留学生の報告

長期留学

佐藤茜音さん

留学先:中国・華東師範大学

私は3年次の秋学期に中国の華東師範大学に留学しました。振り返ると、留学はあっという間に終わりを迎えてしまいましたが、私にとってはかけがえのないものであったと思います。

留学は、始まりからスムーズに進んだわけではありませんでした。X2ビザ(中国短期留学ビザ)が再開されるかも分からない状態から、出国前には寮の問題、飛行機の遅延などのハプニングがあり、その当時の自分が不思議に思う程よく冷静に対応することができていたなと自分自身、感心してしまいます。中国に到着して初めは、現地の人の話が全く聞き取れずコミュニケーションを取ることが困難でした。授業が始まると、全てが中国語でも不思議と先生の話が理解でき、クラスメイトとコミュニケーションも取れるようになっていました。

また、言語力だけではなく、中国の良いところ悪いところも理解を深められたと思います。街中の中国人は周りの目を気にしない、自分は自分、他人は他人という面があるように感じます。でも困っている時は助けてくれ、仲良くなるとお話を沢山してくれて、そんな人柄や人情がとても温かく好きになりました。日本にいると他人の目を感じたり考えたりしてしまうことが多かったのですが、中国ではそれらを感じることがなくストレスフリーでいられたと思います。逆に、日本の良いところも改めて知ることができ、海外での日本の文化の知名度に驚かされました。この留学中に、上海観光スポットだけでなく、桐庐や蘇州そして西安などの地域に旅行に行きました。兵馬俑などを実際に見て、壮大さに圧倒され、改めて中国の広大さを感じました。

この留学は、私にとって挑戦でした。以前から海外に留学してみたいという気持ちは持っていましたが、実際に現実にするという勇気はありませんでした。今まで流れに沿って時間の進むままに過ごしていたので、見てきた風景が変わる生活は新しくて、私にとってこの5ヶ月は毎日が新鮮でした。素敵な人たちに出会い、将来の選択肢が多様であることを知ることができました。そして、多国籍の友人と知り合うことができ、中国だけでなく他の国の文化についてもより興味を持つようになりました。今後もこの経験を忘れずに過ごしていきたいと思います。

最後に、この留学で関わってくださった全ての方々にとても感謝しています。ありがとうございました。


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