授業紹介

「図書館概論」

司書課程の導入科目として、図書館の機能や社会における意義や役割について広く学びます。図書館の歴史や現状、図書館の種類と役割、知的自由と図書館など、理念的な背景を知ることによって「司書の視座」を身につけます。
たとえば、ひとくちに図書館といっても、都道府県立・市区町村立の公立図書館や学校図書館だけではなく、国立国会図書館、私立図書館、専門機関や企業の図書館のほか、病院や刑務所などに設置された図書室もあります。さらには海外の図書館や類縁機関の動向を学び、図書館への理解を深めます。

「情報サービス論」「情報サービス演習I・II」

図書館では、司書が利用者にかわって調べ物をする「レファレンスサービス」を提供していることをご存知でしょうか。Googleなどのサーチエンジンで検索できるのは、インターネットのごく一部の情報(表層ウェブ)のみです。「情報サービス論」や「情報サービス演習I・II」では、深層ウェブにある多様なデータベースや紙の情報を駆使して、迅速に信頼性の高い情報を提供するための方法を学びます。
必要な情報を効率よく探して整理する能力は、大学のレポートや卒論はもちろんのこと、社会人になってからも活用できます。

「図書館制度・経営論」

図書館を適切に運営するためには、図書館に関連する法令や経営に関する知識が欠かせません。法律の読み方や著作権法などは、社会生活を送る上での基礎知識としても重要です。図書館は無料で利用できるため、経営とは馴染まない印象があるかもしれませんが、多くの予算が費やされているため適切な経営が必要です。
図書館を運営するなんて、先のことだと思われますか? 日本の公立図書館では、20代の館長も登場しています。この科目は「新任図書館長研修」の内容と重複することが多いため、履修生は「図書館長」としてさまざまな論点について議論します。


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