心の問題で悩む人たちの力になりたいと考えている人の希望に寄り添い、夢の実現に向けてともに歩んできました。皆さんとの出会いを楽しみにしております。



人間科学専攻

人間社会の発展を支える人材を養成
私たち人間科学専攻は、人間科学に基づいた人材の養成のために以下のことを重視します。
1.広く人間に関する諸科学に目を向けて総合的・学際的でより高度な専門知識を身につけること。
2.心理学、社会学、社会福祉学などさまざまな領域で求められる知識・技術を伝えること。

特色
1.専任教員による学際的で充実した授業カリキュラム
豊富な経験と研究者として実績を重ねている教員が、バランスよく配置されています。基礎的な心理学や研究指導を通して、幅広く活躍できる人材を養成します。
2.「人間科学特論」を基礎において人間研究のための協創を目指す
幸せでより充実した人生を送ることができるために「心身の健康」について探求していきます。 健康な生活を基盤とする人間生活の向上と発展をめざす学習を進めていきます。
3.少人数制に於ける研究指導の充実
学生は、自らの研究計画に基づき、幅広い関連研究領域の指導教員による充実した指導を受けます。 一方的な学習方式とは違った、人間科学専攻ならではの幅広い横断的な学習が可能になります。

専攻長からのメッセージ
森 恭子(国際・多文化ソーシャルワーク論、地域福祉論/専攻長)
人間科学専攻では、多様な視点・学問領域からのアプローチをベースに人間社会について捉えることを試みます。私たちの生きる現代社会は複雑・多様になっており、他の領域との協働による社会問題の解決・軽減を図っていくことが求められています。卒業生の進路は公務員、病院・施設あるいは企業など多様ですが、本専攻の総合的・学際的な学びを活かし、ヒューマン・サービス能力を発揮してくださることを期待しています。

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