12月9日に開催された「第19回情報システム学会 全国大会・研究発表大会」のポスターセッションにおいて、情報学部情報システム学科3年生による2チームの研究成果が優秀ポスター賞を受賞しました。
本大会は、情報システム学会によって年に1回開催される学術イベントであり、第19回を迎える今年は文教大学湘南キャンパスで開催されました。
当日は、ポスターセッションにおいて計23件(内、文教大学から7件)の研究成果が発表され、多くの来場者による質疑応答を通じて活発な議論が行われました。
最後の表彰式では、最優秀ポスター賞1件、優秀ポスター賞4件が発表され、本学からは筆頭著者である情報システム学科3年生の土屋悠斗さんと、石田頼紀さんがそれぞれ優秀ポスター賞の表彰状を受け取りました。
発表および受賞の内容は、以下の通りです。
<優秀ポスター発表賞>
【題目】
Scratchのプログラミング学習における画像処理技術を用いた採点支援システムの開発
【発表者】
土屋悠斗、柴田怜、田面大輝、千々岩水葵、富田真光、西川竜雅、池辺正典教授、佐野昌己教授、櫻井淳講師
【内容】
2020年度に必修化された小学校のプログラミング教育では、プログラミング的思考を育むために、各教科などにプログラミング体験を取り入れることを狙いとしている。こうした背景から、児童を対象としたプログラミング学習を実施するパソコン教室が注目されており、ビジュアルプログラミング言語のScratchが広く活用されている。そこでは、プログラミング検定に準拠した模擬試験を用いて講師が手動で採点しているが、作業負担や採点ミスが生じる問題がある。そこで、本研究では、画像処理技術を用いてScratchの採点作業を支援するシステムを開発する。
<優秀ポスター発表賞>
【題目】
自律走行ロボットを用いた観光農園の広報支援システムの開発
【発表者】
石田頼紀、荒木菜摘、大杉優誠、川村和、広滝英司、藤本凌汰、池辺正典教授、佐野昌己教授、櫻井淳講師
【内容】
近年、我が国では、農林水産省の基本計画に基づき、観光農園や農家レストランの経営といった6次産業化を推進している。一方で、コロナ禍の影響などが起因して観光農園における2020年度の総販売金額が減少するなど、来場者数の減少が深刻化しており、SNSを活用した顧客獲得のための広報活動が注目されている。そこで、本研究では、自律走行ロボットにより農園内で自動撮影された写真群から、AIを用いてSNS映えする写真を自動抽出することで、観光農園の広報活動を支援するシステムを開発し,その判定精度を検証する。
今回の受賞における受賞記は、以下のサイトをご覧ください。
ISSJ2023 第19回 情報システム学会 全国大会・研究発表大会公式サイト
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