私は1年間ソウルにある韓国外国語大学に協定校留学していました。私の在籍する外国語学科では、2年次に1セメスター留学があり、アイルランドに留学する予定でしたが、コロナウイルスの流行でオンライン留学に変更になってしまいました。海外に住んで語学を勉強したいという思いと、第二外国語で学んでいたコリア語もしっかり話せるようになりたいという思いから、4年次での協定校留学を決めました。帰国後は就活と日本語教員養成コース1級取得のために卒業を1年延ばしました。
語学堂(大学付属の語学学校)は1年間に4学期あり、学期ごとに1級ずつ進級していきます。私は簡単な文法と単語は知っているけれど日常会話はあまりできなかったため、2級からスタートしました。授業は9時から13時までの4コマで、前半は文法、後半はリーディングの授業があります。学期ごとに中間テストと期末テストがあり、筆記テストの他にインタビュー試験と発表、5級からは討論試験も加わりました。また留学後半には韓国語能力試験(TOPIK)を受験し、一番上の級である6級に合格することができました。TOPIKのために単語や作文練習をしたのは語学力の向上に役立ったと思います。
学期ごとにクラス替えがあり、ヨーロッパやアジア、中東など様々な地域から来た留学生と出会いました。特に留学初期はお互い拙い韓国語でなんとか会話をしていましたが、一緒に成長していって話せることが増えていく喜びや留学生ならではの悩みを共有できたことで仲が深まっていきました。特に3級で出会った友人たちとは、クラスが変わっても一緒に出かけたりパーティーをしたりと交流が続き、帰国後も日本に遊びに来てくれて今でも連絡を取り合う仲です。
1年間の留学は長いようであっという間に過ぎてしまいました。大学生活全体を振り返ってみても、コリア語の習得だけに集中できたことはとても貴重な時間だったと思います。また語学学習だけでなく、韓国各地(チェジュ島、釜山、慶州、全州など)を旅行したことは良い思い出になりました。はじめは言葉が分からないために手続きなどで苦労しましたが、1年間海外で生活できたこと、そして語学を身につけられたことは私にとって大きな自信になりました。帰国後の就職活動でも興味を持ってもらえることが多く、1年卒業を延ばしてでも留学して良かったと思っています。留学に興味を持っている人には、チャンスのある大学生の間にぜひ一歩踏み出してほしいと思います。