News

2020.08.31
お知らせ

2020年度秋学期授業開始に向けて(教務委員長メッセージ)

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • LINEでシェア

 先日、本学ホームページ上でお知らせしましたとおり、文教大学は、秋学期の授業も原則としてオンラインで実施することとしました。ただし、対面授業が望ましい科目については、感染防止策を十分に講じた上で、学生のみなさんにキャンパスへ登校していただき、対面で授業を実施することとしました。
 対面で実施する授業についても、遠隔地に居住している学生や本人及び家族に重症化リスクが懸念される等、事情のある学生については、オンラインのみの受講も可とするように手配します。このような場合でも成績や単位取得の面で学生の不利益にならないよう配慮しますので、安心してください。

 授業の実施方法については、学生のみなさんも様々な思いを持っていることだろうと推測します。春学期のオンライン授業が学生のみなさんの多大なる努力と忍耐によって成立していたことを私たち文教大学の教職員はよく知っており、みなさんに心の底から感謝しています。それにもかかわらず、本学が秋学期もオンラインを中心に授業を実施していくということを決定した理由と、秋学期授業開始に向けて学生のみなさんに協力していただきたいことについて、以下にお伝えします。

 文教大学を含めた多くの大学がオンライン授業を継続しているのは、学生や教職員の生命と安全を確保するためであるとともに、社会全体の防疫に協力するためです。小学校や中学校、高等学校以上に、大学あるいは大学生が通常どおりに活動することで、大学生のみなさんの間で感染を引き起こし、ひいては社会に感染を広げるリスクを高める恐れがあります。主たる理由は次の3点です。

①大学では授業ごとに学生が教室を移動し、受講者集団が組み変わります。また、小中高の学級規模上限の2倍を超える80人以上の授業も珍しくありません。つまり、大学構内で学生は様々な場所に移動し多くの人と接触します。このことは学内での学生間の感染リスクを高めます。

②大学生は高校生までに比べて活動の自由度が高まります。大勢で集まって課外活動を行ったり、会食をしたり、時にはお酒を共にしたりといった、普段であれば大学生らしい行動が学生間の感染リスクを高めてしまいます。

③多くの大学生は、高校生以下の児童・生徒に比べて、通学のために公共交通機関を使って長距離を移動します。またアルバイト等の社会的な活動も増えます。そのため、学生本人の感染リスクだけでなく、学生が広い範囲にわたって他の人に感染させてしまうリスクが増大します。

 このような事情や社会情勢を踏まえ、文教大学は秋学期も原則としてオンライン授業を継続するということを決定しました。しかし、春学期の全面オンライン授業期間を経て、大学の施設や設備を使い、対面で指導することの大切さが改めて実感された科目が多くあったことも事実です。そこで、秋学期については、必要性と安全性を考慮した上で、春学期終盤よりも対面授業の規模を拡大すること、毎週ではないにせよ秋学期中を通じて対面授業を実施することも同時に決定しました。現在は、特に上記学生の教室間等の移動に関して、より安全な環境で対面授業を実施できるように準備を進めているところです。

 最後に、学生のみなさんにご協力いただきたいことがあります。秋学期に一部の科目で対面授業を実施する予定としていますが、首都圏での感染状況を考慮しつつ、万一キャンパス内で感染者が発生した場合には対面授業の中止も含めて調整を行いながら、進めざるを得ないのが現状です。夏休み以降に文教生の間で集団感染等が発生すると対面授業の中止を含めた見直しを行う必要が出てしまいます。ですので、学生のみなさんには、上記大勢で集まっての活動によって生じるウイルス感染の機会を出来るだけ低減するために、引き続き大学に認められた活動以外の活動を控える等の慎重な行動をお願いいたします。
 また、外出時は基本的にマスクを着用し、手洗いや手指の消毒を心掛け、授業開始後は通勤ラッシュと重ならないように通学時間を早める等、上記長距離移動による感染等のリスクを下げることにもご協力いただきたいと思います。

 学生の皆さんには、文教生としての自覚ある行動をお願いするとともに、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

文教大学教務委員長
教務担当学長補佐 中本敬子

その他の最新のお知らせ