文教大学大学院 人間科学研究科

2024年度の学外実習先の体験の中から、働く人のメンタルヘルスケアを行っている株式会社パソナセーフティネット様(産業・労働分野)での見学実習についてご報告させていただきます。

心理職の国家資格である「公認心理師」の受験資格を得るために必要な大学院科目の中に、「心理実践実習」という実習に関する科目があります。「心理実践実習」における学外実習は、実習先の現場にて体験的に学ぶことができる大変貴重な機会です。「心理実践実習」では、主要5分野(保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働)のうち3分野以上の施設において、実習を実施することが望ましいとされています。本大学院の臨床心理学専攻でも、5分野のうち3分野以上の施設にて学外実習(長期実習・見学実習)を実施しております。

2024年9月6日に、院生3名を対象に、株式会社パソナセーフティネット様(産業・労働分野)にて以下の実習プログラムを実施していただきました。第1部では、電話相談窓口をテーマに、電話相談室の見学をさせていただき、実施されている内容や体制、その意義についてご講義いただきました。第2部では、EAP(従業員支援プログラム)のサービス、ストレスチェック、職場環境の改善についてご講義いただき、産業心理職による人事コンサルテーションのポイントについてご解説をしていただきました。最後に、パソナセーフティネット様が2024年8月、第31回産業精神保健学会でポスター発表された内容についてもご紹介していただきました。見学した院生からは、実際見学して産業分野で心理師として働くイメージが膨らみ興味が強くなった、具体的にどのような業務を担当されているか直接お話をうかがうことができ将来のキャリアを考える上で大変貴重な経験になった等の感想がありました。

本大学院人間科学研究科は、今後も積極的に心理専門職をはじめ次世代を担う専門家・研究者の育成に取り組んで参ります。

《学外での見学実習の様子》

※2024年度・株式会社パソナセーフティネット様にて(産業・労働分野)

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