日本語日本文学科 井上慧音さん

日本のことばと文化を学び、成長する

日本語日本文学科 井上慧音さん

日本語日本文学科に入ったきっかけや、興味のある授業について…

私が日文科に入ったきっかけは近代文学が好きだったことで、古典はあまり得意ではありませんでしたが、古典ならではの言葉遣いや表現方法、世界観に興味はありました。大学での古典の講義は、まさにそういった内容を扱うもので、持っていた苦手意識もいつの間にかなくなっていました。今では古典文学の魅力にすっかりはまり、もっと学びたいと思っています。

また、漢文学概論も楽しみな授業です。この授業では、さまざまな思想家の思想や作品について学び、その問題点について考察するのですが、中国の歴史などを深く知れば知るほど疑問点が出てきて、それを解決できるのでとても面白く感じます。

日本語日本文学科の特色ある行事は…

日文科には、一年の春学期に学科全員で受け、グループごとに一つのテーマについて研究し発表する、日本文化研究という授業があります。この授業では、研究テーマに関連する場所を実際に訪れる研修旅行があり、本来であれば、この時に宿泊するホテルで研究成果を発表します。私たちの代では、コロナのために実際に旅行に行くことはできなかったのですが、2023年度には日帰りで長野まで研修に行くなど少しずつコロナ以前の形へと戻ってきています。私もこのときにはオブザーバーの二年委員として同行しましたが、実際にその地に立つと、ここでなぜあのような歌が詠まれ、あの作品が描かれたのか…など、さまざまな思いをめぐらすことができ、とても良い経験となりました。そして、最後に自分たちの作った発表資料が一冊の本となるのですが、完成した本を手にしたときは何ともいえない達成感を味わうことができます。さらに、この授業では入学したばかりで知り合いもほとんどなく不安な中、同じテーマについて仲間と研究していかなければならないため、必然的にコミュニケーションもとれるようになりますし、大学での研究の基礎的な部分についても学ぶことができます。

将来の夢、そして、そのために頑張っていること…

私は、国語の教員になるため教職課程をとっています。生徒に教えるために必要な知識を身につけるだけでなく、国語教育とは何かといったことも学んでいます。そして大学の授業以外でも、いい教員とはどのようなものなのか、いい教員になるためには何が必要なのか、を考えるようにしています。また、日文科では教職国語基礎力テストという、教員採用試験の過去問が出るテストがあるのですが、そのテストに向けた学習も今力を入れて取り組んでいることの一つです。

今までお世話になってきた先生方に、自分が成長して教員となった姿を見せ、感謝を伝えられるよう、大学での日々の生活を頑張っています。


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