人間科学専攻の沿革
人間科学研究科人間科学専攻は臨床心理学専攻と同時に1993年生涯学習学専攻(定員6名)で認可され1999年には定員10人に増員され、2005年より広く学習ニーズに応えるべく人間科学専攻に改組し現在に至っています。
教育・研究の内容
人間科学専攻では、人間科学に関する総合的、学際的な知性の探求という視点から教育・研究の態勢を整えています。
具体的には、従来の心理学・社会学・教育学の学問的体系を基礎にしながら、その総合的視点に立って、子どもから高齢者までの健康、人間性、家族関係、地域活動、生涯学習に関して幅広い見識と高い専門性の習得をめざします。
また、この人間科学という包括的な立場から、人間生活の向上と発展をめざして研究を進めます。研究の視点は、およそ次の3点です。
①心身の健康を時系列でとらえる人間発達の視点
②人間生活の向上と発展を目指す学習や社会的制度の在り方を考える視点
③専門研究を進めるための研究方法を探究する視点
教育課程
本専攻におけるカリキュラムの主題は、「人間科学特論」「人間科学研究法Ⅰ」「人間科学研究法Ⅱ」の3科目を基礎とし、心理学・社会学・教育学を中心とした総合的・学際的観点からの「人間探求」です。心理系、社会文化系、教育系、福祉系、スポーツ・コミュニティ系の各専門領域から、人間の心身の健康、人間生活の向上と発展、地域活性化等をめざして研究を進めます。
心理系科目では、基礎科目として、実験心理学特論、人格心理学特論、応用科目として、健康と疾患の心理学、ビジネスの心理学、ストレスの心理学、デザインの心理学があります。
社会文化系科目は、社会学演習、メディア社会学特論、文化人類学演習、家族・ジェンダー・セクシュアリティがあります。
教育系科目では障害学習特論、学校教育特論、子ども・若者活動支援特論があります。
福祉系科目はソーシャルワーク特論、多文化共生ソーシャルワーク特論、児童福祉特論、高齢者健康援助特論、生命倫理特論があります。
スポーツ・コミュニティ系科目は、スポーツ・ウエルネス特論、コミュニティ活性化特論があります。
修士論文作成における個別のテーマの論究は、心理学、社会学、教育学等の応用研究とみることができます。
修了要件及び履修方法
修了要件は、大学院に2年以上在学し、必修6単位を含む30単位以上を修得し、さらに必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格することです。
単位履修方法については、学生は指導教員の指導の下に授業科目を選択し、所定の単位を履修します。
学生は、自らの研究計画に基づき、関連研究領域の指導教員による指導を受けます。また、研究指導は、指導教員があらかじめ定めた時間に、研究内容に関して、個別及びゼミ形式で行います。
学位等
本学大学院人間科学専攻修士課程を修了した者には、修士(人間科学)の学位が授与されます。