本展は映像教育で実績のある全国の芸術系大学や映像教育機関が参加する映像作品展です。全国各地で開催された本展もコロナ禍でオンライン開催が続きましたが、今回は、名古屋会場では対面での開催となります。本学で本作品展の作品推薦者をつとめる竹林紀雄教授による選考の結果、本学代表作品として、メディア表現学科4年生の加藤美優さんと高田歩実さんの2作品を本学代表作品として出展しています。
名古屋会場は、12月2日(土)、12月3日(日)に愛知芸術文化センターで開催される「ムービング・イメージ・フェスティバル / MIF 2023」のプログラムとして実施します。
各校20分以内(2作品以内)又は30分以内(1作品)で選抜された作品の上映と、近隣の芸術系大学や映像系専門学校より選出した特別上映プログラム、参加校教員等による公開トークを予定しています。入場無料です。
詳細は以下の通りです。
名古屋会場:ムービング・イメージ・フェスティバル(MIF)2023 共催
【日時】
2023年12月2日(土)、3日(日)
【会場・形式】
愛知芸術文化センター 12階 アートスペースA
【アクセス】
地下鉄東山線または名城線「栄」駅下車、オアシス21経由にて徒歩3分
名鉄瀬戸線「栄町」駅下車、オアシス21経由にて徒歩2分
【入場料】
無料
【関連リンク】
Moving Image Festival
本学から出展する作品
- 『咆哮せよ。』10分01秒/デジタルHD/2023年制作
制作者:加藤美優 (竹林ゼミ4年生)
「誰しも表には出さない内に秘めたものを抱えている。最近、精神疾患で休養する芸能人や命を絶った方のニュースをよく目にする。それほど、現代社会では気持ちを吐き出せない人が沢山いる。「咆哮」は、獣が吠えたける事を指す。高々と吠える獣は一見強そうに見えるが、時には「助けて」と叫んでいるのかもしれない。」(加藤美優さん)
- 『群れからはぐれたハイエナ』 10分00秒/デジタルHD/2021年制作
制作者:髙田歩実 (竹林ゼミ4年生)
「この作品では誰かに関心を持たれることの意味を描きました。私は大学入学時に友達が出来ず一人でいることが多く、グループに属せない自分に嫌気が差し孤独を感じていました。孤独感や空虚感は誰もが感じたことがあると感じ、それでも自分を必要としてくれる群れは必ずどこかにあるということを伝えるべく制作しました。」(髙田歩実さん)
竹林紀雄 教授のコメント
観客が時間と空間を共有するシアターでの対面開催を待っていました。それぞれの教育機関で映像制作に励む学生同士が、互いの作品を観る機会を増やしていくことは大事です。同時に、この作品展の開催趣旨でもありますが、上映される作品を通して、今日的な問題意識の差異や共通性を見出し、見識を深めていく、そのような交流の場となることを願うものです。また、それらの出来事が一つの刺激となって、映像表現の裾野が少しでも広がり、奥行きを持つようになることを願っています。
その他の最新の教育・研究