10月25日(火)に湘南キャンパスにて、令和3年度(第76回)文化庁芸術祭のテレビ・ドキュメンタリー部門で最高賞の大賞を受賞した「たゆたえども沈まず」を監督した遠藤隆氏(テレビ岩手 報道特別プロデューサー)による特別講義『NNNドキュメントは系列局の甲子園』が開催されます。
「たゆたえども沈まず」は、震災直後から取材してきた1850時間分の映像をまとめて東日本大震災の記憶と教訓を伝えようと制作された作品です。
76年間におよぶ国の芸術祭の歴史のなかで、東北地区のテレビ局が大賞を受賞するのは初めてのことです。
情報学部メディア表現学科 竹林紀雄教授は令和3年度(第76回)
▲文化庁芸術祭贈呈式での遠藤氏と竹林教授(令和4年2月15日)
<竹林教授のコメント>
NHKや民放各局から渾身の代表作品が集う文化庁芸術祭の参加作品は傑作ぞろいです。そのなかで遠藤隆氏が演出をされた「たゆたえども沈まず」は傑出していました。被災者の人生を丹念に追い、誠実な視点で人間を描くなかから私たちが生きる意味を問いかけてきます。この作品を最高賞の大賞とする審査に迷いはありませんでした。メディア業界をめざす人だけでなく、より多くの本学生に遠藤先生のお話を聞いていただきたいと思います。
特別講義の詳細は以下の通りです。
<特別講義 遠藤隆氏『NNNドキュメントは系列局の甲子園』>
【日 時】
10月25日(火)14:50-16:20(3時限目)
【会場・形式】
湘南キャンパス・対面
【対 象】
本学の全学部生
【特別講師】
遠藤隆 氏
(テレビ岩手 報道特別プロデューサー)
【講義概要】
遠藤氏は1987年1月にNNNドキュメントデビューし、以来35年間で44本の作品を制作してきました。この番組は日本テレビ系列の30局が切磋琢磨して制作し続け、52年が経過しました。今回の講義ではドキュメントを元に作った「たゆたえども沈まず」とNNNドキュメント制作の過程や舞台裏を紹介します。
【講師プロフィール】
1956年5月9日東京都生まれ。1981年3月岩手大学人文社会科学部卒業。4月テレビ岩手に入社し1987年NNNドキュメント'87「両手に力をください」でドキュメントデビュー。その後、数多くの番組を手掛け、数々の賞を受賞。2008年報道局次長兼報道部長。2011年3月の東日本大震災発災では取材・放送の陣頭指揮をとる。2012年編成技術局長を経て2016年5月に定年退職。その後も契約社員として番組を手掛けながら2019年には25年に渡り酪農大家族を取材したドキュメンタリー「山懐に抱かれて」を制作。文化庁芸術祭優秀賞受賞。2021年製作の「たゆたえども沈まず」は文化庁芸術祭大賞受賞。現在は報道制作局報道特別プロデューサーとしてドキュメンタリーの制作を続けている。
【聴講希望・問い合わせ】
情報学部メディア表現学科 竹林紀雄教授
メール:noritake@bunkyo.ac.jp
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