文教大学大学院 人間科学研究科

人間科学研究科の大学院生は、人間科学部の学部生と共に
人間科学部の充実した研究施設・環境で学ぶことができます。

大学院研究棟

大学院研究棟は、学生生活を送る上で、拠点となる建物です。各専攻・学年ごとに複数の院生室が割り当てられ、PCルームや資料室などもあります。

実習施設

12号館には多くの実習施設があり、大学院生も人間科学部の実習室を利用して授業や研究を行っています。例えば、臨床心理学専攻の必修科目である「臨床心理基礎実習」では、カウンセリングの技術をロールプレイによって練習するための専用室として「リスニング実習室」を使用して授業を実施しています。
また、「試行カウンセリング実習室」が3室設けられ、院生が学部生を模擬クライエントするなどしてカウンセリングの実習をおこなうことができます。また、「箱庭実習室」は箱庭療法の実習をおこなう場所として、学部生と共に授業で使用されているほか、院生の研究のためにも使用しています。

箱庭実習室

リスニング実習室
人間科学部の学部生と共有して、大学院生もケースカンファレンスレンス、カウンセリングのロールプレイ実習、写真のようなグループワークにこの実習室を使用します。

試行カウンセリング実習室・産業カウンセリング実習室
このような実習室で実際の面接のトレーニングを行うことができます。

ビジネスコミュニケーション実習室
ビジネス心理学に関する演習や実習のほか、グループワークや芸術療法の実習を行うことができる実習室です。

実験施設

人間科学部の学部生と共に、大学院生も心理学実験室を使用して研究をおこなっています。

神経心理査定実験室
心の違和感、行動の異常は脳の変化・異常を背景にする場合があります。この実験室では心・行動の異常と脳の障害の関係を学びます。防音暗室にスクリーンやプロジェクター、音響設備を備え脳波や目の動きを記録できます。心理検査と合わせて実験心理学的方法に基づくアセスメントの基礎を学ぶことができます。

行動動作実験室
行動動作解析実験室は、動作法や呼吸瞑想法などのリラクセーションがもたらす感情(情緒の状態)・認知(考え方)・行動(振る舞い方)の変化について、生理反応(呼吸、心拍、筋電)を用いて研究する実験室です。

臨床認知心理学実験室
臨床認知心理学実験室では大画面ディスプレーを用いた認知心理学分野での実験を行うことができます。最近は、ディスプレーに等身大に人の写真を写し、接近できる距離を測り、性格によるパーソナルスペースの違いを調べる実験、ヘッドホンで白色雑音を呈示することで幻聴的な体験を生起させ頻度や内容の個人差の決定因を探る実験など精神病理学的な現象をアナログ研究の方法論を用い、認知心理学的観点から検討する研究が行なわれています。

付属臨床相談研究所

 付属臨床相談研究所は、地域への相談支援に加えて、大学院生の実習指導を行っています。相談部、研修部、研究部で構成され、相談部が院生の臨床実習に関わっています。相談部には4名の相談員が配置されており、いずれも臨床心理士の有資格者で、臨床心理士の教員12名と共に研修相談員に協力して院生の実習を支援し、市民向けの講座を行うなど地域貢献に尽くしています。

<歴史ある地域の相談所として、大学院生の教育機関として>
臨床相談研究所は30年にわたる歴史があり、その臨床活動は微妙な変化はありますが、活動を貫く精神や目標は変わっていません。臨床心理士の資格を持つ教員とカウンセラーがおり、それぞれの専門領域も発達障害から精神障害、非行・犯罪心理、産業心理など多岐にわたっています。臨床心理士資格を取得した本学大学院修了生も、研修相談員としてケースを担当しています。

<特色>
研究所には研究部と研修部、相談部の3部門があり、研究部では研究の成果を毎年紀要として発行しています。研修部では専門家のために研修講座や一般研修講座を行い、研修や啓蒙活動を行っています。
相談部では心理的な悩みや問題について、臨床心理学の立場から相談援助を行う機関として活動しています。
内容は不登校、いじめ、学業不振、友人関係など学校に関すること、子どもの発達や気になる行動について、子育てや子どものしつけ、夫婦、親子、兄弟など家族関係について、自分自身の性格や行動に関する悩み、対人関係に関する悩み、職場のストレス、自分の生き方や人生についてなどです。その他心理検査を行うこともできます。

<活動>
本学臨床心理学専攻の「臨床実習」の場を提供
本学は臨床心理士養成第1種指定校に認定されており、大学院生の教育や研究の場としても提供しています。院生がケースを担当する場合には承諾書をいただき、必ず教員が個人スーパービジョン、および5、6人のグループスーパービジョンを行います。また、金曜日にはそのケースカンファレンスを行っています。大学院生は、地域に根ざしたこの相談所で、実践的な訓練を受けることができます。

地域貢献
①獨協大学「地域と子どもリーガルサービスセンター」と連携し、臨床相談に所員が参加したり、こちらのケースカンファレンスに獨協大学から専門家を招き、司法の立場で助言をいただいています。
②三郷市教育委員会と教育相談および学校不適応児童生徒支援に関する協定を結びました。

付属臨床相談研究所サイトへ【https://www.bunkyo.ac.jp/faculty/psyclinc/

文教大学越谷図書館

図書館では、次のサービスを通じ大学院生の研究活動を支援しています。
1.研究に必要な資料の貸出
通常の場合、10冊2週間、論文作成に必要な場合はさらに30冊1ヶ月間、図書館の資料を借りることができます。
2.文献情報データベースの利用
和文文献データベースとしてCiNii Articles、医中誌Web、Westlaw Japanなど、欧文文献データベースとしてPsycINFO(心理学)、Westlaw International(法律)、SocINDEX(社会学)、LLBA(言語学)、ERIC(教育)などを利用することにより、研究に関する幅広い情報を入手することができます。
3.電子ジャーナルの利用
Science Direct、PsycARTICLES、Academic Search Premierなど、欧文の電子ジャーナルを利用することにより、最新の研究成果を入手することができます。
4.文献の取り寄せ
図書館が所蔵していない資料が必要な場合、他大学・機関から取り寄せます(複写物を取り寄せる場合は実費を、図書を借用する場合は片道の送料をご負担いただきます)。
5.電子情報閲覧室(PCルーム)の利用
図書館に設置してあるPCを開館時間中自由に利用できます。

Copyright(C) Bunkyo University Graduate School of Human Sciences. Allrights Reserved.