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Graduate student

鈴木真蒔さん「SNSを利用する他者の「まなざし」がデモを支える?」

2015年夏、国会前は安保法制反対デモに参加する人々の熱気で埋め尽くされた。人々はなぜ国会前に足を運ぶのか。あそこで起きていることは一体何なのか。何があのデモを支えているのか-。

私が、国際学研究科に進学したのは、以前から個人的に参加してきた社会運動、特に「デモ」という社会現象を今度は研究を通じて理解したいと思ったからです。

近年日本で起きた大規模なデモとして、2011年3月11日の東日本大震災と原発事故に端を発した反原発デモがあります。奇しくも、この2011年は世界で同時多発的にデモが起きた年でもあります。そこで共通していることが、デモのあらゆる場面でSNSが用いられていたことです。デモ=demonstrationとは、元来「見せる」ことを主眼とした集合行為です。それが現代では、SNSを媒介にしてその性質をより一層深化させ、ヴァーチャルな空間で他者から「見られる」ことによって成り立っているのではないか、ということを明らかにしたいと考えています。

国際学研究科は、少人数なので様々な設備が不自由なく使え、また院生室も広々と利用することができます。ほとんどの院生が先生とマンツーマン指導なので、研究の面でも心強いです。さらに神奈川県の学術交流協定制度を利用すれば、他の大学院の授業を履修することもできます。