コース案内

情報のエキスパートを育てる実践的なカリキュラム

文教大学の図書館司書養成コースは、実践的な学びを大切にしています。講義や演習で学んだ知識や技術が図書館の現場でどのように活かされているのかを「図書館実習」で体験し、文教大学付属図書館に設置された「司書課程コーナー(STARBOOKS)」は、履修生が選書や広報に関わっています。また、図書館の業務や運営にはICT(情報通信技術)の活用が欠かせません。パソコンが苦手な人でも楽しく学べるように、段階を追って習得していきます。
図書館司書養成コースは文学部と人間科学部を対象としています。グループワークでは、それぞれの学部で学んだ専門知識を活かしたアイデアが出され、より深い学びにつながっています。

図書館実習

司書課程の開設当初から文教大学越谷図書館にご協力いただき、図書館の現場で実習を行っています。
普段は目にすることのできない専門業務の現場で、さまざまなテクニカルサービス(選書・発注・受入・目録・分類・装備)の担当者から説明を受けます。また、書架整理など司書の仕事を体験することによって、司書課程で学んだ知識や技術の意味を実感することができます。
質疑応答では、毎年、時間が足りなくなるほどたくさんの質問が寄せられます。

司書課程コーナー(STARBOOKS)

司書課程で学ぶ内容を紹介し、図書館や司書への興味を喚起するために、文教大学付属越谷図書館の地下1階に司書課程コーナー(通称「STARBOOKS」)を設けています。コーナー名称は、履修生によるグループワークと投票によって決定しました。
STARBOOKSは、司書課程で学んだ内容の実践の場としても機能しており、履修生が選書を行ったり、資料を紹介するためのPOP作成やオンライン書評の執筆を行ったりしています。
コーナーの資料(蔵書)は、履修生と図書館情報学の専門家による選書で決定しました。履修生は、まず、「図書館情報資源概論」などで学んだ知識に基づき選書を行います。続いて全員で投票を行い、上位の資料を所蔵しました。図書館情報学の専門家(研究者や現役の図書館員)にも選書を依頼し、そこから司書課程担当教員と図書館の担当者が蔵書を決定しました。STARBOOKS設置後も、履修生による選書に基づき随時資料を更新しています。他者が選んだ資料やその理由を知ること、利用者に資料をわかりやすく紹介すること、そして自分たちが選んだ資料が借りられていく体験などを通じて、司書のマインドを身につけていきます。

情報通信技術(ICT)の活用

図書館司書は数十万から数千万単位の資料をコンピュータで管理し、多種多様なデータベースを扱います。AIを活用したサービスも開始されていますし、広報や電子書籍の貸出サービスにはデバイスやSNSなどの理解と活用が欠かせません。
毎年、「本が好き、でもパソコンは苦手」という履修生もいますが、演習科目では基礎から丁寧に指導します。表計算ソフトやプレゼンテーションソフトの基本的な使い方やプログラミング、ウェブサイトや動画を作成する技術が身につきます。
また、インターネット上の情報資源や検索技術は日々アップデートされています。膨大な情報源から信頼性の高い情報を迅速に探し出し、評価し、整理して提供する能力は、大学での学びや社会人になってからも役立ちます。


×