外国語学科

1セメスターの海外留学で、多言語多文化社会を経験し、自らの可能性を拓く

外国語学科 倉又隼さん

文学部外国語学科での主な学びや活動の特長について教えてください。

私が所属しているのは、外国語学科です。大学生活4年間を送る中で、短期留学(3~4ヶ月間)に参加すること、英語の運用能力を伸ばすとともに、第三言語の学習をするという特徴を持っています。多くの国の文化、言語に触れながら国際的な視点をもって、物事について考えていく力を育む学科です。

第三言語の学習は、中国語、コリア語、フランス語、ドイツ語の4言語の中から1つを選択し、日常生活に必要な表現からフォーマルな表現まで学習します。

短期留学留学では2年次に3~4ヶ月間、海外もしくは国内の英語教育機関で学びます。英語運用能力はもちろん、海外の社会や文化、日本で生活した間には感じなかった自分の強み、内面、新しい自分を見つけることができる貴重な体験です。

短期留学で得られることはどのようなものだと思いますか。

短期留学に参加することで、以下のような違いが出てくると考えています。

  • 短期留学を通して、第三者視点での自分自身の秀でているところ、弱点、性格などの、新たな自分を見つけることができる。
  • 日本の文化、考え方とは違う海外での生活、留学先での現地の方や他の地域からの留学生とのかかわりによって、新たな視点での物事の考え方が身につき、多面的な思考力が育まれる。
  • 英語に囲まれた生活に浸るので、英語でのコミュニケーション力が全体的に上がるのはもちろん、他人と関わり合いから、学べる日常での文化の多様性、細かな言語表現のニュアンス等が学習できる。
  • 海外で家族から独立して長期間生活すること、さらには海外という慣れない環境下で自分で物事を計画して行動することで、「自立心」「行動力」が培われる。
「英語学習」について気づいたことがあるとのことですが、どのようなことでしょうか?

日本人は英語が話せない人が多く、話せてもカタコトであり、第二言語が英語である他の地域の人たちとの差が大きいのではないかと留学前は考えていました。しかし、留学先でのクラスで日本人の方が、英語力があることに気づきました。日本では文法、単語の習得に重きを置いた英語教育が行われているため、「読めるが話せない」という人が多い訳ですが、対照的に、他の多くの国の教育では、積極的に話すことが推奨され、一見流暢に話せるけれど、文法、単語が十分ではないため、簡単な単語で簡潔な文を話しているという印象を受けました。

ここで私は、自分に必要なのは英語を学問として学びことではなく、英語を実践的に話し、聞く機会を増やすことだと思い至りました。「積極的に色々な人と英語で会話する。英語を使ってコミュニケーションを成立するように学ぶ。」という考え方に変わりました。おかげ話すことについては英語で話すという抵抗感がなくなり、聞くことに関しては、「英語⇒日本語」という風に、日本語に1回落とし込んでから理解するという手順を踏むことなく、「英語⇒英語」つまり英語で聞いたことを、そのまま理解する方式に切り替わりました。これによって、英語という言語について理解が深まった気がしています。

短期留学を経験して自分自身が何か大きく変わったことがありますか。

留学前は留学のことで頭がいっぱいということもあってか、帰国後の将来について深く考えてはいませんでした。自分はこういう職に就きたい、自分の強みを生かして世界に貢献するにはどうすべきか、など、未来に対する考えが浅く、漠然としていました。しかし、留学後自分のやりたいこと、自分がこの世界に貢献できること、自分にしかないことなど、多くの未来について考えが明確になり、将来自分が望む職業に就くために、就職活動に励んでいます。

留学は英語を学ぶというのが大きな目的なのはその通りですが、それよりも自分について、また自分自身に、いつの間にかへばりついていた「常識」と思っていた考え方を見直すことできるという大きな機会だと思います。「自分を探しに海外に行く」という言葉がありますが、まさに本当に自分が思っていたこと、望んでいたことが、留学先での経験を通してはっきりしてくる、見つけられると思います。


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