グローバル化時代の今だからこそ、みずからアイデンティティである「日本」を理解することには重要な意味があります。本学科では、「ことば」と「文化」の2つの視点から我々の文化を探求し、豊かな言語表現を学習。ことばのスペシャリストに必要な創造的な言語力を習得していきます。
専門科目は「日本語学」「日本文学(近現代文学)」「日本文学(古典文学)」「漢文学」「書道」「国語科教育」の6つの分野を柱として構成されています。1年次の基礎から4年次の専門領域まで、段階的に積み上げていき、また、演劇・映画などの多様な表現や民族・生活文化へと、関心領域を広げていきます。グローバル化された現代社会において、外国の言語や文化を学ぶことはもちろん重要ですが、同時に自国のことばを使いこなし日本文化を理解することも、よりよく生きる基盤となります。 日本語日本文学科では、有能な国語教員を育成するとともに、ひろく社会で日本語を活用できる能力を持った優れた人材を育成したいと考えています。
日本文化研究という授業の一環でおこなわれる宿泊研修セミナーでは、班ごとにテーマを設定し、事前調査をおこなった上で研修旅行へ出かけ、文学にまつわる名所旧跡の見学や発表会をおこないます。大学生として必要な、調査、考察、発表の基礎を修得するとともに、学生や教員との親睦を深めることができます。また、研究基礎演習では、少人数のクラス編成で、問題発見から解決のプロセスまでを学び、調査、分析、発表など、たんなる知識にとどまらない実践的な学びを重視している点が大きな特色です。
日本語日本文学科の学生は、入学と同時に文教大学国文学会の会員となり、教員や助手の協力のもと、文教国文学会の運営に携わります。学術雑誌『文教国文』の発行のほか、能や歌舞伎、人形浄瑠璃など伝統芸能の鑑賞教室、文学散歩などの諸活動、また、講演会、現職教員による教育研究集会、大学院生による研究発表会、卒業論文発表会など、年間を通じて多くの行事があり、授業外でも学問の世界に触れることができます。