文教大学大学院 人間科学研究科

専任教員による幅広い授業カリキュラム






臨床心理学特論Ⅰ






臨床心理学特論Ⅱ
<三浦文子>

この講義では、人間性心理学を中心とした代表的な理論家・実践家の生涯、理論、方法について学ぶことを通して、心理臨床実践を行う上で必要な人間理解を深めることを目指す。また、人間性心理学的アプローチの事例についても取り上げ、ディスカッションを通して理論と実践をつないで習得することを目指す。





心理支援に関する理論と実践(臨床心理面接特論Ⅰ)
<田中志帆>

対象関係論に基づく心理療法(カウンセリング)の面接の導入から終結までの一連のプロセスについて学ぶ。治療プロセスで起こること、さまざま出会う課題に臨機応変に対応するための基軸を育てることを目指す。実際の臨床実践においては、自身の感性を研ぎ澄ましつつ、アセスメントをした上で治療の目的と契約の意味を考慮し、対応することが求められる。「こんな時どうしますか?」をテーマとしたロールプレイとグループ討議や精神力動的定式化を実際に行いつつ、実践力を高める。





心理支援に関する理論と実践(臨床心理面接特論Ⅱ)
<小林孝雄>

面接による対人援助方法のひとつである「カウンセリング」について、その基本的な理論、技法について理解する。知的理解にとどまらず、ロール・プレイなどの体験学習をとりいれながら体験的理解をめざす。対人援助者としての基本的な心構え、関わり方を身につけることをねらいとする。また、ケースの見立てやカウンセリングプロセスの考察ができるような枠組みを身に付けることも目的とする。





心理的アセスメントに関する理論と実践(臨床心理査定演習Ⅰ)
<布柴靖枝>

真にクライエントのためになる臨床心理査定とは?という問題意識を持ちつつ、クライエントが生きる内的・外的世界を理解し、全人的に「見立てる」ことの意義や方法について学ぶ。心理的アセスメントに関する理論と方法について、特に本講座では、バウムテスト、HTPPテスト、風景構成法などの描画法を中心に演習を通して学ぶ機会とする。





臨床心理査定演習Ⅱ
<浅野 正>

本講では、心理検査を中心とした心理アセスメントの方法を学習する。特に投映法、中でもロールシャッハテストを重視するが、それ以外の投映法検査(SCTや描画など)や知能検査(WISC-Ⅳ)も取り上げる。ロールシャッハテストについては、片口法と包括システム(エクスナー法)の両方を学ぶ。心理検査を通して、精神病理や病態水準を理解する方法も習得する。





臨床心理基礎実習
<名尾典子、田中志帆>

前半では、アイビイのマイクロ・カウンセリングのビデオの視聴・解説・ロールプレイを通して、臨床心理面接の基礎的技法を体験的に習得する。中間では、面接のプロセス(インテーク面接、面接初期・中期の問題、終結)、記録のとり方、事例報告の形式、倫理を学習する。後半では、本格的な面接に移行する際の中間的な面接訓練法として、試行カウンセリングを行い、事例検討会を通して、事例の見立てやケース・マネジメントについて体験的に習得する。





心理実践実習1
<布柴靖枝、池田暁史、小林孝雄、三浦文子>

大学院付属臨床相談研究所におけるインテークのカンファレンス・事例検討会に出席した後に、M1のみアフターカンファレンスを行い、振り返り作業を行うことで疑問点を整理し、事例理解の深化をはかる。





心理実践実習2
<布柴靖枝、池田暁史、小林孝雄、三浦文子>

大学院付属臨床相談研究所におけるケースについて毎週カンファレンスを行い、事例検討をしつつ、ケース担当者についてのスーパーヴァイズを臨床心理士の教員が行う。





心理実践実習3
<小林孝雄、布柴靖枝、谷口清、三浦文子>

大学院付属臨床相談研究所において、相談の申込受付から担当ケースへの支援計画の策定、支援の実施、支援の終了までについて、指導教員の指導を受けながら、心理に関する支援を要する者に対する実際の支援のあり方の基礎と概要の理解、実施方法の習得を目指す。





心理実践実習4
<布柴靖枝、池田暁史、小林孝雄、石橋昭良、田中志帆、名尾典子、三浦文子>

学内実習では大学院付属臨床相談研究所において、実際のクライエントのインテーク面接、カウンセリング、遊戯療法などを行い、学外実習では保健医療分野、福祉分野、教育分野、司法・犯罪分野、産業・労働分野における学外施設にて保健医療分野を含む2分野以上で実習を行う。





心理実践実習5
<工藤宏子、小原千郷、堀川聡司>

学外実習での経験をもとに、少人数でのグループ・スーパーヴィジョンを受け、実践的に学ぶ。





心理実践実習6
<穴井己理子、小原千郷、小柴孝子、松平友見>

学内実習での経験をもとに、少人数でのグループ・スーパーヴィジョンを受け、実践的に学ぶ。





臨床心理実習Ⅱ
<石橋昭良、小林孝雄、田中志帆、名尾典子、布柴靖枝>

学内実習の個別スーパーヴィジョンを受け、実践的に学ぶ。また、教員が担当するインテーク面接の陪席をすることによって、体験的に学ぶ。





心理学研究法特論
<岡田 斉>

心理学研究を行うに当たって必要な方法論の再確認とより深い理解がこの授業の目的である。心理学者が陥りやすいとされる盲点について講じることから出発し、最近話題となっている心理学研究法などを幅広く話題として取り上げ検討・討論する。





臨床心理学研究法演習
<高尾浩幸>

臨床心理学研究において近年採用されることが多くなってきた質的研究法について、その基本的考え方と技法を理解する。質的研究法のうち特に、グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)を取り上げる。実際にデータ分析に取り組み、分析手順を理解する。また、データ収集法として、半構造化面接の方法を取りあげる。半構造化面接にも、方法としての考え方と技法がある。分析に必要なデータを収集するには、訓練(練習)が必要である。面接および言語データ分析の訓練は、心理臨床実践に寄与する部分が大きいので、研究と臨床の橋渡しについても検討する。





人格心理学特論
<田中志帆>

本講議では、①精神分析理論をベースにした人格理解、アセスメントを行うことができるような知識の習得を目指す。②Klein派の理論について学ぶ。③実際の乳幼児観察やナーサリーの記録、母子分離に関するVTRの視聴を元に、心が生まれ心が育ち、人が人となってゆくプロセス学ぶ。さらに心理検査からその人となりを理解する・事例検討から理解を深める。④パトグラフィー(病跡学)を試みる、といった内容で臨床実践における幼児から成人までのパーソナリティ理解の力を高めることを目指す。





福祉分野に関する理論と支援の展開(発達心理学特論)
<谷口 清>

発達は世代の継承を果たすための個体のプロセスである。発達心理学は心の発達(精神機能形成)のプロセス、メカニズムを明らかにする科学である。この授業ではJ.ボウルビィ「母子関係の理論Ⅰ 愛着行動」等をテキストとし、その輪読を通して発達現象の問題、理論、方法に総合的にアプローチする。発達に関与する要因の洞察をふまえて、対人関係における不適応発生に適切に対応しうる能力を形成し、人間の福祉、幸福に関する基本的視点を習得すると共に支援の要点を学ぶ。





イメージ心理学特論
<岡田 斉>

イメージは認知、発達、臨床など臨床心理学に関わる主要な領域において欠くことのできない心的な現象である。この授業ではイメージに関する心理学的研究の流れと研究方法を知ることを主たる目的とし、さらに、その応用としての心理療法や心理テストなどを視野に入れて文献により理解をふかめていくことを目指す。





家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践(家族心理学特論)
<布柴靖枝>

発達心理学と臨床心理学を母体として生まれ、個と関係性、そして文脈(コンテクスト)、文化やパワー、ジェンダーの視点を取り入れて発展してきた家族心理学について包括的に学ぶ。家族システム理論、家族を理解するための鍵概念、家族ライフサイクル、家族を取り巻く臨床的諸問題とその支援の在り方について取り上げる。また、地域社会や集団・組織に働きかける心理学的援助に関する理論と方法を学ぶ機会とする。





人間関係と法
<花本広志>

法は社会で生じた紛争を解決する規範(ルール)である。また、人々の行動の指針となることもある。その意味で、法は人間関係を反映しているといってよい。この授業では、契約関係と法、夫婦関係と法、親子関係と法、高齢者と法、裁判員裁判などの法的紛争事例について検討することを通じて、法が人間関係をどのようなものと捉え、どのようなものとしてそれを実現しようとしているのか、人間関係という視点から、「法とは何か」について、受講者と一緒に考えてみたい。





司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開(犯罪心理学特論)
<石橋昭良>

犯罪心理学領域における非行臨床を取り上げる。非行臨床は、非行少年の更生を目的とした心理臨床的援助であり、臨床心理学のほか発達、教育、精神医学など人間科学の諸領域の方法を用いて実践されている。非行臨床におけるケースへの援助は、緊急の介入、ケースワークの視点、チーム対応など他の臨床領域とは異なった視点や対応が求められる。
本授業では、非行・犯罪をとらえる基本的視点や事例のアセスメント及び継続的援助の実践などについての理解を深める。





異常心理学特論
<高尾浩幸>

心理臨床において、重要な柱の一つである異常心理について検討を加える。具体的な事例を取り上げ、発達論的、家族論的、生理論的、疾病論的、人格論的、力動論的、社会論的、文化論的な観点から、多角的に考察を加えることで、臨床的な洞察力の向上を目指したい。





保健医療分野に関する理論と支援の展開(精神医学特論)
<池田暁史>

この授業では、特に保健医療の分野で心理専門職として働くことを考えている人たちに最低限知っておいて欲しい精神医学の知識を習得することを目指す。医師や患者を相手に働くということは、それなりの医学的知識が必要になるということを意味する。この授業では、精神医学の歴史、診断学、症状学、治療学といった総論から、気分障害や総合失調症など代表的な精神疾患の各論まで、誰からも後ろ指をさされなくてすむレベルの精神医学的知識を系統的に学習する。





神経心理学特論
<谷口 清>

神経心理学は大脳損傷に基づく言語、行為、認知などいわゆる高次神経機能の障害を対象とする。現在では脳損傷患者を対象とする臨床神経心理学のほか、正常被験者を対象とする実験神経心理学が発展し、脳と行動、脳と心の関係理解を図る神経諸科学の主要領域となっている。本講ではテキスト「脳科学の進歩」を通して脳と意識の関係を考究する。あわせて情報処理システムとしての人間(基礎神経学)、発達と脳(発達神経学)、生命活動と脳(ホメオスタシス)、感情と脳(大脳辺縁系)、知覚・認知と脳(大脳機能局在)、言語、行動と脳(臨床神経心理学)、ストレスと脳(自律神経系、免疫系)などをとりあげ心の神経メカニズムにアプローチする。





遊戯療法特論
<名尾典子>

本授業では、遊戯療法の理論と実践をロールプレイや事例検討などを通して体得し、遊戯療法を行うセラピストとしての構えを身につけることを目的とする。また、遊戯療法に関連する心理療法(箱庭療法・芸術療法他)については、体験学習を行い、自己理解及び他者理解をより深めることを目指す。





精神分析特論
<高尾浩幸>

精神分析とは、人間の心を、意識だけでなく無意識の世界を含むものとして探求する学問である。その対象領域は、異常心理に限定されることなく、日常的な人間経験を含んでいる。つまり、日常性と異常性を連続したものとして捉えるところに精神分析の特徴がある。このことから、精神分析を学ぶ過程において、自分自身の日常体験と分析概念を照らし合わせる経験が得られやすい。そこで、分析的なテキストを読み解き、分析概念を理解することによって、「自分の体験」と「学術用語」をつなぐ経験を実感し、人間経験に即した心理臨床の理解を深めたい。





産業・労働分野に関する理論と支援の展開
<幸田達郎>

産業・労働分野をとり巻く環境や、産業・労働分野における特有の問題を考える。産業・労働の場面で発生する心理的問題の前提となる企業の論理を検討するとともに、キャリアと能力開発といった問題についても考えていく。前半で問題が発生する背景についてビデオ等の実例をもとに、後半ではケース・スタディ形式で自分なりの回答を考え、ディスカッションを行なう。





家族療法特論
<布柴靖枝> *隔年開講

家族療法の基礎理論となる家族システム理論、および家族療法各学派の理論を学び、家族の構造、機能、発達面のアセスメントをして家族全体を支援する家族療法の実際について学ぶ。ロールプレイなどの実習も多く取り入れ、理論と実践を統合的に習得することを目的とする。





認知行動療法特論






教育分野に関する理論と支援の展開
<谷島弘仁>

学校をはじめとする教育分野においては、問題を抱えた児童生徒への当事者支援だけではなく、保護者、教師、学校組織、教育委員会等への関係者支援が求められる。また、医療機関や児童相談所等へのリファーが必要となることもあり、コーディネーターとしての役割を求められることも多い。そのため、授業においては、以下の点を目的として演習を取り入れながら講義を行う。
①学校や教育委員会の役割と機能について理解する。
②適応指導教室や教育センター、フリースクール等の機能と現状について理解する。
③教育分野において必要とされるアセスメントや介入の理論と方法について予防や危機介入を含めて理解する。
④関係者支援を行う上で必要とされるコンサルテーション、コラボレーション、コーディネーションの理論と方法について理解し、習得する。





心の健康教育に関する理論と実践
<吉田 悟>

うつ病は2030年に世界疾病負担が首位になると予測されている。このことは、世界中の国々において、感情問題の予防教育が、健康領域の最重要課題となることを意味する。さらに学校教育において、感情の教育(例えば、感情知能の育成、社会性と感情の学習)が世界中で重視されるようになってきた。本授業では、感情問題にエビデンスがある認知行動療法のうち、特に感情教育で活用しやすいREBT(Rational Emotive Behavior Therapy)と問題解決療法に焦点をあて、感情教育の理論と実践について解説する。





心理療法特論
<伊藤研一>

心理療法について、実践的に学ぶことを目的にする。心理療法において、クライエントに治療的な変化がもたらされる条件について、ジェンドリンはクライエントが「ことばにはならないが、身体に感じられている何か(フェルト・センス)に適切に触れている」ことをあげた。これを広義のフォーカシングと呼び、それが生じるための練習のコツを示した。これが狭義のフォーカシングである。セラピストにとってこのフォーカシングを身につけることはカウンセリング能力向上に大いに役立つので、その練習を行なう。

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