島嶼県である沖縄における幸福感に関するデータ収集
2025年8月26日
大学院の共同研究において「島嶼県である沖縄における幸福感に及ぼす心理学的要因の検討」に関する調査研究のデータ収集を名護市にて、人間科学専攻の石原俊一と宮田浩二が実施しました。
(左から地域力推進係長 比嘉隆次様、課長 玉城利和様、石原、宮田)
名護市役所名護市地域経済部 地域力推進にてデータ収集を行いました。
名桜大学人間健康学部 特任教授 前川美紀子先生のご協力で、名桜大学にてデータを収集させて頂きました。
本研究調査にあたって、協力をしていただいた地域力推進の皆様、名桜大学の前川美紀子先生と研究について討論ができ、大変有益な研究出張になりました。
健康教育演習
人間科学専攻では、修士1年生の選択科目として、春学期に「健康教育特論」秋学期に「健康教育演習」(ともに担当 石原俊一先生)が開講されています。
「健康教育演習」では、春学期の「健康教育特論」の理論的背景を基に、越谷市の清和地区や平方東地区の老人会である「さわやか広場」で、高齢者に対する健康教育の実践を行っています。2007年の開講から本年にいたるまで継続していることで、大学院と高齢者の方々との繋がりも深まっています。
理論に説明することは、ある意味で非常に簡単でありますが、一般の方、それも高齢者に理論から離れず、しかしわかりやすいプレゼンテーションをすることは、非常に難しいことです。この経験によって、院生は健康教育の理論と実践を本当の意味で理解できると思います。
ビジネス心理学特論
人間科学専攻1年生の選択科目として秋学期に「ビジネス心理学特論」(担当 益田勉先生)が開講されています。ビジネス心理学はビジネス現場で実践できる心理学を目指し、心理学と経営学(組織行動論)との学際的な色彩をもつ領域です。組織運営の実践的工夫と学術的な研究視点との両面に関わるテーマですので、テキストや先行研究からの学びのみでなく、専門雑誌や新聞などから現場の課題を読み解くことも必要になります。
この科目は、教室の中での院生同士の議論だけでは理解が得にくいケースが多いので、働く組織人とふれあう機会を通じて現実の課題を掘り下げます。企業で働く方をお招きして現場のお話を伺ったり、企業を訪問して働く現場を見学し、その経験を踏まえて学内でディスカッションしたりします。
自身の研究を進める上でも、将来社会に出て働く自分自身を考える上でも、こうした機会や経験を通じて視野を広がることが期待されます。
この写真は、企業で働く人から目標管理の現実についてお話を伺い、ディスカッションする一コマ。画面右の2人は、ある企業で現実の上司・部下関係にある。
児童福祉特論
人間科学専攻では、修士1年生の選択科目として、秋学期に「児童福祉特論」(担当 櫻井慶一先生)が開講されています。
この講義では、年度や受講生の学術的関心によって中心となるテーマは異なりますが、保育の権利や公的な保育の権利保障、貧困児童と社会的排除の問題などを取り上げ、現代社会で保育および児童福祉が抱える問題を多面的に検討しています。保育所訪問や福祉現場でのインタビューをおこなったり、関連した研究テーマについての討論をおこなっています。
2015年度には、社会的排除の問題の学習を深める契機になるよう、受講生は教員と共に東村山市にある国立ハンセン病資料館を訪問しました。