文教大学大学院 人間科学研究科

専任教員による学際的で充実した授業カリキュラム






人間科学特論
<神田 信彦>

この授業では、「科学」とは何であるか、「人間」とは何であるかを再考し、それらを基に「人間科学」とはどのようなものであり、何を目指しているのかを考える。次いでなぜ「人間科学」であるのかを検討していく。さらに人間科学を構成する諸領域の中から心理学、社会学などを取り上げ、それらが人間やその営みをどのような観点や方法によって研究し、理解を進めようとしているか示していく。最後に特定のテーマを取り上げ人間科学の諸領域それぞれからどのように捉えることができるのか、それらの総合化は可能であるのかを検討する。





人間科学研究法Ⅰ
<星野 晴彦>

以下の2点を理解することを目的とする。
・人間科学の研究を始めるにあたり、研究倫理に関して学ぶ。特に、調査協力者の人権を擁護することの重要性を学ぶ。
・研究方法として、質的研究法を学ぶ。様々な研究方法を整理した上で、それぞれの方法を用いた論文を読む。
また、講座の中では、理論的な学びと共に「お互いにインタビュー」「研究倫理審査申請書の記載」「質的調査のワークショップ(KJ法)」などの体験的学習を通して実態的に学ぶ。





人間科学研究法Ⅱ
<益田 勉>

心理学、社会学、教育学などの研究においては、データ収集とその数量的な解析が欠かせない場合が多い。この授業では、さまざまな心理的・社会的現象に関するデータ収集の方法と統計解析の基本的な考え方と方法を学ぶ。併せて統計解析ソフトSPSSの基礎的な活用ができるようになることを通じて、人間科学における量的研究の基礎を修得する。





健康と疾患の心理学
<石原 俊一>

健康心理学とは、健康の維持と増進、疾病の予防と治療などについての原因と対処の心理学的な究明、及び健康教育やヘルスケアシステム、健康政策の構築などに対する心理学からの貢献をめざす学問である。健康心理学における疾病とは、必ずしも精神疾患を指すものではなく、むしろ、心疾患、ガン、糖尿病などの生活習慣病を対象とすることが多い。本講義では、これらの身体的疾患の発症メカニズムを理解した上で、健康心理学的なアプローチについて概説する。





ビジネスの心理学
<鎌田 晶子>

消費者心理学に関連する文献の講読を中心に据えて学習し、日常生活における意思決定やリスク判断についての理解を深めることを目的としている。受講生には、初回授業で提示した範囲の中で、自身の興味・関心に基づいてテーマを選択するよう求める。心理学の経済活動への応用について、幅広く議論する。





実験心理学特論
<田積 徹>

この授業では、主に実験法によって研究が進められている学習・記憶・生理心理学といった専門領域の専門書を精読していく。大学院では各専門領域で研究が進められているさまざまなテーマの深化した体系に触れ、自分の修士論文の研究をその体系に位置付けていくことが求められる。このことは学習・記憶・生理心理学といった専門領域に限らず、他の専門領域においてもある程度共通していると思われる。したがって、上記の専門領域について学部で学んだ概論的な知識に基づいて専門書を精読する経験を通して、各自の修士論文の研究を位置づける作業に役立ててもらう。





ストレスの心理学
<城 佳子>

健康心理学は、現代社会における健康をめぐる環境の変化に応える形で近年発展してきた心理学の応用分野である。中でもストレスはその主要な研究テーマであり、心理学的な観点からストレスにどのように対処して、心身の健康状態の維持、増進に寄与できるかが重要な課題となっている。この授業では、心理学的ストレス理論を理解し、パーソナリティや認知的要因などの心理的諸要因とストレスとの関連を検討することを目的とする。具体的には、ストレスに関連するいくつかのテーマを選択し、文献を用いて討論したうえで、研究を実践して日常生活に応用可能な知見を広げる。





生涯学習特論
<金藤 ふゆ子>

この授業では、生涯教育の中でも特に成人教育に着目し、近年の成人教育論の理論的検討と、実証的研究に基づく成人学習者の理解を目的とする。具体的には、成人学習者の特性、成人学習者の学習課題、成人の特性を生かした学習支援のあり方、成人の学習成果の評価と活用などの諸問題について検討を行う。ここでは国内外の調査研究や、学術論文も教材として活用し、成人教育の諸問題を多角的に分析・検討する。受講生自らが成人学習者であることから、適宜、討議の機会を持ちながら授業を展開したい。





子ども・若者活動支援特論
<青山 鉄兵>

現代社会における子ども・若者の生育環境に関する基本的な文献の講読を行うことを通じて、今後の子ども・若者支援をめぐる論点について検討することが本講義の目的である。具体的には、①子ども・若者の家庭環境や学校・地域における人間関係、メディア環境等の変化と、②子ども・若者支援に関わる実践(理念、制度、方法、支援者等を含む)をめぐる問題の双方に焦点を当てながら、現代社会における子ども・若者支援について、主として学校外教育の観点から考察する。





学校教育特論
<村上 純一>

学校は「社会を映す鏡」と言っても過言ではない。学校教育で扱われる内容には、その時代の社会のあり方が色濃く反映されている。学校で起こる問題には、社会で起こる問題が先鋭的に表れているものも少なくない。そもそも、子どもたちにとっては「学校に通う」ということが「社会を知る」ことの最初の機会であるともいえる。
この授業では文献講読を中心として、今日の学校教育に関する諸問題を演習形式で考え、理解を深めていく。





コミュニティ活性化特論
<二宮 雅也>

近年、人口減少や少子高齢化の影響により地方都市の衰退が進むなか、地方都市の再生を目指したさまざまな取り組みが行われている。国は、「地方創生」というキーワードのもと、内閣府地方創生推進事務局や内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が中心となり、各施策を進めている。また、各地方都市では、地域住民が主体となった取り組みも数多くある。この講義では、全国で展開される地域活性に関する取り組みのケーススタディを通じ、その形式や形態、さらには成果について学習することを目的としている。





スポーツ・ウエルネス特論
<宮田 浩二>

今日のスポーツの普及にはめざましいものがあり、スポーツを行う人々のスポーツに託する思いは、実に様々である。また、スポーツとは、世界共通の文化であり、コミュニケーション手段として行われている。
そこで、スポーツウエルネスの観点から、私たちがより幸福でより充実した人生を送るためにはどうしていけばよいのか、スポーツによって築かれるウエルネスライフのあり方等について、興味や関心を高めて実践していくことが目的である。





高齢者健康援助特論
<秋山 美栄子>

さまざまな老後の問題について社会・文化的背景を考えながら、高齢化時代における健康について考察する。身体的な健康の側面として、生活習慣病をはじめとする高齢者に多発する代表的な疾患について、医療と福祉の視点からインフォームド・コンセント、自己決定、介護予防などQOLとの関連を追及する。また、心理的な健康の側面として、ストレスなどを中心に高齢者を取り巻く家族形態や生活・社会環境の中から、生きがい、喪失体験、死などをテーマにQOLを向上させ得る要因について検討し、考察を深める。





多文化共生ソーシャルワーク特論
<森 恭子>

グローバル化により日本国内の外国人数は増加傾向にあり、滞日外国人およびその家族をめぐるさまざまな福祉問題が起こっている。一方、移民・難民を受け入れてきた諸外国においては、彼らと自国民との摩擦や治安の悪化などが拡大し社会問題化している。本特論では、外国人、移民、難民などの異なる文化背景をもつ人たちとの多文化共生社会の中で展開されるソーシャルワークのあり方について、文化的コンピテンス、ソーシャルキャピタル、社会的結束、社会統合などの概念を踏まえ検討する。





児童福祉特論
<関井 友子>

Ph,アリエス『<子供>の誕生』を題材に、近代社会の子どもへの眼差しを理解し子どもを取り巻く諸問題を考察する。





ソーシャルワーク特論
<堀口 久五郎>

精神保健ソーシャルワークの文献を読む。受講生の積極的な参加を期待する。





家族・ジェンダー・セクシュアリティ
<関井 友子>

家族やジェンダー及びセクシュアリティなどの現代社会の具体的な現象から社会構築主義的思考様式を学ぶ。





社会学演習
<大塚 明子>

近代~現代の日本社会における価値観の変容、特に欧米の個人主義の日本的受容という問題を大きなテーマとし、多方面からアプローチしていきたい。まず従来数多く出版されてきた日本文化論・日本人論を批判的に検討する。他にも受講者の関心に応じて、家族(特に親子関係観)、学校、近代文学、大衆文化や若者文化など、様々な資料を取り上げることを考えている。





文化人類学演習
<中村 博一>

現代は、多様な文化の主張が人間理解の障害や人間の選別化につながりうる事態を生じさせている。また、多様な文化をとりこんでそうした主張がなされる事態も珍しくない。本特論では文化領域と人間科学を主なテーマとし、われわれの自意識の基盤とされる文化の思想を文化人類学、民俗学を中心に読み解いてみる。





メディア社会学特論
<上ノ原 秀晃>

現代の社会事象を解釈し、分析する上で、メディアの存在は無視できない。また、メディア自体も、社会のあり方の影響を強く受けている。本演習では、こうしたメディアと社会の相互作用を、社会学・社会心理学の理論・モデルを用いて考察する。具体的には、メディア効果論、メディア文化論、ジャーナリズム論などの領域を取り扱う。テキストと論文を合わせて読み進めていくが、取り上げる論文は受講者の関心に応じて決定したい。





人格心理学特論
<大木 桃代>

日常生活において他者との良好な関係性を構築するためには、自他のパーソナリティと行動の理解が必要とされる。この授業では、パーソナリティおよび関連する諸概念の機序を理解し、様々な行動との関連性を検討することを目的とする。さらに人格心理学の概念を通して、多方面からの人間科学的アプローチを身につけることも期待する。数名のグループでデータを収集・分析し、論文を作成するという過程を通して、人格心理学に対する実践的な視野を広げることに加え、心理学領域の論文の執筆方法についても学習する。





デザインの心理学
<増田 知尋>

コミュニケーションを円滑に行うためには、情報を適切に伝達することが不可欠である。情報をよりわかりやすく、より正確に伝えるためには、情報をただ表示するのではなく、その情報を受け取る側の認識の特性を考慮したデザインが不可欠となる。
この授業では、情報を受け取る側の人間の認識の特徴を中心として、心理学で研究されてきた知見を学んだ上で、それらを日常的にどのように活かしていくことができるのか、社会における効果的なデザインの利用について考えていく。





生命倫理特論
<宮下 毅>

科学の急速な進歩とその技術的な応用によって生じる生命倫理に関する諸問題は、医学、看護学、倫理学からだけでなく、心理学、福祉学、社会学からも議論されている。同時に、新たな科学技術の人間への適用および社会での受容という側面からは、基本的人権の尊重の視点からも検討されなければならない。
本授業では、生命倫理に関する主要な論点について、欧文文献を講読し、知識を深め、議論を行う。具体的には、生殖に関する問題(生殖補助医療、人工妊娠中絶、不妊処置)、遺伝に関する問題(出生前診断、遺伝子治療、遺伝子研究)、死に関する問題(死の定義、生命維持治療、医師に援助された自死)、臓器移植、臨床研究などを扱う。



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