「心理実習」とは、日本初の心理職の国家資格-公認心理師の受験資格を得るために必要な学部で学ぶべき科目のひとつです。臨床心理学科では、4年次に「心理実習」として、学生が医療・教育・福祉領域などの外部機関で合計80時間以上の実習を行います。

今年度は臨床心理学科の学生28名が、春からそれぞれの外部実習先へ赴きました。そして、12月9日に全員が集まって、実習の総仕上げである全体事後指導を行い、すべての実習を無事に終えました。

実習開始当初の学生の表情は、期待と緊張・不安が入り混じった複雑なものでした。しかし、実習を終えたこの日の表情は、皆、イキイキと力強く、落ち着いたものへと変わっており、実習先での経験を通して成長したことがうかがえました。実際、学生同士で実習の振り返りを行ったところ、「臨床の現場に身を置くことで、これまでの講義や演習での学びが深まった」「現場の公認心理師や多職種のスタッフの皆さんが、利用者や患者さんひとりひとりに温かく目を配り、それぞれに合ったかかわり方をしていることに感銘を受けた。自分もああいう心理支援ができるようになりたい」「現場で活躍する公認心理師や多職種の姿を見て、学びへのモチベーションがさらに上がった」「貴重な実習の場を提供してくださった外部実習先のスタッフの皆さん、利用者・患者さんに感謝している」など、実習経験が大きな学びと手ごたえにつながったことが話されました。

公認心理師を目指す学生たちは、この心理実習での貴重な経験を胸に抱いて、さらに大学院での学びへと歩みを進めていきます。
Copyrightc Bunkyo University Faculty of Human Sciences. Allrights Reserved.