Graduate student 院生の姿
岩野温子さん「ホノルル・フェスティバルとShare your voiceに参加して」
私は、2014年3月7日から9日に開催された第20回ホノルル・フェスティバルに参加してきました。
ホノルル・フェスティバルとはハワイと日本双方の人々が旅行を通じて相互往来するだけでなく、お互いの歴史と文化をさらに深く知り、心と心つなぐ草の根レベルでの真の交流を広げるという趣旨のイベントです。日本各地のお祭りをはじめ文化・芸能並びに武道・スポーツ、手芸などの様々な交流を通じて日本とハワイの交流を更に深めるために毎年開催されています。また、日本やハワイの人たちだけでなく、世界各国から訪れる人々がこのフェスティバルを通じて日本とハワイ、更に太平洋地域の文化にふれることのできる場となっています。
最終日にはクライマックスとしてパレードや長岡花火など盛大なフィナーレを迎えます。たくさんの人が沿道からパレードを見て、最後にはワイキキビーチを埋め尽くすほどの人が長岡花火を見上げ、3日間の第20回ホノルル・フェスティバルは幕を閉じました。
このホノルル・フェスティバルに参加しようと思ったきっかけは、そのようなホノルル・フェスティバルの趣旨にとても興味を持ったからです。年間約100万人を上回る日本人がハワイに訪れていること、またその日本人や各国の旅行客を受け入れているハワイの魅力について関心があり、今回ホノルル・フェスティバルに参加しました。
私たち(岩野、学部生の関かおりさん、江澤まりんさん)が参加したのは"Share Your Voice"というプロジェクトで、カピオラニ・コミュニティー・カレッジ(KCC)の日本語クラスの学生と一緒に、ホノルル・フェスティバルを実際に体験し、そこで行われていることや自分達の体験をライブストリーミングで世界中の人々に発信しました。様々な国の人たちが集まるホノルル・フェスティバルで日本文化を伝えるだけでなく、異文化を体験し理解する機会にもなりました。
カメラやマイク・ミキサー、インタビュー、通訳、ディレクターなど役割分担をし、チームごとに各ブースを回り、取材交渉からインタビュー、撮影まで自分達で主体性を持って取り組みました。何をどのように撮るか、そのブースの魅力を引き出すためにどのようにインタビューをするのか等、情報を伝える難しさを実感しましたが、経験を積んで慣れてきたころにアイディアを出し合ったり、このプロジェクトに参加している学生同士やスタッフの方とのコミュニケーションがとても重要だということに気づきました。
このプロジェクトに参加したことで、ハワイの文化、そして太平洋地域の文化に触れることができただけではなく、日本の文化を紹介することができたことは、文化について改めて考える機会となりました。というのも、こんなにも日本の文化が親しみを持たれていることに驚きを感じたからです。折り紙や書道のブースで現地の子供たちが体験していたり、メイン会場ではボンダンス(盆踊り)の時間に多くの人が一緒に円を作って踊ったりしていました。私自身、日本以外でボンダンスを踊ることになるとは全く想像もしていませんでした。このような日本文化の浸透が、日本人観光客がハワイに親しみをもてたり安心感を抱いたり、再び訪れたいと思う魅力の一つになっているのではないかなと考えます。また、日本人にとってハワイ文化が身近なものになっているということも、ハワイに訪れる日本人旅行者が多い理由にあるかもしれません。このように相互の文化交流が今後も続いていくことを期待するとともに、自分自身もこの経験を活かし学んでいきたいと思います。
第20回 ホノルル・フェスティバルHP